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秘 史 Q L D


■01 秘史QLD <1> /濃姫 90/12/24

   QLD集団の勃興は、やっぱ、魔女の出現からはじまる。

   PC−VANに「98CLUB」なんてのができた当初、魔女ってひとは
  いなかった。そのかわりと言っちゃなんだが、カワイイ女子大生のリカちゃ
  んがいたんだよ。
   モデル並の容姿に、キレまくって血が出るんじゃないかってくらいのアタ
  マ、文句があったらベルサイユにいらっしゃい的発言、そんなのをみんな足
  したら、女子大生のリカちゃんができあがる。
   けれどもリカちゃんは、現役女子大生のくせして「ひょっこりひょうたん
  島」を、なつかしーなんて言う(放映当時、生まれてないぞ、ふつう……)
  つまりは、一本ヌケたやつだった。
   そのリカちゃんのお気に入りは、98CLUBが正月を迎えたときに3曲
  ほど歌をうたいまくって周囲の顰蹙をかった、暴歩族ってオトコだった。
   暴歩族ってオトコは、35を過ぎても恋人はラムちゃんだけ、家に帰って
  迎えてくれるのはコンピューターの山、なんていう、よーするに一般人から
  見れば典型的なオタッキーだったわけ。
   リカちゃんにとっちゃ彼は、ただのお気に入りだったんだけど。
   暴歩族にとってリカちゃんは、理想の女性、永遠のベター・ハーフ見っけ
  た、って存在だった。
   そして、この暴歩族が、リカちゃんを「魔女」と呼びはじめた最初のひと。
   リカちゃんにしてみれば、これは嬉しいことだったのか、それとも、おー
  いに迷惑だったのか……。
   ここに、その当時のリカちゃん(もとい!)魔女と暴歩族との関係を証言
  してくれる、貴重な生き残りがいるから、ちょっと聞いてみましょ。
   証言者の名は、あきの妻。
  「あたしはさー、やっぱ主婦の常として、仲人に生きがいを感じるわけ。だ
  から、魔女と暴歩族をくっつけるのは、あたしの使命、PC−VAN結婚カ
  ップル産みの親になろうって思ったんだ」
   と、彼女は語る。
  「暴歩族もすっかりその気になってさ、魔女に熱烈なラブ・レターなんか送っ
  てた。あたしも、もう一息とばかりに、つついてつついて、つっつきまくっ
  たの。そしたらある日、あたしのとこに魔女からメールが来たのよ」
   あきの妻が出したのは、いまとなっては歴史的資料ともいえる、短いメー
  ルだった。
  『暴歩族がうるさい。なんとかして』
   その短さもやはり、歴史的だった……。

                          第1回 完
                                濃姫
                          Copyright by Mamami.M


■02 秘史QLD <2> /濃姫 90/12/24

   QLD一派というのは、なんと言われようと(だれがなんて言うのかっ!)
  魔女シンパの集まりって色はかくせない。

   女子大生リカちゃんが魔女と呼ばれだしたころ、98CLUBには魔女を
  慕って色々なひとが集まりはじめた。
   オタッキー暴歩族はもちろんとして。
   のちに、北海道に行って帰ってくるたびに、みんながどこかのSIGに移
  動したあとで、みんなどこに消えたんだよーって追いかける流浪の民、めり
  いさんとか。
   ロリコンで名をはせた、影道さんとか。
   フォローのあき、と異名をとった、現SYSOPのあきとか。
   ハンドルをかくして潜んでた、おくちゃんとか。
   ジャニーズに命をささげた、ちゃばこさんとか。
   とにかく、もー、いっぱいいたわけだ。(自分の名前がぬけてると思った
  ら、ただちに名乗りをあげなさい)

   ところが、みんながそうやって楽しく遊んでるところに。ある日、闖入者
  が現われた。彼の言うには
  「内輪うけして、楽しんでるんじゃねーよっ! 入れないじゃないか!」
   彼の名は、ねぐ、といった。
   そういうこと言われて、はいはいと黙って引き下がる魔女であるわけがな
  い。ついでにいうなら、そういうバカを優しく教え導くタイプでもなかった
  んだな。
   魔女は、まあ、つまり……端的に言っちゃえば
  「ばかやろーっ! んなふざけたこと言うヤツは、入ってくんなっ!」
   というよーなことを、言ったわけだ。
   他のみんなも、ボードに参加したいなら過去1000メッセージ遡って読
  んでみればいいよ、とかフォローしたけど(当時、一日に50メッセージく
  らいアップされてたから、1000ってのはそうバカ多い量ではなかった)、
  あとのマツリ。
   次第に、文句があったらベルサイユにいらっしゃい的発言の魔女に、多く
  の非難が集まりはじめてしまった。
   おまけに、この98CLUBのOPまでが、魔女批判メッセージなんかあ
  げたから、騒ぎはSIG全体を巻き込む騒動になったわけ。
   こうして、第一次QLD戦争は勃発した。

                        第2回 完
                             濃姫
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■03 秘史QLD <3> /濃姫 90/12/24

   世の中には、騒ぎがはじまると本能的にそれをかぎつけてやってくる、っ
  て人間がいる。考えてみればQLD集団って、そういうひとの集まりかもし
  んない……。

   第一次QLD戦争の勃発時、どこからともなくやってきたひとの中に、横
  町の隠居、というひとがいる。
   地元ヤクザと称された容姿、常に高い血圧、どこからともなく騒ぎをかぎ
  つけてはやってくる嗅覚、どれをとっても、とても大学教授とはとても思え
  ない隠居様は……実は、数学辞典にその名が載るくらいの学者様でありまし
  た。(世の中って、こわい……)
   ケンカっ早い隠居は、同じくケンカっ早い魔女の中に、同じ血を見たのか
  もしんない。なぜか、魔女非難ごうごうの中、一環して魔女擁護の姿勢をとっ
  た。
   もちろん。
   魔女を慕って集まってきた第一次QLD一派も、魔女を擁護したことは言
  わないでもわかってると思うけど……。内緒の話、このころ、後の魔女夫人
  となるひばりさんも、実はこっそり「魔女さんがんばれ!」と、この騒動を
  ROMってたのだよ。

   ではここで、当時この戦争に参加しもせず、ただながめていただけの、A
  くん(仮名)に証言してもらいましょう。
  「どっちが悪いのか、よくわからなかったけれど……ぼく、こわかったんで
  すぅ。だってぼく、からだ弱いし、魔女さんのこと女性だと思ってたし、そ
  れに魔女さんにからんでたのって、女性が多かったし……」
   たしかに、魔女に正面きってからんだひとは、女性が多かったんだよな。
  SIGOPのふぁずさんの他、アップルとかいう女子高生とか、その他もろ
  もろ。
   これはやはり、容姿端麗頭脳明晰成績優秀眉目秀麗の魔女リカ人気を、ね
  たんでのことかもしんない……。(んなこと、ないってば)
  「そしたら、ある日突然、RGBってひとが出てきて、魔女さんはオトコだ
  って言ったんです。みんな、びっくりしちゃって。これはもう、噂によく聞
  くネットオカマだって……それでぼく、親近感おぼえちゃって……」
   かくして、この証言にもあるように。戦争も末期をむかえたころ、第一次
  QLD一派は、魔女に対して大きな疑惑を抱くようになったわけだ。
   はたして、魔女はオトコかオンナか!?
   その疑惑がとけるまでには、まだ相当な日数を要することになる。

                             第3回 完
                                濃姫
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■04 秘史QLD <4> /濃姫 90/12/24

   魔女はそのころまだ、PC−VANではRBすれば5つのメッセージを連
  続して読めることを知らなかった。
   考えてみると、毎日毎日、リターン・キーを押しまくってメッセージを読
  んでたんだな。一日に50以上のメッセージがあがるボードを、さ。
   これは、かわいいというか……やっぱ、一本ヌケてるとしか言いようがな
  いぞ。

   第一次QLD戦争は、魔女が98CLUBを出て地方ボード(静岡ね)に
  いき、一応の決着をみることとなった。
   ところが、だよ。
   魔女は敵に負けてすごすごとSIGを出た、ってわけじゃなかったんだな。
  だいたいそういう、しおらしいタマじゃないもん。
   やるときは、やるぜ! とばかりに、98CLUBの自分のメッセージを
  みんな消去して。ついでとばかりに、当時そのSIGのアクティブRAMだっ
  た連中をみんな、地方ボードに呼び集めてしまったわけ。
   勝った勝ったと喜ぶ98CLUBは、消去メッセージで穴だらけになった
  ボードと、アクティブRAMがいなくなったせいで静かになってしまったた
  め、どっかの古戦場跡みたくなってしまったんだ。
   そうなると、どっちが勝ってどっちが負けたのか、わからなくなる。
   このころから、PC−VANの中でひそかに囁かれることになるわけだ。
   QLD軍団が通ったあとには、草木の一本も残らない、と。

   当然、いつの間にか静岡には縁もゆかりもない人々が大挙しておしかけて
  きた地方ボードは、だれもが予想できるように、混乱をきわめるんだな。
   だってさ。
   地方ボードのくせに突然、何百行ってISHが予告もなしにアップされた
  りするんだぜ。なにせ、魔女を先頭に、遠慮も知らない連中ばっかりだし。
   だもんで、1ヶ月もしないうちに、この地方ボードから出ていかなくちゃ
  ならなくなったわけだ。
   かくして、ここに。
   QLD軍団流浪の旅が、はじまる。

                        第4回 完
                            濃姫
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■05 秘史QLD <5> /濃姫 90/12/25

   QLD軍団がPC−VANにひろめた流儀のひとつに、ボード・チャットっ
  ていうのがある。(よーするに、超短いメッセージのやりとり、ね)
   新しい流派ってのはいつの時代にも、大きな迫害と、より多くの民衆の支
  持を得るもんでありまして。
   QLD軍団の最初のころは、やっぱ、各方面からすんげー非難を受けたわ
  けだ。

