■■第797回QLDボード句会「開句」■■ 投稿者:越冬こあら 投稿日:2024/02/18(Sun) 20:16 No.25821
■■第797回QLDボード句会「開句」■■ ---------------------------------------
ワカサギの群れに合わせて竿を挿す
代休の部屋にて眺む春の雪
何教の寺かも知らず梅見かな
雨戸明く飛び去ってゆく囀りが
梅林やラインの写真嬉しいな
蕗のとう揚げて忌日の部屋香る
モール図の空白増えて春かなし
指ぬきの大きな支え針供養
春寒し生まれた土地を知らぬ猫
春寒し未だ水曜といふ長さ
額ほどの庭の隙間の蕗の薹
囀や伸びる跳ねるの上機嫌
うららかや化石は記憶ほぐすやう
暖かや句友の句意を文で問ふ
みな空を向きたるものの芽のかたち
幹老いて益々艶やかなる紅梅
春節や茶の葉の踊るティーポット
春愁よユーロビートをエンドレス
薄氷を小さく融かすパグの鼻
六畳に籠城しきり建国祭
干したシャツ一枚失せる春一番
きず海苔の味も風味も遜色なく
麗かや駅のホームでエアタクト
ヒヤシンス根の長々とスケルトン
--------------------------------------- 以上です。 ※出句者数8名 出句総数24句
出句者(敬称略) こひつじ,らくだ,ゐてふ,クリトン,亜紀,越冬こあら 順之介,未貴
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