Q L D 俳 画 集 (敬称略) |
No. | 俳 句 | 俳句詠者 | 画像作者 |
009-21 | 畦道にたちのぼる赤曼珠沙華 | 弥生 | Yumi |
009-28 | 花壇跡花野と続く無人駅 | Yumi | しんじさん |
010-27 | 大和路は神と仏と鐘と柿 (1) | 破れ鐘 | 蛸林 |
010-27 | 大和路は神と仏と鐘と柿 (2) | 破れ鐘 | 蛸林 |
011-05 | 道問うて差される方の紅葉かな | 破れ鐘 | 上田 睦 |
012-28 | 炉開きや微かに灰舞うまわり縁 | こひつじ | コキュ |
013-31 | 白菜の並ぶ軒下樽一つ | 早香 | Sen |
014-18 | 小さきもの歩跡残せり山眠る | Yumi | フロッグ竹蔵 |
015-07 | 雪積みて赤き実めでたき色となり | Yumi | **たたみ |
015-27 | 年の瀬やメモ見つつ買う人の波 | あこちゃん | Yumi |
015-29 | 冬ざれや杖には細き枝ひろふ | こひつじ | フロッグ竹蔵 |
016-07 | 酒過ぎて初恥を知る年始かな | 閑人 | Yumi |
016-08 | 初春は犬一匹の留守居かな | クリトン | Yumi |
016-11 | 初詣伝言板の泣き別れ | 弥生 | Yumi |
016-18 | 雪降りて又降り積もり時も埋め (1) | Yumi | HAL |
016-18 | 雪降りて又降り積もり時も埋め (2) | Yumi | フロッグ竹蔵 |
017-13 | 凍蝶や石の仏の慈悲の御手 | 破れ鐘 | 藤井ぴろしき |
017-33 | 君だけを目で追うラクビー観戦ぞ | こひつじ | しんじさん |
018-30 | 何ごとかつぶやき老の日向ぼこ | 俗世 | 上田 睦 |
019-15 | 盆梅を置いて八畳ひきしまる | 中ちゃん | フロッグ竹蔵 |
019-22 | 信濃川水かさ増して草萌ゆる | あこちゃん | 蛸林 |
020-12 | 沈丁花薄暗闇に誘いけり | 閑人 | Sen |
022-06 | 容赦なくものの芽すべて起き上がる | Yumi | Yumi |
022-27 | 雲の影過ぎゆく土手のいぬふぐり | 鈍奇呆亭 | しんじさん |
023-19 | 須磨御影山手元町春日傘 | 浮動甘納豆 | HAL |
024-22 | 戌の日に印を付けし夏来る | あこちゃん | **たたみ |
025-06 | 暗雲と大河を分かつ卯浪かな | Yumi | 蛸林 |
026-16 | 枝豆の茹で上がる頃戻ってね | 早香 | フロッグ竹蔵 |
027-11 | 子燕の巣立ちし軒の風のみち | 破れ鐘 | しんじさん |
027-22 | 陰干しにされて十薬ひねており | Yumi | 上田 睦 |
028-22 | 虹たちて家中の名を呼びにけり | こひつじ | コキュ |
029-05 | Yes・Noおおきく揺るる夏帽子 | こひつじ | コキュ |
031-23 | でろでろと晩夏の寄席のしめ太鼓 | 浮動甘納豆 | Sen |
032-31 | 秋麗取りし百景ゆびの額 | 街光満 | **たたみ |
033-28 | クルクルとネズミ夜長を回しおり | 越冬こあら | **たたみ |
034-30 | 鰯雲こころはなれていくやうに | こひつじ | 蛸林 |
035-08 | 秋の声もののすきまを埋めつくし | 越冬こあら | フロッグ竹蔵 |
035-16 | 母逝きてかすかな揺れに秋の声 | こひつじ | フロッグ竹蔵 |
035-32 | 錠前の錆びし祠(ほこら)や秋の声 | あこちゃん | フロッグ竹蔵 |
035-42 | 手向けらる菊と交通安全旗 | Yumi | フロッグ竹蔵 |
036-01 | 鼻欠けの羅漢のおりて秋日和 | Yumi | フロッグ竹蔵 |
036-36 | 紫の色を残して枯れ薊 | ひばり | コキュ |
037-35 | 戦争を知っている歯が抜けて冬 | 浮動甘納豆 | しんじさん |
039-16 | 河豚ちりの菜箸でふる第九かな | 俗世 | 上田 睦 |
040-26 | 飲み込んで海鼠未だに胃に住めり | こひつじ | しんじさん |
041-31 | ゆふべより畳み置かれし春著かな | こひつじ | コキュ |
041-34 | 紐一本ごとのくつろぎ春着脱ぐ | Yumi | Sen |
043-09 | ひとひらの雪の名刺や通夜の客 | 破れ鐘 | しんじさん |
043-43 | 冬ともし竜のこ湯さん廃業す | いづみ | **たたみ |
044-29 | お城まで歩いてしまお猫柳 | 中ちゃん | 野浮 |
044-46 | 微熱して春浅き夜の雨の音 | 浮動甘納豆 | コキュ |
045-25 | 百号の絵を運びたる東風の街 | 中ちゃん | しんじさん |
045-46 | 夕東風や今日も受け身のわれなりき | じゅん | 蛸林 |
046-33 | 小鳥にも脇の下ある春日かな | ハードエッジ | フロッグ竹蔵 |
047-03 | 野遊びやふだんは見せぬ夫の顔 | こひつじ | 上田 睦 |
049-21 | 職退けし春より時の定まらず | 勝坊 | Sen |
049-26 | 妹にだまつてわたす桜貝 | ハードエッジ | 野浮 |
050-09 | 口数は少なきが好きソーダ水 | 中ちゃん | **たたみ |
052-11 | 庶務部から経理部へ行く油虫 | ぐらんぱ | チロ |