   地方ボードが煮詰まってきたころ、魔女はどこからか、廃墟のよーなSI
  Gを見つけだしてきた。
   その名も、DISK研究。
   なにがとんでもないって、半年以上メッセージがひとつも入ってないわ、
  SIGOPの姿なんかどこにも見えないわ、ライブラリーは空だわ、っつー
  SIGだったんだな。(同時に、そういうSIGを存続させておくPC−V
  AN事務局は、もっととんでもなかったりするけど)
   魔女は、QLD軍団をそのSIGに呼び寄せると同時に、やっぱ仁義のひ
  とつもきっておかにゃならんべ、と(ほとんど渡世人のノリで)SIGOP
  にメールを一本、出しておいたわけだ。
   考えてみたら、それってよーするに「ただいまより、このSIGは我が軍
  の占領下に入った!」と宣言する、中東のどっかの国とそう変わらんような
  気もするが……。
   とにかくまあ、そういうわけで、廃墟だったSIGは一挙に、お花畑に変
  わってしまったんだな。
   そして、このお花畑の中に。
   体形がドラエモンってことで名高い、かのDr.Mさんが出没するように
  なる。
   本人は、ご隠居様に呼ばれて出てきたと主張するが。その後の彼の所業を
  見るかぎりにおいて、どこまで信用できるもんだか、いまいち疑問が残るも
  んだ。
   ダーク・パワーに引き寄せられるってことは、やっぱ本人もダーク・パワー
  を所持している、とか思うわけだ。(ひとごとじゃないぞ、おい)

   んで、また。
   どこかで秘密の花園ができた(どこが秘密なんだか……)と知ると、やっ
  ぱそれをぶっつぶしてやろうって気持ちになるひともいて。
   そいつらが、どこでどうコンタクトをとったのか、それまで影形も見せな
  かったこのDISK研究のSIGOPを、引きずり出してきた。
   そのSIGOPにしてみれば、自分の知らない間に自分の居城が無法者に
  占拠されてしまった、と思ったのかもしれない。あるいは、SIGOPであ
  る自分をないがしろにして、なんて入れ知恵されたのかもしれない。
   とにかく、ある日突然、やっとこ出てきたSIGOPは言い放ったわけだ。
  「QLDなんて、うちのSIGには関係ない話をするやつは、出ていけ!」
   ってね。
   そしてそれが、このDISK研究ってSIGにとっての、滅びへの道をた
  どる第一歩(っつーか、第一声)となった。

                         第5回 完
                             濃姫
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■06 秘史QLD <6> /濃姫 90/12/26

   自らの首をしめる、って言葉があるけど。
   そういう自らの首をしめてるヤツを見ると、ついつい、よしっ手伝ってや
  ろうってなもので、どっかからいかにも丈夫そうな縄なんかを見つけてきて
  やる親切な人間も、いるわけだ。
   魔女の場合、もっと親切なことに、どうせつぶれるものなら、とことんま
  で破壊しつくしてやろう、ってタイプだった。

   DISK研究のSIGOPは、せっかく仁義をきった魔女のメールを、すっ
  かり無視したあたり、魔女の性格ってもんを全く知らなかったかわいそうな
  人間だった、ともいえるんだな。
   出て行けと言われた魔女は、少なくとも表面的には、これがあの魔女かい
  のと不思議に思うくらい、文句のひとつも言わなかった。(ただし、メール
  ではスゴかったけど)
   すぐさまボードにあったメッセージを全削除し、ついでに画像データやQ
  LDツールもからっぽにもどし。そして、みんなに号令をかけた。
  「次は、98ISVに行くぜっ!」
   当然、他のみんなも魔女にならって、メッセージを全削除したことはいう
  までもない。んでもってこれこそが、魔女のDISK研究SIGOPに対す
  る、最大の報復でもあったわけなんだよ。

   この当時。
   かのご隠居は、自らの若返りを願ってか、学生ばかりが集うSIGで大暴
  れをしていた。そのSIGがそのあとすぐ、つぶれて無くなってしまったあ
  たり、やっぱりどこか魔女に通じるものがあるよな。
   それから、めりいさんは、ちょうど楽しい北海道旅行に出かけて留守だっ
  た。そのおかげで、かわいそうなめりいさん、帰ってからみんながどこに消
  えたのか、さがし回ることになる。

   かくして、DISK研究は「そしてだれもいなくなった」となってしまっ
  た。
   んで、裏話しをすれば。
   だれもいなくなったSIGで、OPさんのむなしくも悲しい活動がはじま
  るんだよ。
   なんせ、厄介者のゴミをきれいに掃除したわけだから、ここはやっぱり模
  様替え、とか思うわけだ。コツコツと、だれも見てないのに、いっしょうけ
  んめーボードの再編成なんかしちゃって。んでもそれは、徒労に終わる。
   なんせ、そのすぐあと。
   ボードの再編成をやってもやっぱ、QLD軍団が訪れる前のように書き込
  みがなくて、DISK研究ってSIGはPC−VANから姿を消しちゃうこ
  とになるんだ。
   そしてこのころから、PC−VAN内ではまことしとやかに囁き交わされ
  るようになるわけ。
  「SIGつぶしの名人、ここにあり」
   ってさ。

                            第6回 完
                                濃姫
                        Copyright by Mamami.M


■07 秘史QLD <7> /濃姫 90/12/26

   QLDの歴史とはすなわち、迫害と放浪の歴史といえよう。
   よーするに、どこ行っても追い出されたし、戦争だのケンカだのといった、
  イザコザが絶えなかったってことなんだけどね。
   んだからかどうだかは知らないけど、魔女は最初のころ、よく自分たちを
  戦国の武将に例えたもんだった。
   まず、永遠のベター・ハーフ(と思ってたのは暴歩族本人だけだが)には、
  豊臣秀吉だと断言した。
   続いて、あき には、山ノ内一豊だと言い切った。そしてその妻、あきの
  妻には……なぜだか「山ノ内一豊の妻」じゃなくて「濃姫だ!」と勝手に名
  づけてくれちゃったわけなんだ。(のち、あきの妻は自分はなんと言おうと
  「あきの妻なんだ!」と主張しても、だれもそう呼んではくれなくなった。
  考えてみれば彼女も、魔女の被害者だっていえるかもしんない……)
   んでもって、魔女本人は自分のことを、なんと
  「あたしは、織田信長よ」
   と主張してゆずらなかったんだよ。
   ところが、実はさー。
   この当時、魔女はまだ「女子大生のかわいいリカちゃん」だったわけ。だー
  れも、まさか30過ぎたオトコだなんて、思ってなかったんだぜ。
   カワイイ女子大生が自分のことを織田信長だなんて……ふつう、言わない
  よな……(^^;)
   やっぱ、一本ヌケた魔女だったわけだ。うん。

   魔女は、信長と同じように、領地(領民)を増やしつつ、各地を激戦して
  歩いてたんだよ。エデンの東、理想の王国を夢みて。
   魔女の理想は、パソコン通信の未来を見定めたものだった。
   よーするに、パソコン・マニアとかじゃなくて、はっきりいってパソコン
  なんかにゃさわったこともないって人にも、広くパソコン通信を浸透させた
  かったんだよ。そして、そうするためには
  「パソコンのむこうには、人間がいるんだよ」
   ってことを、みんなに感じてもらうことが必要だって、思ってた。
   パソコン通信ってのはゲームじゃないんだ、コミュニケーションなんだっ
  てことを、たぶん当時のネットワーカーの中でいちばん、わかってたひとだっ
  た。
   そのことが、一部のひとたちには不満だったし、一部の人間をひどく惹き
  つける原因だったっていえる。

   んで、また。
   はるか未来のビジョンを持った人間は、やっぱり、迫害と放浪の道をたど
  るしかないんだよね。
   当時の、魔女が率いるQLD集団が、まさにそれだったんだよ。

                           第7回 完
                               濃姫
                       Copyright by Mamami.M


■08 秘史QLD <8> /濃姫 90/12/27

   PC−VANに20万という会員の中で、到着メールが1カ月経つごとに
  最後尾から消えていくのを知っているひとは、けっこういるだろう。
   んでも。
   最新から「1、2、3」とナンバリングしてあるメールが、ラストはいく
  つまで数字がふられるのか、知っているひとは皆無に等しいと思う。
   だいたいさ、PC−VANの到着メールってのは1カ月すりゃ消えてしま
  うんだから、いっくらお忙しいOPさんがいたとしても、何百もメールがた
  まっちゃうなんてこと、ふつう起こるはずがないんだよね。
   ところが、だよ。
   いたんだよ、そういう会員が。OPでもなんでもない、ふつーの会員の中
  にさ。
   そのひとこそ、なにをかくそう魔女だったわけだ。

   あれはちょうど、魔女とQLD軍団が98ISVに移動したころのことだっ
  たな。
   真実自分たちのSIGだのボードだの、ってのを持ってなかった彼らは、
  外部秘の情報や、そのボードにそぐわないメッセージなんかを、メールでや
  りとりするしか手段を持たなかった。
   まあ、それまでは、トップシークレットの情報(ケンカ相手の個人情報や、
  バージョンアップされたQLDツールが多かった)でも、けっこう平気でボー
  ドにあげてたんだけど。やっぱ、いくら極道連中にも学習能力ってのはある
  らしく、あんまりやりすぎると再びどんどんSIGを追い出されるんだ、っ
  てことを覚えてきたわけだ。
   んだから、QLD集団は「メール連盟」ってのを結成せざるを得なくなっ
  た。
   加入者はたしか、10人から15人ほど。
   当時の98ISVの各ボードは、氾濫した利根川みたいな勢いで流れてい
  たんだけど、同時にその裏ではメールもまた、どとーのごとくやりとりされ
  ていた。なんせ、メインに戻るたびに、メールが到着しましたって合図の
  「ピッ」が、鳴りずめに鳴ってたってな具合だったんだから。
   特に魔女はすごくて、朝から終了まで一日中PC−VANに入っていて、
  なのにそういう状態だったってんだから、想像つくでしょ。
   けれどね、メール連盟のみんなは「魔女、たいへんだなー」とは思ってい
  たけど、それがどれほどの規模の大変さなのか、はっきり知ってはいなかっ
  たんだ。魔女がピリピリしてるってことは、みんな知ってたけどね。
   そんなある日、ヒステリーおこしてるはずの魔女が
  「ねーねー、知ってる? メールって999でいっぱいになって、そのあと
  1にもどるんだよ」
   というメッセージをアップした。
   いやもう、みんな驚いたの驚かないの……。まさかそこまで、とは思って
  なかったもんね。

   かくして。
   そういうメール攻勢にほとほと神経を使い果たしてしまったためか、QL
  D軍団は自分たちの安らげる居場所がほしいと、考えはじめるんだな。

                           第8回 完
                               濃姫
                      Copyright by Mamami.M


■09 秘史QLD <9> /濃姫 90/12/27

   どとーのよーなQLD軍団放浪の旅にも、たまには落ち着ける時期っての
  があった。
   そうだな、この98ISVに間借りしてた時代ってのは、それなりに落ち
  着いた時期であったと言えなくもない。
   ただし、表面上は、ではあるけどね。

