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第 98 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成9年3月16日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
098-01 しだれ梅満車で見れず帰りけり
098-02 流し目も結構上手子猫かな じゅん 1 早香
098-03 月おぼろ校長校旗降ろしをり 樽金 1 早香
098-04 人生の残り数へて常楽会 大場画餅 3 越冬こあら・勝坊・こひつじ
098-05 山あげてこゑあげはじむ鳥雲に
098-06 恋猫の独裁者めく声なりし 野浮 1 中ちゃん
098-07 菜の花の群れに埋もれてしまひたし 中ちゃん 6 野浮・たんこ・樽金・勝坊・早香・こひつじ
098-08 啓蟄や仕立直して母の帯 ハードエッジ 3 ざぶたろ・早香・こひつじ
098-09 紅梅やペットボトルは道端に
098-10 見上ぐるに香もてこたへり梅の花 いづみ 1 Yumi
098-11 鴬や舌にとろけるヨーグルト こひつじ 1 あこちゃん
098-12 うららかやみ仏をほるのみのおと ハードエッジ 2 じゅん・こひつじ
098-13 ふらここや春の雲置く水溜まり 子々 1 大場画餅
098-14 ネクタイの結びは固い春の人 日常 3 シグナスX−1・たんこ・早香
098-15 アパートの陰にもあるよ蕗のとう 早香 1 たんこ
098-16 春疾風井戸端会議早仕舞い Yumi 1 あこちゃん
098-17 一二輪みつばつつじの咲く日頃
098-18 春眠やそば殻まくらに限るんよ
098-19 桜餅子のつぶやきは詫びならむ 樽金 4 大場画餅・蜆汁・子々・ハードエッジ
098-20 妨ぐるもの何もなし春の川 中ちゃん 6 越冬こあら・大場画餅・ざぶたろ・たんこ・樽金・こひつじ
098-21 ファックスで送ってよその草餅を 子々 1 中ちゃん
098-22 目借時乗客全員うつむけり 九鈴ちゃん 1 Yumi
098-23 ころころと笑ふ君より春零る Yumi 1 シグナスX−1
098-24 春時雨「想ふ」てふ字の少女趣味 シグナスX−1 1 Yumi
098-25 店先に春風廻す散髪屋 越冬こあら 3 野浮・日常・勝坊
098-26 ささやきにささやきかへす春燈 野浮 4 九鈴ちゃん・シグナスX−1・樽金・いづみ
098-27 春昼の真南をむく時計盤 ざぶたろ 3 中ちゃん・野浮・いづみ
098-28 ランドセル橋を渡りて山笑う
098-29 山茶花やまだ咲き残る日だまりに
098-30 隣にはレース模様の朝寝妻 越冬こあら 4 中ちゃん・日常・蜆汁・ハードエッジ
098-31 牡羊の角巻かれをる春の夢 野浮 4 越冬こあら・ざぶたろ・ハードエッジ・Yumi
098-32 凍戻る真夜を隣のわらひ声 いづみ 1 シグナスX−1
098-33 水温む早起きの顔洗ひけり
098-34 問題も先送りする春の午後
098-35 黄塵や中国の壷拭いてゐる じゅん 3 九鈴ちゃん・あこちゃん・ざぶたろ
098-36 この道のゆきつくところしやぼん玉 九鈴ちゃん 1 シグナスX−1
098-37 春寒や右の手に置く左の手 ハードエッジ 5 九鈴ちゃん・野浮・日常・大場画餅・いづみ
098-38 春一番行方知れずの郵便夫 シグナスX−1 2 九鈴ちゃん・越冬こあら
098-39 橋の下に遠き橋見え雁帰る 子々 3 樽金・ハードエッジ・いづみ
098-40 はるがきてつめのさきまでかゆいのだ シグナスX−1 1 大場画餅
098-41 花祭り鴉の声は人に似る 蜆汁 1 Yumi
098-42 バリカンに削り取られて春頭 越冬こあら 2 蜆汁・勝坊
098-43 蝌蚪の国壊して家庭守りけり こひつじ 2 あこちゃん・蜆汁
098-44 春昼のしずかな水のあふれゐて ざぶたろ 1 越冬こあら
098-45 コーヒーと玉子サンドと苺三つ 早香 2 中ちゃん・日常
098-46 本丸も二の丸跡も春野かな 勝坊 3 あこちゃん・たんこ・子々
098-47 なだらかに続くシロツメクサの畝 ざぶたろ 2 野浮・子々
098-48 カウベルの間遠に響く日永かな あこちゃん 1 子々
098-49 野毛山に鼻毛を抜けば沈丁花
098-50 ブランコで重心位置が計れます
098-51 梅園のイカ焼く匂いまさりけり 勝坊 2 じゅん・いづみ
098-52 蜆汁歯にこつこつと当たるかな 蜆汁 1 じゅん
098-53 桃咲くや廊下の隅の仄明り あこちゃん 6 九鈴ちゃん・ざぶたろ・樽金・勝坊・子々・ハードエッジ
098-54 あくびしつ腹掻きにけり牡丹の芽
098-55 春の夢見ても日帰り朝帰り
098-56 観光地に来て何も見ず受験宿 あこちゃん 1 じゅん
098-57 桜餅食べる女のふくらはぎ 大場画餅 1 じゅん
098-58 箸よりも重きもの持ち目刺し焼く こひつじ 2 日常・蜆汁
098-59 風となり春光の野をひた走る
098-60 落椿ジョガー等の足乱れけり

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