053-29 | 石一つ投げてみようかあめんぼう | 早香 | コキュ |
055-23 | 手の内を見透かしてゐる扇子かな | 野浮 | フロッグ竹蔵 |
056-07 | 日盛りに一月までの定期券 | 浮動甘納豆 | しんじさん |
057-39 | 篭枕向き変へてより深眠り | 俗世 | 蛸林 |
058-42 | 台風のあひだ優しい人になる | じゅん | Sen |
059-42 | ジーンズの土をはたいて秋の空 | じゅん | **たたみ |
062-65 | 案山子かと思へば歩き出しにけり | 中ちゃん | コキュ |
063-04 | 少年に秘密基地あり烏瓜 | 野浮 | あさを |
064-40 | 「献立に窮しました」の鍋料理 | あこちゃん | しんじさん |
065-12 | 退屈という幸せや鴨の池 | 浮動甘納豆 | Sen |
066-09 | 段取りを追い越してゆく師走かな | Yumi | 蛸林 |
066-29 | 電話口いきなり咳で始まりぬ | あこちゃん | 蛸林 |
067-08 | 女正月手抜き料理で出かけませう | あこちゃん | フロッグ竹蔵 |
067-48 | あるじたる威厳たもちて雑煮食ふ | 中ちゃん | フロッグ竹蔵 |
067-49 | 氷柱落つ妻の便りの料理メモ | ぐらんぱ | フロッグ竹蔵 |
068-52 | 日向ぼこ吾児の頭を嗅いでみる | じゅん | **たたみ |
069-13 | 水餅のけふで終はりというひとつ | ハードエッジ | コキュ |
070-38 | しあわせをロールキャベツに詰めて春 | 早香 | しんじさん |
071-12 | わが影の頭めがけて耕せり | こひつじ | 野浮 |
073-20 | 王様が歩で詰められて菜種梅雨 | 浮動甘納豆 | Yumi |
074-60 | 花吹雪こらへきれずに好きと言ふ | シグナスX−1 | しんじさん |
075-20 | 鞦韆や少女時代が嫌ひなり | こひつじ | しんじさん |
076-21 | 行く春の地下足袋くたと置かれたる | あこちゃん | Sen |
077-28 | 黒南風や猫には開かぬ自動ドア | 野浮 | **たたみ |
078-32 | てんとむしひとさし指を旅立ちぬ | あれふ | 蛸林 |
079-11 | 紫陽花や時には耳の遠いふり | あこちゃん | コキュ |
080-38 | まっすぐにセンターラインのびて夏 | 越冬こあら | フロッグ竹蔵 |
081-07 | 指先がまた衿もとに初浴衣 | 破れ鐘 | 野浮 |
084-10 | 踏ん張つて水を凹ますあめんぼう | 松村 | しんじさん |
085-06 | 嫁ぎたるその後知らず赤まんま | 松村 | SPOCK |
086-55 | 書き出しで詰まる夜長の手紙かな | こひつじ | Sen |
087-33 | 牛売って牛の話や濁り酒 | 樽金 | しんじさん |
088-66 | 秋燈やルビのごとくに妻のゐる | 樽金 | コキュ |
089-25 | ジャガイモを重石代わりに置き手紙 | 大場画餅 | 野浮 |
090-21 | 口あけて見る鮟鱇の吊るし切り | 子々 | しんじさん |
091-23 | 丸顔の妻ゐてけふの小春かな | 蜆汁 | 蛸林 |
092-09 | 歌麿の女のやうに餅ふくれ | じゅん | フロッグ竹蔵 |
092-47 | 星一つ転がり落つる聖樹かな | あこちゃん | フロッグ竹蔵 |
093-44 | 今日だけは二合許して年の酒 | あこちゃん | **たたみ |
096-55 | 石段の始めは蔦の芽を跨ぎ | 日常 | しんじさん |
098-07 | 菜の花の群れに埋もれてしまひたし | 中ちゃん | しんじさん |
099-33 | パック剥ぐ春の素顔の作りたて | 九鈴ちゃん | コキュ |
100-09 | 花咲いて母は不良になりにけり | あこちゃん | 野浮 |
100-72 | シャッターで私を春に閉じ込めて | 越冬こあら | フロッグ竹蔵 |
101-53 | 孕鹿四本の足の置き所 | 浮動甘納豆 | 蛸林 |
102-43 | 度の合はぬ眼鏡重たき薄暑かな | 樽金 | しんじさん |
103-04 | 足跡の残りて澄みし植田かな | 中ちゃん | しんじさん |
104-35 | 明易の烏の街となりにけり | いづみ | 蛸林 |
105-13 | 夜振の火二つに割れてゆきにけり | 中ちゃん | しんじさん |
106-09 | やかんごと麦茶回りし会議かな | あこちゃん | フロッグ竹蔵 |
107-15 | 炎天やかぶりを振れば音のする | いづみ | **たたみ |
108-03 | 炎天へ繰り出して行く豆絞り | あこちゃん | 蛸林 |
109-06 | ほんたうの空ある郷の星月夜 | 樽金 | フロッグ竹蔵 |
109-24 | 行先きは夫の言ふまま星月夜 | こひつじ | あさもと |
111-10 | 煩悩は断てず門茶は熱からず | 越冬こあら | SPOCK |
113-04 | 煩悩を燃やしています曼珠沙華 | 破れ鐘 | HAL |
114-11 | 芋嵐犬には犬のテリトリー | 越冬こあら | 野浮 |
302-06 | 風一瞬ためらふ野火の起ちあがる | 未貴 | しんじさん |
600-27 | 蝉時雨姉の話も途切れがち | ヤチ代 | コキュ |
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