   98ISVのSIGOPさんは、QLD軍団にはたいへん好意的だった。
  奥までずずずぃっと入ってください、お茶でも飲んでください、よかったら
  お風呂も用意しましょう……ってな感じで。
   たしかにこのSIGもまた、ほとんど死んでるような、書き込みのほとん
  どないSIGではあったけれど。DISK研究とはちがって、OPさんがいっ
  しょうけんめいになって動いていたSIGだった。
   んだから、みんなは安心して書き込みできたし、居心地もよかった。
   外から見るかぎりでは、QLD軍団もそろそろ落ち着き場所をみつけたな、
  ってな雰囲気だった。
   が、しかし!
   運命の女神様は、んな極道ばっかの集団に、そう簡単に安住の地を与えて
  くださるほど甘くはなかったんだよな。
   ここでちょっと、説明が必要になるんだけど。98ISVってSIGはも
  ともと、個人の主催するSIGじゃなかったんだ。よーするに、某企業がもっ
  てるSIGだったわけ。だから当然、OPさんはその企業の社員で。やとわ
  れOPさん、ってことになる。
  (ところで98ISVのISVって何の略か知ってるひと、いますか? 当
  時、だれもが不思議に思ってて、そのくせ最後までわかんなかったんだ)
   OPさんは、QLD軍団がやってきてSIGがにぎやか活発になり、とっ
  ても喜んだんだけど。そのOPさんの会社の上司は、まったく喜ばなかった。
   どころか、たぶんOPの苦労なんてさっぱり知らないんだろうと思うんだ
  けど、SIGの中で会社の利益にもなんない話をさせてることに、腹を立て
  たんだよ。
   で、あるとき。
   部下であるOPさんに言ったわけだ。もっと会社の利益になる話をさせろ、
  でなかったら連中を追い出せ、ってね。
   OPさんは魔女に、ことの経緯を説明し、謝った。
   そして、魔女は……OPさんに深く同情し、そりゃ仕方ないよな、と言っ
  たという。

   98ISVからの移動は、ゆっくりと静かに、行なわれた。
   けれども。こんどは次の受け入れ場所がなかったんだ。極道QLD軍団の
  ウワサは、すでにPC−VAN中にひろまってたからね。
   さしものしぶといQLD軍団も、そろそろ解散か!? という、そのとき。
   亀の甲より年の功、ってわけでもないだろうが。ご隠居が動きはじめたん
  だ。
  「QLD−SIGをつくろう!」
   ってね。

   そして。
   その動きは、PC−VANどころか他のネットをも巻き込む、大規模な戦
  争に発展していくんだよ。

                             第9回 完
                                 濃姫
                        Copyright by Mamami.M


■10 ガーリカ戦記 DM /どくた〜M 90/12/27

古ログはどうも 日本においてきたらしく、荷物の中にないようでした
ただ、なつかしいのは ガー・リカ戦記とかいうやつです。QLDのSIGを
作る以前のやつです。(東京ボードで暴れる?少し以前)内容は
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ちょうどシーザーのガリア戦記の のりでした。ROM帝国のマジョッピウス
皇帝がファズ地方(まぁ フランスや)の平定を終えて 帰るところで、若い
兵士 チャバコニウスが 無断でPC*ANのRubicon川を渡って...(まぁ 
メール連盟のこの部分は、魔女の意志とは別に 彼がはじめたことろがあって、
あとで、余計なことをしてと 怒りますが)
Jacta est alea. 
(1988年6月頃)
SIGの正式な名称もQLD画像通信なんですがQLD画像通信実験かなぁ、
「実験」がついていたというのが、めりいさんの絵にありました。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
魔女が 一本ぬけているようで、しかし、結構しっかりしていました。けんかの
才能とでも言うのでしょうか。攻撃させるだけさせておいて、相手がやりすぎた
ところで打撃を与えるのです。性格も出させるのですが、現実に相手のOPを首
にしたり、あの「悪魔と神」でさえID削除にならなかったのに、相手のID削
除させてしまったこともあります。
いろいろな方法があります。銀行口座も取引のないものがリカちゃんの口座でし
た。実際、言うだけ言いますが、丁寧なときは実に丁寧なのです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
SIGを作ったときに、魔女が本気で潰す気があったかどうかですが、運営の為
の努力にはとてもそれが 伺えませんでした。でなければ、私はとっくにOPは
辞めていたでしょう。かくして、私は防衛につとめたものです。
SIGを潰してきたというのは、SIGを最初に作った人にはとてもできません。
FQLDが潰れないだろうと思うのは、最初のNIFTY担当者がSYSOPに
なっているからです。P*VANの方は、「秘史」にあるように、大変な苦労
を重ねてきています。SIGの防衛の努力がどんなに大変なものであったか、
戦争は 攻撃ばかりではありません。 米国で有名なある理論物理学者が 軍人
さんから研究は何の役に立つか聞かれて、「守るべき文化を我々が造っている」
と答えたというのがそれです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ところが、最初から苦労を重ねてきて気でSIGを守ろうと思っているOPが何
人いることか。途中から 事情もよく知らずに 火事場泥棒しようというのも
最近は出ているようです。

DM(Dr.M)


■11 秘史QLD <10> /濃姫 90/12/28

   SIGOPは、SIGOPになろうとしてなれるものではない。SIGO
  Pとして、生まれつくものなのだ。(おいおい……)

   QLD−SIGを作ろうという話が出た時点ではまだ、魔女の正体を知っ
  ているものはだれもいなかった。
   魔女は自分の年齢も職業も、それどころか男か女かさえも、公にはしてい
  なかったのだ。だから、様々な憶測が飛び交った。
   超アタマのいい女子大生らしい、モデルをしてる女の子らしい、いや実は
  おじさんサラリーマンだ、青年実業家でそれらしい人を知っている、などな
  ど。
   もっとも魔女に近かった連中の間では、この当時、魔女というのはひとり
  の人間ではなく、少なくとも3人以上の集団だ、というのが通説となってい
  た。
   だってさ。ふつう、学生にしろ社会人にしろ、一日中PC−VANにアク
  セスしっぱなしでいながらQLDツールをバージョン・アップするだなんて、
  ひとりの人間のできるこっちゃないもんな。
   んで。その予想は、そう大きくハズレたもんではなかったのだが。それが
  わかるのは、もっともっとずっとあとのことになる。
   なんせ魔女も「みんなが知らない」ってのを面白がって、知合の女の子を
  オフ・ミーティングに出席させたり、みんなを混乱させて喜んでたってとこ
  もあったから。
   ちなみに。その「知合の女の子」ってのは、ファッション雑誌のモデルを
  してるすげー美人で。一時期、コンピューター雑誌しか買わないよーなオト
  コどもが、その雑誌を頬染めて買いまくったっつー裏話しもある。
   思えば、罪作りなひとだ……。

   魔女の最初の予定では、QLD−SIGを作る際、OPはご隠居にやって
  もらおう、SUBは暴歩族にやらせよう……というものだった。
   よーするに、ぜったいに自分が表面に出たくない、ってやつだな。
   ところが、ご隠居も暴歩族も、それを嫌がった。魔女こそがOPになるべ
  きだ、ってったんだ。ま、当然といえば当然だけどね。
   こうして、ごちゃごちゃやってる間に。PC−VAN中に
  「QLDの連中が、SIGをつくるらしい。事務局にはもう申請を出したそ
  うだ」
   ってな噂がひろまってしまった。
   なにしろ、敵の多い魔女とQLD集団。知られてしまって、タダですむは
  ずがない。
  「QLD−SIGを作らないように、事務局にメールを出そう!」
   っつー妨害工作が、各方面ではじまった。
   また、一部反QLD派の中には
  「ゴミどもは、ゴミ箱をつくって押し込めておけばいいんだ」
   なんていう、消極的賛成派(?)もいた。

   そしてやはり、妨害だの反対だのされると燃える魔女だったのだ。

                            第10回 完
                                 濃姫
                        Copyright by Mamami.M


■12 秘史QLD <11> /濃姫 91/01/09

   筆者は残念ながら、QLD−SIG成立直前の騒ぎを、あまり多く知るも
  のではないんだな。
   知ってるのは。
   QLD−SIG設立反対メールを、PC−VANでは有数のOPたちが連
  名して事務局に送り付けたってこと。
   んでもってところが、あとで「おれは署名なんかしてないぞ」って言い出
  すOPが現われて、なにがなんだかわからないうちに、うやむやに終わって
  しまったってこと。
   それを理由に、魔女が事務局を脅しつけて、QLD−SIG設立を早めさ
  せたってこと……ぐらいだな。
   詳しく知ってるひと、自己申告で書いてくださいな。

   QLD−SIG設立直前、QLDERはあっちこっちのSIGやらネット
  に出現してたんだ。
   東京地域ボードにおしかけて、9999番まで書き込みまくり、ナンバー
  を1にもどしてしまったってのは、有名な話だな。
   あと、YJ−NETにも出現してた。あそこは、YJギャル投票のための
  写真をQLDツール使ってやってたから、反QLDじゃなかったもんでさ。
   そういや、現FQLD2のOPである@さんってば、あそこにいるところ
  を、魔女にスカウトされたんだった。おもしろいメッセージと妙なプログラ
  ムをつくる、変なやつがいるぞ、ってね。
   んでもって、J&Pネット。
   ここは、通称「裏」って言われてて、QLD−SIGができてからしばら
  くの間も、裏ごっこするのに使って遊んでた。

   その「裏」で思い出すのは、暴歩族。
   98CLUBのころから「おれはマニアだ!」と言って、何百キロ歩いた
  だの、すげーハードを持ってるぞだの、そーゆーことを自慢してた彼は、パ
  ソコンのことをあんまし知らない女の子とかに、やたらめったら敵対心を燃
  やしていたんだ。
   ちょうど「裏」のご隠居部屋にいた、ある女の子に、ある日突然、むちゃ
  くちゃからみだした。
   その女の子が「トレーラーの助手席に乗った」って話をアップしたら、
  「助手席に乗ったぐらいで、なんだってんだ。自分の力ではなんもできんく
  せに!」
   とかなんとか、よくわからんことでからんだのが、最初だった。
  「おれなんか昔、日本平で車ころがしたら早いって言われてたんだぞ」「お
  れなんか、地元では有名な高校を出たんだぞ」「おれなんか、パソコンを3
  台も持ってるんだぞ」
   等々、どんどん書き込むメッセージもやっぱ、わけがわからんかった。
   おそらく……。
   魔女にふられて女性不信に陥ったんじゃないかってのが、みんなの見解だっ
  た。
   それを黙ってないのが、ご隠居で。自分の生徒を守る教師のごとく、なん
  とか暴歩族を押しとどめようとしたけれど、無理だった。
   結局、どうなったかってーと。
   魔女がきっぱり暴歩族に引導を渡したんだな、いいかげんにせー、っつっ
  て。
   したら暴歩族は、売り言葉に買い言葉っつーか、よーしそんなら出ていく
  わい、ってなもんで、当時QLD−SIGできたてのOPだったんだが、O
  P−IDを返して出ていってしまった。
   暴歩族本人は「魔女に客引きをせーって言われて、やなこったって出ていっ
  た」と言っているが。真相は、これだいっ!
  (実ハンドルで、遠慮なしに書く筆者……)

                        第11回 完
                             濃姫

   なお、この書き込みに異議申し立てがある場合、自己申告してくださいな。

                     Copyright by Mamami.M


■13 異議申し立て@ /@mori 91/01/09

私はYJ−NETには殆ど書き込みをしていなかったし,そのころ常駐していた
SPIRITS−SIGでもメタメタな絵を書いていただけであり,私の本格的
活動はQLD−SIGに移ってからであり,私をQLD−SIGに常駐させたの
はDMさんの功績である.うんうん.

                 私も裏の話は何もしらんで
                   FQLD2/SysOp/SDI00560 @mori


■14 秘史QLD <12> /濃姫 91/01/10

   SIGをつくるには、やっぱボードの構成なんか考えて、SUBOPだの
  ボード・リーダーを押し付けなくっちゃならんわけだ。
  (あくまでも「押し付ける」であって「頼む」とか「推薦する」とかゆー、
  かわいいもんじゃねー)
   特にQLDなんてったら、最初っからポリシーがばっちしあって。
  「ゴリ押ししてでも、その時点で最高数のボード、会議室、ライブラリーを
  つくろう」
   ってなもんで、事務局からぶんどれる限りのものはすべてぶんどったから、
  新設SIGのくせして、ボード数もなにもかもやたら多かった。
   当然、魔女ひとりで見きれるもんではない。
   かくして、ある日突然、善良な市民のもとにメールが届くことになる。
  「ね、SUBOPやらへん?」
  「おっ、ボードひとつやるから、なんかして」
   んで、そのメールに屈してしまった初代OP連ってのが、影道・Dr.M・
  暴歩族の3人ってわけだな。
   彼らはそのとき、QLD−SIG設立してすぐ、どとーのよーに押し寄せ
  てくる大騒ぎの嵐を予感していたかどうか……。

   そういう作業もみんな終わって、やっとQLD−SIG設立の日を迎えた
  わけなんだが……。
   実は「設立日」ってのははっきりわかってるんだけど、それが何時何分な
  のかってのは、けっこーアイマイなんだよな。
   お昼ごろ、っつーても11時にはもうできてたりするわけ。
   当時のQLDERってば、番号トリが好きな連中が多かくてさ、できるだ
  け誰よりも早くMSGを書き込んでやろうってなことに情熱もやして、その
  日はみんな、朝から臨戦態勢だった。
   東京ボードとかに詰めてて、ときどき「JQLD」なんてやってみる
  んだな。会社の回線をつなぎっぱなし、なんてヤツもかなりいたらしい。
   PC−VANじゃ憎まれっ子のQLDのはずだったが、いざふたを開けて
  みると、初日からものすごい数のメッセージがあがったのも、そういう仕事
  もせずに臨戦態勢してた皆さんの努力によるかもしんない……。

   なんにしろ、やっとこSIGはできたが、まだまだ平安への道のりは遠かっ
  た。
  (今もまだ遠いって話もあるが)

                            第12回 完
                                 濃姫
                        Copyright by Mamami.M


■15 @さん、どーも…… /濃姫 91/01/10

   YJ−NETじゃなくて、SPIRITS−SIGだったわね。あはは…
  …。
  (どーぞ、若年性健忘症と呼んでやってください)
   んでも、あそこでの活躍が目について、魔の手がのびたってのはホントだ
  よ。
   そいでQLDに居着いてしまったってのは、それはひたすらに、朱に交わ
  れば赤くなるじゃなくて、最初っから真っ赤っ赤だったってことだわな。

                            濃姫


■16 秘史QLD <13> /濃姫 91/01/11

   QLD−SIGができてすぐくらいに、Dr.M夫婦とあき夫婦による、
  ご隠居との密会がもたれた。
   議題はなんといっても
  「魔女とはいったい誰なのか。男か女か!?」
   というものだった。
   なんとまあ、はりきってQLD−SIGをつくったはいいけど、だれもま
  だ、魔女がどこの誰で、男なのか女なのか、はたして1人の人間なのか集団
  なのかさえ、知らなかったんだよ。
   Dr.M夫婦とあき夫婦は、ご隠居こそ唯一、それを知っている人物じゃ
  ないかと予想してたわけだな。なんせ、魔女はご隠居にはなついていたし
  (あれでなついてるって言うのか、という意見も多いだろうが……猫ってな
  つくと、平気で噛んだり引っ掻いたりするもんだ)、ご隠居は魔女を買っる
  よーに見えたからな。

   さて。
   ご隠居は、象牙の塔の住人のはずなんだが……どー見ても、地元に縄張を
  はるヤの字ではじまる自由業のひとっていうか、夜店で色ぬったヒヨコを売っ
  てる若者たちの総元締めっていうか、よーするに、大学教授だのインテリだ
  のとゆー言葉からは程遠い外見だったんだよ。洋書に囲まれた部屋の中で、
  シックなカーディガンをお召しになっていたにかかわらず、だ。
   Dr.M夫婦が先に到着(会見は、ご隠居の家で行なわれた)していて、
  あき夫婦が到着するまでの間、もっぱらの話題は
  「実は濃姫こそ、イコール魔女なのではないか」
   だったらしい。
   Dr.Mなどマジで、濃姫が到着したらご隠居が「彼女が魔女だよ」と紹
  介してくれるもんだ、と思ってたらしい……。
   が。
   当然、そんなことはなかった。ご隠居もはっきりとは、魔女が誰なのかな
  んて、わかってなかったらしいのだ。
   Dr.M夫婦とあき夫婦の目論見は、もろくも崩れ去ったが。
   ご隠居の奥様の手料理は、むちゃんこ外国風でかっこよくて、美味しかっ
  たし。ご隠居自身も、外見はともかくとして(ついでに、いつもケンカしま
  くるボード上ともちがって)、いかにも大学教授らしい話し方をするひとだっ
  た。
   濃姫が言うには。
   ガラスや木で作った六角形の模型がヤマとあり、なんかそれは数学に関係
  あるらしいが、文系のあたしにゃさっぱりわからんかった。んでも、それっ
  てとっても綺麗で、ひとつくらいお土産に持って帰りたかったよぉ……。
   と、いうものらしい。

   会見は何時間にも及んだが、結局のところ、魔女が何者かさっぱり結論が
  出ず。再会を約して、解散することとなった。
   ついでに申し上げるに。
   これまでずっと「あきはマグロのトロで、ハラが出ている」と濃姫が言っ
  ていたが、このときはじめてあきを見たよ印さんは、
  「うちのダンナ(Dr.Mさん)のほーが、よっぽど太いじゃないか!」
   と言って、帰ってからダンナ様を責めたそうである。

   魔女の正体がわかるのは、この会見から一月ほどしてからになるのだった。

                            第13回 完
                                 濃姫
                        Copyright by Mamami.M


■17 秘史QLD <14> /濃姫 91/01/17

   当時、秘密と謎につつまれていた魔女の声を、最初に聞いたQLDERっ
  て、だれなのか当てられるひとはいるだろうか???
   ほっほっほっほっ……。おそらくは、皆無でありましょう。
   それは、いまのOPのだれでもありませんです。のちに奥様となった、ひ
  ばり嬢でもございません。
   なんとそれは、濃姫なのでありました。

   QLD−SIGができてしばらくしたころ、PC−VANで「ウィルス騒
  ぎ」が起こったのでありますです。
   このころ日本ではまだ、ウィルスなんてもんはそんなにメジャーじゃなかっ
  た。どっかの情報誌あたりで、ちらりと見かけるぐらいのもんだった。それ
  も、海の彼方のできごととして。
   こんときのウィルスってのは、PC−VANの個人パスワードがばれてし
  まうってタイプのもので、一時期「私のIDつかって書き込んだひとがいる!
  」とかいって、PC−VANは騒然としたもんだ。
   その騒ぎの中、いちはやくワクチン・プログラムをつくって公開したのが、
  魔女だったわけ。
   公開したとたんに、PC−VAN事務局はてのひらをかえしたように、こ
  れまで「QLDERなんか厄介者だ」っつー態度から「PC−VANにワク
  チン登場!」なんつって、QLD−SIGをヨイショしはじめた。頼みもし
  ないのに、看板に「QLD−SIGにいけばワクチンが手に入ります」なん
  て、出してくれたりして。
   そうして、できたばかりのQLD−SIGに、いろんな人がやってきた。
  ワクチンの噂を聞いてきたPC−VANユーザーやら、パソコン雑誌の記者
  さんやら。
   ワクチンの噂は噂を呼び、ついにはテレビ局が取材を申し込んできたんだ
  な。
   ところが。
   テレビとなれば雑誌なんかの活字メディアとちがい、ワクチン制作者、す
  なわち魔女が出演しなくてはならなくなる。
   せっかく今まで正体をかくしていた魔女は、やっぱテレビに出たくなかっ
  た。(顔に自信がなかったわけではない……と思いたい)
   んで、考えたんだな。
  「おしっ、濃姫に魔女役をやらせよう」
   って。
   かくして、ある初秋の雨の夜、濃姫ん家の電話が鳴ることになる。

   魔女の第一声は
  「もしもし、まひょです」
   であった。

                         第14回 完
                              濃姫
                     Copyright by Mamami.M
  注:
   自分はこんなQLD秘話を知っているぞ、ってひとは即、名乗り出てくだ
  さい。
   思う存分脚色して、書かせていただきますです。


■18 QLD内輪話し /乱 真澄 91/01/17

 最初のウィルス事件の時,私はOPぢゃありませんでしたが,確かNIFTY
 -Serveにそのプログラムを転載しましたので,FINTERあたりを見ればいつ頃
 だったか日付がわかるでしょう.
 
 で,記憶が薄いんですが魔女氏のTV出演.最初の出演の時に確か,
 ちゃばP〜氏も一緒に写ッてなかったかい?.
 となると,魔女氏の正体を最初に知ったのはちゃばこ氏のほうが先の
 ような気もするけど・・・まぁ私の記憶だから当てにならん(^^;).
 
 SIG開設前,VANの地域ボードのOFFに初めて「魔女がくる」とか
 いって大の大人が嬉し恥ずかし騒いでいた記憶があるけど,この話しも
 後々考えると面白い.(記念撮影までしたそうな       )
           (ほとんどアイドルのノリと一緒だわなぁ)

 あと内々の話しだけれども,「リングマスター2」のゲームの絵をX68に移植
 するので描かないかという話しもあった.結局金銭的折り合いがつかないでポ
 シャったけど,あの時やっていたら私は今ごろX68usageだったな.
 この時,魔女さんの事務所に夜遅く電話してきたのがひばりさんで,ひばりさ
 んと話す時の魔女さんのニヤニヤした顔が印象的だった.

 ボードで見る魔女さんのメッセージはぶっきらぼうで,触らぬ神に祟りなしと
 いうイメージであったけど,実際はまるっきり逆で気配り魔女だったなぁ.
 今でもウチには,魔女さんがお土産で持ってきてくれた息子の玩具が沢山残ッ
 ている.だいたい独身男性が他の家に遊びにいく場合,何か手土産でも持って
 行くなんて神経つかわんでしょ.(持って行くのが普通だが.本当は)

  という訳で秘話でも何でもなかったな(^^;).

 バースデーケーキを持って遊びに来た日の事は・・・

           王様の耳は驢馬のみみ.
                      Яαn -- SDI00561 --


■19 RE:QLD秘史  影道 /SHADO 91/01/17

PC−VANのQLD−SIGの初代SUBOPをやってました
影道ことSHADOです。

昨年暮れにめりいさんに誘われるようにNIFTYに加入してた
んだけど、ずっと見てたんですよねぇ。

そしたら、QLD秘史が始まって名前が出るんだもん(笑)

「わたしわ、ロリコンではない!」

ま、これを言いたかっただけです(^_^;)

初代SUBOP&小学校ボードマスターとしては、予想を絶する
書込み量に私自身がハングアップしてしまい、SUBOPの義務
を果たせなくなって逃げるように辞めていったのは、今さらなが
ら申し訳ないことでした。 

初代YJ−NETを魔女氏を含めた数名でチャットボードにして
しまい、あの頃が最もむちゃくちゃ(自分自身が)やってた頃か
らかもしれません。 今や、大人しいですけど。

濃姫さんのQLD秘史懐かしいです。 私が辞めた後のQLDの
歴史はよく知らないので、楽しみにしてます。

            PEE02306 SHADO(影道)


■20 いらっしゃい、SHADOさん(^^) /めりいさん 91/01/18

 はい、SHADOさんは、ロリコンなんぞではございません。

 そーですねぇ、やっぱ、QLD−SIG開設前後のころってのは
いちばん楽しかったときかもしれませんねぇ。
 SIG開設したはいいが、いつ潰れるか?なんてのが、けっこう
本気で考えられたりしていたよーな...(いつ潰れるかが楽しみ
だったりして)

 ちなみに、私は、極道なんぞしたこともない、健全なQLDer
であったことはいうまでもありません。

                        めりいさん


■21 秘史QLD <15> /濃姫 91/01/18

   魔女のテレビ出演、実は1回目は、ぽしゃったのであります。

   あれはちょうど、昭和天皇が病床についていたころのこと。
   魔女のたっての頼みで、濃姫は魔女に扮してテレビ出演するため、ダンナ
  を運転手にして、魔女の事務所に行きましたのん。
   出迎えてくれたのは、キャンキャン鳴きまくる犬の「まーくん」。
   そのワンちゃんの後ろから、ぬぼぉーっと現われたおじさんが、魔女ご本
  尊でありました。
   このころはまだ、お腹なんか出てなかったんだよ。おじさんではあったけ
  ど。
   キレイなうなじに、キラキラ光る金のネックレス。それが、プロ野球選手
  か、それとも業界人(どの業界かはご想像にまかせます)かって感じを匂わ
  せてたな。
   とはいえ。
   ケーキを出すは、お茶をいれるは、「コーヒーのおかわりはいかがですかっ
  ?」ってデニーズのおねーさんするは、ってー姿は、過激なメッセージで名
  高いネットでの魔女と、なかなかのギャップだった。おまけに、ずーーーっ
  と犬のまーくん(真っ白なマルチーズで、かわいい赤いリボンをしていた)
  を抱いてんだもん。
   なんか、いっぱい話しをした覚えはあるんだが。
   いま思い出せるのは
  「魔女って、奥さんいんの?」
  「ううん……いないけど……」
  「ふーん、いまは独身なんだ。んじゃ、いままでずっと独身だったの?」
  「うっ……」
   ってー、会話だな。このあと、そのトシになって独身だなんて云々と、濃
  姫は魔女をいじめまくったもんだ。
   のちの話しになるが……。
   ボード上では過激で「さわらぬ魔女に崇りなし」だったけど、オフではい
  つも、みんなにイジメまくられる魔女だった。「うちのOPはみんな……」
  とブツブツすみでやってるのが、魔女のオフでの定番って感じでさ。
   よく「QLDは魔女の独裁SIGだ」って言われるけど、それを言われる
  たびに、魔女はひそかに泣いてたんではないだろうか。独裁者ってなら、もっ
  と尊敬されていいと思う……とか言ってさ。

   さて。
   この日のテレビ出演だが、約束の時間を20分ほどすぎたころ、テレビ局
  のスタッフから電話が入った。
  「すみません。天皇が危なくなったんですぐ帰れって、局から指令がきまし
  て……」
   で、結局その日はポシャ。
   濃姫とそのダンナ(あき)は、ケーキ食べてコーヒー飲んで、帰りました。
   それから1週間ほどしてテレビ局が来たそうだが、そのときは濃姫もあき
  も行かなかった。(なんせ、平日だったもんな)
   魔女も、いいかげん「そろそろ正体を現わしていいころだ」と思ったのか、
  それとも「また濃姫にイジメられるのはいやだ」と思ったのか、はたまた
  「先の会見で表に出る自信がついた」のか、しっかり魔女本人として、テレ
  ビ出演しましたのん。
   このとき、魔女といっしょにちゃばこさんも、犬のまーくんを抱いて出演
  してます。
   ただ……。
   魔女の顔が写ったときの説明テロップには、みんな苦笑せざるをえなかっ
  た。
   なんせ「ウィルスの作者、魔女」って出てたんだもんな。(PC−VAN
  の反QLD連中の中には、本気でとったバカもいた)
   これだから、テレビ東京ってのは……。

                        第15回 完
                             濃姫
                     Copyright by Mamami.M


■22 なんと言われようと……?? /濃姫 91/01/18

   やっぱ当時、影道さんは「ロリコン影道」さんだと言われてたんだもん。
   自分では違うって言ったって、それが「世間の評価」ってもんじゃ、ない
  だろーか。

                     世間一般の 濃姫


■23 う〜む、なんだねぇ 影道 /SHADO 91/01/19

いや、自分でロリコンを匂わせるようは発言をした記憶がないもんで、
はてどこからそうなったんだろう?って不思議なんですな(笑)

ところで、私はDISK研究で魔女軍団の存在を知って、98ISV
からRAMになった人間です。

98ISVから、QLD−SIGができるまで(YJ−NETや東京
ボードに進出してた頃)がもっとも楽しかったです。

SIGになってからは、「運営」ということが重要になってくるので、
責任ってのが発生して重くなったかな?って感じがしました。

                       SHADO&影道


■24 SHADOさんだぁ@ /@mori 91/01/19

よくよくよくよく考えると、私がQLDSIGにMSGを書いて(小学校)
初めてRESを頂いたのがSHADOさんだったような気がするぞ。
というわけで、どうも。「『運営』という物の責任に押しつぶされている」
FQLD2の押し付けられSYSOPの@moriさんです。

そうだよなぁ。魔女さんの悪評はいろいろ聞いてきたけど(^_^)、いろいろ
質問すると「んじゃソース送りましょか?」とかいってQLDのソース
送ってくれたり、いろいろ教えてくれたりして、「なんだ。噂とは違うなぁ」
なんて思っていたのが、そのころだよなぁ。

QLD秘史もそろそろ、第一回京都オフ、第2回新宿オフの話題になるの
だろうか? いやぁ、このあたりの話は懐かしいだろうなぁ。
京子さんの「なんやこれ、ジュースやん」事件とか。(あの酒、なんでしたっけ)

          昔話をなつかしがるのは年寄りの証拠やな。


■25 シャドーさん オヒサシブリ /どくた〜M 91/01/20

SHADOさん、おひさしぶり。いろいろ 遊んだものです。
魔女がQLDSIGを作るのでSUBやらんかと、私に声をかけてきたときに、
影道さんがすでに リクルートされていましたわなぁ。めりいさんと 共に
お元気そうで なによりです。

秘史がこのまま、コメントをのけて将来保存されるとしたら、
かなりの誇張と事実と違うところが でてきていますので、ちと問題やなぁ。

まぁ、隠居家での 会見について、もともと設定したのは、なんと
うちの 家内。私は そのころ 週末しか自宅にいない生活をしており
週日は夜も含めてかなり離れたところにいました。家内(よ印)とパソコン通信
で連絡するのが 楽しかったものです。 で、丁度私がある原稿の締切に
なかなか原稿が出来上がらなく パソコン通信のせいだと(なんせ、QLD
が出来て数カ月は、ほとんどパソコンに張り付いていたわなぁ。)いう
ので、私がアクセスするのを 邪魔するために、私のIDで入ったのが
家内がひきずりこまれた最初ですわ。なんか、私の知らない間に、隠居さん
にメールを出して、いつのまにか会うようにしていました。(まぁそのころ
結構 東京にも出かけていましたし。)
最初、スナックというボードをDMさんが経営していましたが、(今は潰れ
かけている)これが結構 RESが大変でした。ボードに来た方にはどんどん
メールをさせて頂いてましたし。(@先生には 多く出したことは出しましたが、
QLDerになられのが 本人の堅い意志であろうことは、濃姫さまの
言われる通りだったのかなぁ。)

濃姫を 魔女と思っていたというのは、私ではなく、S氏。この相談の
ためが 私の1つの 隠居さんとの会見の理由でもあったのですわ。どうも
混乱があるようです。

ひばりさんから、魔女について照会が来て。住所、氏名(女性の方)を教えて
おきました。かと言って、魔女がかっこいい男性だといいなという彼女の
期待も裏切らないように メールさせていただいてました。その頃には、
複数で いくつか連絡先の名前を 教えてもらっていましたから。

魔女のTV出演のころから、電子メールで、いろいろどうしようかと相談
してきていて、2回目のときちゃんと もう自分で出たら?と私達は言った
はずです。
「魔女」との最初の電話は、かなり経ってから、声はピッチが高く、中年の
おばさんか、若いおにいちゃんかと 迷いましたわなぁ。

さて、PCVANのQLDSIGでの最初の催しは、ネコ(neko.comのシリーズ
や:これは、おくちゃんが 事情に詳しい。)やろうねぇ。私のも 白鳥と
コアラが入っていたはず。魔女ネコいうのがあって、これをネコに仕立てたのも
DMさんでしたが、その技術には 魔女もなかなかと 誉めてくれましたけれど。

オリジナルで最初の大きな催しは、魔女シールコンテスト。これは なんか
のパソコン雑誌にも載ったはず。サブローさんというかたがコンテストに
して下さったのですが。なんと 主催は 家内(よ印)。最初、「魔女」塗り絵
コンテストと家内が言ってたので、「魔女シール」にしてもらったり、 
まぁ まったくだいそれたことをやっていたもんやぁ。それで、魔女が よ印を
茶室担当にさせたかったので、相談が来て さすがにそれは無理と断って、
このときに代わりに彼女が推薦したのが 乱さん。 乱さんは立派に
お茶室(PCVANの方)を運営されたものです。

Texas,USA


■26 秘史QLD <16> /濃姫 91/01/26

   いよいよ魔女本人に、みんなが会えますよーっていうQLD最初のオフは、
  京都で行なわれた。
   が。残念ながら筆者はこの京都オフには出てないんで、こんときのお話し
  は、出席しただれかにお任せしますです。自己申告制、先に言ったもんが勝
  ち! どなたかお早いうちに、どうぞっ!

   初めてのQLD東京オフは、QLD−SIGが設立して半年ちかくたった
  ころに行なわれた。こんときの幹事は、若さをかわれて(?)現FQLD1
  のOPの、ゆういちさん。場所は、新宿でありました。
   新宿西口にある某銀行前で集合したんだが。お互いに顔を知らないくせに、
  目印の「アスキー」だの「PC−VANマニュアル」だのを持っていかなく
  ても、しっかりQLDerだって認識しあえたんだな。
   なにか心の奥底で、通じるものがあったからだって? とんでもない! 
  うろんそーな、危なそーなひとを見つけたらそれが即、QLDerだったん
  だもん。
   ところで、さ。
   持込みお断わりの会場に、ウオッカだの崎陽軒のシュウマイだの京都名産
  八橋だのを持ち込んだの、だれだっけ? 覚えがあるひと、すぐさま名乗り
  をあげなさい。
   このオフでの目玉は、やっぱ、ブラック・ホール1号と2号の存在があき
  らかにされたことだと思うぞ。なんせ、某@氏と某めりい氏の前にあった料
  理の減り方といったら、他んとこでの減り方の数十倍。どんどん、このふた
  りの胃袋に消えていくんだもんな。そいでおまけに、みんな食べ尽くして、
  言うわけ。「ま、腹八分っていうし。このへんにしときましょうか」。
   この後、個人の家でオフがひらかれたとき、そのどこの家庭でも
  「えっ、@さんが来るの? めりいさんが来るの? んじゃ、どんだけお料
  理を用意したら足りるのよぉ」
   つって、そこん家の主婦がパニックに陥るってもんだったかんね。
   あと。
   もんのすごい強いウオッカが、回し飲みされたんだけど。それを飲んだみ
  んなが「たしかにこれは強いな」なんて言う中、某ひばり嬢だけが
  「なにこれ、ジュースみたいやん」
   と言ったの。筆者はしっかり覚えているぞ。
   こうして、オフが行なわれる中。SIGOPである魔女が、ずーーーっと
  静かだったのは印象的だった。
   いちばんすみの席で、大きな声を出すことも、みんなを仕切ることもせず。
  ほとんど黙って、まわりにいるみんながしゃべることにあいずちをうってい
  たな。
  「ほんとにあれが、魔女さんなの?」
   って、聞いてきたひともいるくらい。
   けれど、ね。それぞれに好きなことをくっちゃべりながらも、だれもがみ
  んな、感じてた。そこに魔女がいるんだっていう、大きな存在感を。
   すみにいて、ほとんどしゃべらず、静かにしているくせに。
   一座の中心はやっぱり、魔女だったんだよ。

                            第16回 完
                                 濃姫
                         Copyright By M.Manami


■27 はじめての京都OFF /ひばり 91/01/26

もうだいぶ記憶が薄れているんですが、あれは一昨々年の秋頃でした。
ほんとに魔女が来るかどうか、みな半信半疑で、集合の新都ホテル前に集まって
きたのでした。はじめてのQLDオフだったので、ひとり近づいてくるたびに、
「むむ、これが魔女かな?」と、考えながら対面して挨拶していたのですが、結
局魔女はみんなが集まってから最後に、DMさんとふたりでホテルから出てきま
した。

「さて、どちらが魔女だろう?」ふたりの顔を見比べても、さっぱりわからない。
魔女の声は高いという情報をとある筋からもらっていたので、声でわかるかな、、
とおもってても、ふたりとも「ども」・「ぼそぼそ」で、声もほとんど聞こえな
くて、結局まだ数10分はどちらがどちらかわからないままだったんでふ。

で、わたしの事務所の近くの「デニーズ」かなんかへいったけど、おやすみだっ
ったのかな、、結局、事務所へいったような気がします。
メンバーは、乙訓さん、しんじさん、TAKUYAさん、めりいさん、まぎぃさ
ん、おくちゃん、DMさん、朝霧さん、Mitsuさん、いまくるすさん、魔女、
ひばり、こんなとこだったかな。。抜けてる人いはったら、ごめんなさい。

まぁ、この時も魔女はほとんどしゃべらないで、部屋の中央の椅子にちょこんと
座っていて、カメラ持ってきてた人は、「果して魔女を写しておこられないだろ
うか。。」とこわごわ撮影していたみたいでした。事務所では、わたしはふたこ
とみこと言葉をかわしたくらいで、こわくてしゃべれませんでした。

なんせ、ハードの話しになるととまらないは声は大きいはの<Mitsu・朝霧
・めりい>トリオがほとんどしゃべりまくっているというのは、東京オフの時と
似たよなもんでぴた。 &*_*&

夕方解散して、DMさんと魔女と3人でお寿司やさんへいったけど、カウンター
のお兄さんが「ね、魔女さん」「はいはいディーエムさん」なんてしゃべってい
るので、不思議そうな顔してはったのがおもしろかったでふ。
                                 ひばり


■28 第1回QLD東京オフ /ゆういち 91/01/26

  確か10月頃だったと思います。私は卒研中間発表で忙しい時でした。
 VANで、「東京オフをやろう」という話が持ち上がり、ちょっと恥ずか
 しかったのですが(当時はまだRAMになったばかり)、参加意志表示を
 しました。
  私は主に画像をアップしてたんですが、その頃めりいさんも画像を結構
 アップしてて、こういう女の子の絵を描く人はどんな人だろうと思ってた
 もんですから、めりいさんの顔見たさに(まじ)参加希望を出したのです。

  そんで、場所とか時間はどうしましょ?って話が持ち上がってたときに、
 突然魔女さんから「幹事やりませんか?」というメールが来ました。それ
 で私はすげぇ緊張したんですが、面白そうだったんで引き受けてしまった
 のでした(^^;)。
 
  で、オフ当日、私はいきなり遅刻してしまったのでした。私はあわてま
 した。なぜなら、私の服装(胸に大きく’A’と書かれた茶色のスタジャン
 と緑色の十字の模様のあるリュック)を集合の目印に指定していたからなの
 です。あわてて集合場所まで行くと、そこには なぞの集団がいました。
 
  私はすぐにピン!ときました。「これがそうだ!」と。 で、聞いたらあ
 たりでした(笑)。 なぜにピン!ときたかというと、でかい人がでかい声
 でコンピュータの話をしていたからなのでした(これはMitsuさんのこ
 と)。
 
  そんで、あきさん(現FQLDSYSOP)に「遅刻だ」と責められ、
 「いやすんません」と言うしかなかったのでした。

  初めて会う人ばかりだったのですが、すぐわかったのは名札を付けていた
 @さんと(名札を付けるのは常識だとおこられた(^^))、みょうにかわいい
 (?)ちゃばこさんでした。めりいさんは予想通りでなんかホッとしたもん
 でした(^^)。なんか人生経験豊富そうなヒゲのおじさんがいたので、てっき
 り乱さんかと思っていたら、その方は白馬童子さんという方でした。その横
 に立っている、妙にほっそりしてて、お茶の水あたりによくいそうなバンド
 青年風の人が乱さんでした(ほんとにバンドやってたらしい)。

  すぐに集合場所に向かったので、全員の顔とハンドルの確認ができないま
 までした。名前がわからんので、なんとなく話を合わせながら歩いていたの
 ですが、そのうち間が持たなくなり、横を歩いていた人に「ええと、どなた
 でしょうか?」と尋ねたら、「あ、主催者です」と言われちゃったので(^^;)、
 「あ、あぁそうですか」と答えるしかありませんでした。びっくりしました。

  たしか、@さんがしゅーくりーむを作ってきてた気がする。シウマイは
 レウクンが持ってきてました。

  そんで、しんじさんが京都から電話をかけてきたのです。よくかけるなぁ。
 電話は公衆電話で下の階にあったため、しんじさんが「**さんと代わって」
 とわがままを言うたび(^^)、わたしは階段をダッシュしたのです。

  結局、魔女さんとはそのときはほとんど話せませんでした。そばに座って
 いたちゃばこさんと白馬童子さん、乱さんと話していたような気がします。

  その後も魔女さんとは何回か会ってますが、しばらくはあまり話ができま
 せんでした。なぜかすごく恐縮してしまうからです。普通に話せるようになっ
 たのは、8月の京都大オフのときくらいからでした。

                    FQLD1/SYSOP(SDI00559)ゆういち


■29 『秘史QLD』を楽しみに。 /ブルーノ 91/01/29

 濃姫さんの『秘史QLD』を読ませてもらってます。なかなかというよりも
かなり面白い。ノリがみごと。

 で、濃姫さんも触れておられるけれど、スッゲー美女が花束持って『魔女で
ェ〜す』と現れたときの驚きったら今も忘れられないねぇ。全員アゼン。ポカ
〜ンとしてた。最近フロッピーディスクの整理をしてて、そのときの美女のQ
LD画像が出てきて、ニヤニヤしてる。写真もどこかにあるはず。
 これは1988年5月27日、下北沢での『家具&インテリア』のオフライ
ン。

 ずいぶん前に、『popcom』に魔女の顔が載ってるとの噂を聞いて本屋
へ見に行ったことがあった。探しても見つからないので、後で人に聞くと、中
とじだという。それで再び本屋へ確認に行ったら、そこにはカセットテープだ
ったかのインデックスが付録として付いていた。絵柄は『うる星やつら』。狐
につままれた様な気がしたけれど、後に会ってから気がついた。そっくりだと。

 でもしかし、夜中の2時に寝ている彼をたたき起こして『ドモ』と初めての
挨拶を交わしたのは僕ぐらいだろうな。パソコン通信での印象とはずいぶんイ
メージが違ってた。またまたニセモノじゃないかと思ったほどだ。

 魔女はホウキにでも乗って、ネットの中を飛び回ってれば好いものを、バイ
クなんかに乗るから伝説になってしまった。今年の一周忌には彼をしのぶ会で
もやりたいものだ。魔女忌とでも称して。
ブルーノ


■30 秘史QLD <17> /濃姫 91/02/02

   パソ通にトラブルは欠かせない……っていうか、切っても切れないもんで
  あります。
   なにしろPC−VANには最近まで、削除機能なんてなかったから、いっ
  たんトラブルがおこると、それが終結するまでSIG全体がトラブルまみれ
  になったんだな。
   なかには、それがもとでSIG自体が閉鎖するってこともあった。
  (ううっ……これには触れたくない)
   んで。QLDはどうだったかっていうと……。
   設立前からトラブル・メーカーだったQLD連のこと、トラブルと無縁で
  あるはずはなかったんだな。

   QLDSIGが設立されて1ヶ月以内に、ボードをひとつたたきつぶして
  しまった……って話を知っているひとは、いま何人いるだろう??
   その幻のボードは、喫茶室「マーメイド」でありました。
   原因はというと、J&Pネットで論争してたその喫茶室担当の暴歩族が、
  トラブルをそのまま喫茶室に持ちこんじゃったんだよな。
   最終的には、三つどもえ四つどもえの、SIG参加者全体を巻き込むこと
  になったんだけど。んでも不思議なのは、喫茶室でものすごい論争やってる
  最中だというのに、他の……たとえばDr.M担当スナックなんてったら、
  「いらっしゃい、きょうはいい天気でんな」
  「ビールが飲みたいよぉ」
   ってな感じで、同じSIG内で論争してるなんて風は、ちらともなかった
  もん。
   これはその後のQLDSIGの特長でして、どこのボードで火事がおきて
  も、ぜったい他のボードには延焼しないわけ。
   ボード担当者の努力の賜物か、それともボードが多過ぎて延焼しようがな
  いのか、はたまたOPである魔女の意志によるものか……。
   なんにしろ。
   あっという間に荒れてしまった喫茶室を魔女は、暴歩族をOPからおろす
  と共に、なんの迷いもなく、さっぱりきれいに潰してしまったのでありまし
  た。
   いまでも、当時、喫茶室に書き込んだことがあるひとは、QLDに行って
  「D」コマンドを押せば、そのころの自分の喫茶室でのメッセージが出てき
  て。
  「おおっ、なつかしいっっっ!」
   と、感涙にむせぶことができますです。
   そしてその後、この喫茶室以来、QLDでつぶれてしまった(つぶしてし
  まった)ボードってのはありません。このあたり、よそでなんと言われよう
  とも、QLDってのはちゃんと「学習機能」がある集団だったことが、わか
  るのであります。
   うーん、よかったよかった。

                          第17回 完
                               濃姫
                     Copyright by Mamami.M


■31 スナック派でぴた /ひばり 91/02/02

どこふく風ののほほん書き込みの慣習は今も身についています。
当時のスナックのマスターのおかげです。

濃姫の秘史はそこらここらで、めちゃ人気ありまふよ〜
ついでに「おしゃれでないネットワーカー」の一文の再掲もしていただけたら、
もっと話がよくわかるのではないでしょか? 
勘違い同窓会館復帰の恥とか、まだまだ逸話はありますね〜
ではでは
                              ひばり


■32 ありましたぁ /ひばり 91/02/02 07:26

=======================================================
喫茶室
 94 1082 88/ 7/18 Dr.Mさんこちらですか。ひばり
=======================================================
なんだか、うれしい
                      ひばり


■33 「おしゃれじゃないネットワーカー」/濃姫 91/02/04

   ひばりさんリクエストの「おしゃれじゃないネットワーカー」であります
  が。
   ログと名のつくものは、常駐SIGだろうが担当ボードだろうが、とって
  おいたことのない私。とーぜんのよーに、自分の書いたMSGも、アップし
  たと同時に消してしまいますです。
   おかげで。PC−VANのLADY−SIG閉鎖と共に、その「おしゃれ
  じゃない〜」も消滅してしまったのであります。
   たしか、LADY−SIGの2番ボードにアップしたって記憶がある……。

   どなたかログとってた方、いらっしゃったら代理再録アップしてください
  な。

            とーぜん「秘史QLD」もとっておいてない 濃姫


■34 オシャレじゃないネットワーカー(転載)/ひばり 91/02/08

JLADYのLOGを探していることを知られた、JLADYの元会員さんが、
送ってくださいました。私もLOGひもといていたのですが、90年あたりばか
り見てましたので、見つからないわけでした。
いまでもこの文を読むと胸がすっきりしまーふ。
========================================================================
$84/86 ファッション(趣味・流行)
☆タイトル (********) 89/ 9/ 4 21: 9 ( 31)
オシャレじゃないネットワーカー    濃姫
☆内容
   やっぱ7万人を超えるネットワーカーがいるPC−VAN、ヘンな奴も多い。
   PC−VANも初期のころは、女の子とみるとやたらメールを送ってきたり、
  OLTで口説いてきたり、そういうなんか勘違いした奴がめちゃ多かった。
   でもね、これなんかまだいい方。(だと、思う)
   あたしなんか当時「ソフトもハードも知らないくせに、大きな顔して書き込
  むな」と言われたもんだ。
   こりゃ「車の構造も知らんのに運転するな」「電話の中身も知らないのにか
  けるな」と言ってるのと一緒だよな。
   あたしにそう言った奴ってのは、パソコンなんか3台も持ってて、スキャナ
  ーだってプロッターだって持ってて、といういわゆる「機械屋さん」だった。
   んで、こいつが現在どうしてるかというと……「昔はよかったのに」「昔の
  ことも知らないくせに」と言いまくってどこのSIGでも浮いている。もっと
  言えば、いちおう長老としては棚に飾っておいてはあげてるけど「はっきりいっ
  てお荷物だ」と思われている。 でも、本人はそれに全く気付いていない。
   んでもって「機械のわかる女性じゃないと結婚しない」と言って、30をとっ
  くに過ぎても独身を守っている。まあ、結婚感ってのは人それぞれだし、最近
  はかっこいい独身の中年男性なんてのもいて、そういう人にはあたしも「うん、
  しぶい!」って思う。
   でも、ぜったいこいつだけはそうは思えない! と、あたしは力んでしまう
  のさ。
   あたしにそう言ったのと同じようなことを、そいつは他の女の子にも言って
  るんだ。そのせいでPC−VANから撤退しちゃった女の子もいるんだから。

   嫌な奴っていっぱいいるけど、あたしにとって嫌な奴ってのは、こいつみた
  いに
  「ボクなんか昔はこうこうで、今だってパソコンのこともよく知ってるし、すっ
  ごくエライんだぞ」
   って自慢する奴。んなの「オシャレじゃない」を通り越して「ばかやろー、
  どっか行っちまえ!」って思うよ、まったく。

                             濃姫

$88/88 ファッション(趣味・流行)
☆タイトル (********) 89/ 9/10 15: 6 ( 27)
オシャレじゃないネットワーカー2    濃姫
☆内容
   いちばん実害があるネットワーカーって、どういうタイプか知ってる?
   それはね「反論しかしないヤツ」っての。あなたも見かけたことがあるでしょ
  ?
   PC−VANは「喧嘩と論争がPC−VANの花」って言われてるくらい、
  いつもどこかでケンカしてるんだよね。んで、その火付け役ってのが、たいて
  いこの「反論ヤロー」なんだ。
   なんかもう、そこらに火をつけて回るのが趣味なんじゃないかって思えるく
  らい。
  「ぼくはずっとここをROMさせてもらってきたけど、ひとこと……」
   って入ってくるのがパターンね。
   んでもって、いかに「あなたはまちがっているか」ってことを、トクトクと
  100行くらい書き連ねちゃう。やったらむずかしい言葉なんか使っちゃえば、
  もうカンペキ。
   なんかこういうのを見てると、きっとこの人はふだん楽しみなんか全然なくっ
  て、学校とか会社でも友達なんかもいなくって、家でもだれにも相手にされな
  いって人じゃないかと思うのよね。
   そういうひとだから反論に反論されたりすると、相手の文をちゃんと読まな
  いうちにプッツンきて、だんだん本性むき出しになってくる。それまでの調子
  もぶっとんで、悪口雑言、罵倒のかぎりをつくしてしまう。
   キメの言葉はコレね。
  「ここはSIGオペがなっとらん!」
   あるいは
  「だからPC−VANは嫌いなんだ!」
   これが得意技です。
   パソ通初心者のかたは、重々ご注意くださいな。

                              濃姫
========================================================================


■35 秘史QLD <18> /濃姫 91/04/28

   QLDの領地拡大政策は、PC−VANにQLD−SIGができたその日
  から、すでにはじまっていた。
   たとえQLD−SIGがPC−VANで、GV・チアリに次ぐ巨大SIG
  となろうとも、一国だけの領地ではガマンができないっつー魔女だったんだ
  な。
   それに、やっぱり。
   QLD軍団に、停滞・安定は似合わない。前進、ひたすら前進あるのみ。
   その姿勢は、いまに至るまで受け継がれている。

   QLDの最初の兄弟SIG設立は、ある日突然、魔女からQLD−SIG
  に参加している女性たちに送られたメールからはじまる。
  「あのさー、女性のための女性によるSIGってのを作りたいんだけど、S
  IGOPやらへん?」
   この言葉を、何人の女性に言ったんだろーか?
   筆者が知ってるだけでも、のちにOPに就任させられた人魚さんとか、そ
  のあとを引き継いでSIGをつぶした濃姫とか……たぶんそれ以外の女性に
  も、
  「OPやって。代表者やって」
   と、魔女は手当りしだいに声をかけていたようだ。
   結論としては、人魚さんが
  「なんにもしなくて、いいからさ。名前だけでいいから、OP頼む」
   という甘言に乗せられ、引き受けたのでありました。
   あと、びしびし削除できるのはこいつしかいない、と変なことで見込まれ
  て、自分の知らないうちに(断わったんだ!)会議室議長に就任させられた
  濃姫、なんてのもいる。
   魔女の目標としては、NIFにあるLADYフォーラムのよーなSIGを、
  というものだったらしい。
   PC−VAN事務局へのSIG新設申し込み書は、人魚さんの家で魔女自
  ら書いた、と言われている。
   けれども。いま、その詳しい内容を知るものは、いない。

   ちなみに。
   「3番ボード以外は男性の書き込みをご遠慮ねがいます」っつー看板を無
  視して、いちばん最初に1番ボードに書き込みをした男性は、なにをかくそ
  う魔女である。
   あれはたしか、SIG設立1日目のことだった……。

                           第18回 完
                             濃姫
                         Copyright by Mamami.M


■36 秘史QLD <19> /濃姫 91/04/28

   えっと、だな。
   一発みんなに聞きたいのだが。
   魔女がひばり嬢と結婚するだろうって予測してたひと、どんだけいる?
   あるいは、気付いたひと。いつから「そうだろうな」って、気がついた?
   筆者はどうも、そーゆーことには極めてニブいらしい。そうかもしれん、
  なんて気がついたのは、かなり後になってから。
   それも、あるオフ・ミーティングで、魔女がひばり嬢の太股をツンツンし
  たときだったんだよな……。

   でも、あとから考えるに、その兆しはかなり前からあったんだ。
   ある日から突然、魔女は頻繁にあることを言い出すようになった。
  「いまに関東圏に大地震がおこる。恐いから俺は、地震の少ない関西に引っ
  越そうと思うんだ」
  「京都なんか、いいよな。あそこは地盤がしっかりしてるから」
   なんのことはない、京都に婿に行くぞ、っつー布石をしっかり打ってたわ
  けだ。
   当時、QLDで活動してる女性のうち、京都人っていったらひばり嬢しか
  いなかった。それを思えば、そんときに気がついてしかるべきだったんだが
  ……。
   だけど、魔女と結婚なんつー言葉は全く結び付かなかったし。恋愛なんて
  ことになると、もっともっと異次元だったもんな。(だいたいさ、あの忙し
  さで女の子を口説けるもんか、ってのもあった)
   けれどもそのわりには、魔女が結婚するって聞いて驚いたQLDerって、
  いなかったような気がする……。
   もしかすると、魔女のやることにいちいち驚いていたら、QLDerなん
  てやってらんないぜっ! っつー潜在意識があったとか……。(実は筆者が
  にぶいだけで、みんな知ってた……なんてこと、ないよね? ないって言っ
  て!)

   まあ、そういうわけで。
   QLDの本陣は、魔女の結婚とともに京都に移ったのでありました。

                            第19回 完
                              濃姫
                         Copyright by Mamami.M


■37 魔女さんの同居@ /@mori 91/04/29

結婚とは言わず、同居って言っていたな(^_^)。わたしゃ、まさかちゃんと
籍を入れるとは思いませんでして、単に居候同然に同居するって思っていた
んですが(^_^)。初めてひばりさんの家に行ったとき、魔女さんが、ひばり
さんの家の中をよくしっていて、しかもフロッピーなんかをがさごそ捜して
来るところをみて、「これはよく通っているのは?」なんて思っていました
が。FQLD3で塗り絵をやっていて、私がいつものように放り出してしまった
NURUNURU.COMなんかをひっぱりだして来た。これって、魔女さんは結構気に
入られたようで、「究極の圧縮技術」なんて言って、「開曲線ペイントルー
チンを作って、次のQLDに組み込む」なんてまた大風呂敷(^_^)を広げて
おられましたが。(私が、パラメータを変更するとか言って、怒られた事も
あったような)

まぁ私は結構OFFには顔を出すので、会っている人も多いんだけど、それ
でも、「なんでこの絵をあの顔でかけるんや」って人も多いぞ(^_^)
誰とはいわんけど、ここのSYSOPなんて、その代表ぢゃないだろうか。
(反論あったら言ってみぃ(^_^))

         その姿からは、あのくだらない作品群がとても連想出来ない
         @さん


■38 そうねぇ あの2人は(証言) DM /どくた〜M 91/04/29

ええ 20回で完結するんですか? DMさんも どろ はくでぇ。
(例によって わけのわからん 日本語れす。)

証言1:
山口県の某温泉に ご招待して、あえて 2人用に部屋を用意しなかった
のでした。 あのころは 絶対に 一緒にならないだろうと 家内(よ印)
が 断言していました。

証言2:
第1回目の 京都オフラインで、みんなの帰ったあと、おくちゃんも
帰ってもらって、3人で お寿司屋さんへ行って、その後 鴨葱亭に
泊まりましたが、夜遅くまで起きていました。

証言3:
おくちゃんからもらった 某ログを 魔女と あきさん のいる席で
こんなんあるんですがと 見せたのは 実はDMさん。

まぁ このくらい。
FQLD3の 会議室の名前は いまだ 魔女の のり。 @さんとこ
ほんとにまぁSYSOPさんの書きそうな名前。 


■39 秘史QLD <番外編1> /濃姫 91/04/30

   魔女&ひばり嬢の結婚披露パーティー(パソ通編)は、京都の某所を借り
  切って行なわれた。
   出席したのは、ご両人・QLDメンバー・囲碁SIGの皆様・京都ボード
  の皆様・LADYメンバー、そして……なんと、魔女が新婚旅行にいったと
  きに「遊びにおいでよ」と誘った、女の子2人組だった。
   新婚旅行にいって女の子をひっかけてくるなんて、ふつーするだろうか?
   いや、それよりも。女の子たちが不審感ひとつ抱かずに出席したってこと
  のほーが、もっとすごいかもしんない。

   まあ、そういう雑多なメンバーで、パーティーははじまった。
   会場には、パソコン3台ほど持ち込むし。老若男女(最年少は3才)とり
  まぜて、好き勝手歩きまわるし。主役らしき人物は、ワンころ抱えて階段に
  座ってボケてるし。パソコンにたかって、わやわや盛り上がってるし。おま
  けにみんな、名札をつけてんだけど、その名前がちょっと異常だし(ハンド
  ルを胸につけてた)。……だもんで、どういう集まりだかよく知らない従業
  員の皆さんは、かなり不気味がっていた。

   料理は、バイキング形式。
   ブラックホール1号・2号・3号がいるもんだから、熾烈な争奪戦となっ
  た。(@氏手作りのケーキも、カットされると同時になくなってしまった)
   けれども、筆者はしっかり覚えているぞ。
   だれよりもいちばん最初に、料理のテーブルに走った人物が、なにをかく
  そう(かくすまでもないが)@氏だったということを!

   魔女が招待した女の子2人組は、独身。
   かなりの独身男性が、彼女たちのまわりを取り巻いて、がんばっていたが。
   ね、中のだれかひとりでも、成功したひといる??
   だれも何もできなかった、なんていったら。はっきりいって、恥ずかしい
  ぞ。
   電話番号のひとつぐらい、だれでもいい、聞いててほしいと、筆者は心か
  ら願うぞ(QLDOPのほとんどが独身だもんな。なんとかならんか……)。

   プレゼントつきの、ゲームをして(祝ってもらう側の魔女が、プレゼント
  を用意したんだよな。これでQLD内部の力関係がわかるってもんだ)。
   暗くなったら、鴨川で花火大会(会場から鴨川まで、夜更けの住宅街をう
  ろんな連中が何十人もぞろぞろ歩く様ってのは、かなり異様だった)。

   そんなこんなで、かなり夜が更けてから、パーティーはおひらきとなった。

   で。
   あんまし記憶がない筆者にかわって、だれか「わたしはこんなことを覚え
  ている」っつーひと。どうか、書いてアップしてくださいな。

                            濃姫


■40 秘史QLD <20・最終回> /濃姫 91/05/09

   PC−VANに未来はない。
   そう言い出したのが誰だったか、記憶にはないが。かなり早い時点から、
  QLDOP連はそう感じていた。
   対応の遅さ、組織の脆弱さ、事なかれ主義、トラブル処理の手際の悪さ…
  …色々あるが、最大原因は「うちはただの回線業者だ」と言い切る経営姿勢
  にあった。
   特に。だれでもパソ通を楽しめる時代が来る、と信じていた魔女にとって、
  そういうPC−VANの経営姿勢は、ネックだった。
   そういうわけで、NIFへのQLD進出は、かなり早い時期(もしかする
  とPC−VANにQLD−SIGができた時点にはすでに)から考えていた。
   ただ、これにはいくつかの問題があった。
   ひとつは、PC−VANでOPをしている人間がNIFでもOPをするこ
  とはできない、とされている規則。
   ふたつめは、トラブル・メーカーとしてのQLD軍団の評判が、NIF本
  部にも伝わっていたこと。
   そしてラストは、PC−VANでもトップ3に入るSIGがそのままNI
  F入りすることへの反感が、一部利用者に根強くあったこと。
   それらをクリアするには、かなりの時間と労力が必要だった。

   けどねー、闘争と迫害の歴史をくぐりぬけてきたQLD軍団は、やっぱ強
  かったんだよ。
   パソ通は楽しくなくちゃねー、なんて言いながら、悲壮感のカケラもなく、
  いつしかハードルをすべてクリアしてしまったんだもん。
   自分たちの常駐SIGさえ持てなかった時代を思えば、なんてことなかっ
  たし。これまでの経験から、ぜったいに共感を得られるって、わかってたか
  ら。
   そうして、設立したFQLD。
   7月にできたフォーラムのくせに、その年内にはすでに、NIF人気フォ
  ーラムのひとつとして知られるよーになったんだよね。

   闘争と迫害の歴史、なんていうけど。
   QLDの基本姿勢ってのは、ほんとに単純なんだよね。(だいたい、OP
  メンバーを見てれば、いかに単純でのーてんきかってのが、わかりそーなも
  んだ)
   パソ通は楽しくなくちゃ、ってことと。パソコンのむこうには人間がいる
  んだ、ってこと。
   ただそれだけを実現するために、闘争もしたし、迫害も受けた。
   んでも。それだからこそ、こうして多くのひとの共感を得ることができた、
  とも言えるかもしんない。
   この先……色々なトラブルにぶつかるだろうけど。
   やっぱり、パソ通は楽しまなくっちゃ、って言って。るんるんと軽い足ど
  りで、どんなハードルもクリアしていけるんじゃないかなって、そう思える。
   それができてこその、QLDerなんだもんね。

                           秘史QLD 完
                              濃姫
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