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第 172 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成12年1月16日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
172-01 辰年に生まれ二日も朝寝かな 浮動甘納豆 2 越冬こあら・Yumi
172-02 近づくと思えば遠のく灯油売り
172-03 雪の降る街をいつしか過ぎにけり ハードエッジ 1 早香
172-04 講釈がクリームシチュー煮込みけり 破れ鐘 1 はにわ(ToT)
172-05 着膨れてソファーに沈む老母かな 中ちゃん 3 樽金・勝坊・ハードエッジ
172-06 寒波来る遮断機のある通学路 越冬こあら 8 浮動甘納豆・野浮・樽金・Yumi・ハードエッジ・こひつじ・はにわ(ToT)・了斎
172-07 ペンだこの指でキイ打つ賀状かな 勝坊 2 掃半・はにわ(ToT)
172-08 初夢や茄子すら出ぬままに明け Yumi 1 破れ鐘
172-09 俳諧のシナプス伸びる冬日かな
172-10 実南天日向で病気見舞かな 掃半 1 浮動甘納豆
172-11 とりとめも無く書き綴る十日かな 早香 1 野浮
172-12 廃線の鉄路がめざす枯野かな はにわ(ToT) 5 中ちゃん・浮動甘納豆・こひつじ・掃半・了斎
172-13 年輪の赤く明らか炭火かな
172-14 夫婦とは古りてまたよし雑煮喰ふ 勝坊 2 ハードエッジ・こひつじ
172-15 持ち寄りの菓子に声あげ女正月 Yumi 3 中ちゃん・野浮・了斎
172-16 枯蓮と昭和歌謡の上野かな 浮動甘納豆 1 樽金
172-17 日脚伸ぶ西の三役揃踏 樽金 1 中ちゃん
172-18 寒夕焼眼鏡はずして手紙読む 樽金 1 早香
172-19 ひたすらに粗炊きしゃぶる寒夜かな 破れ鐘 2 野浮・越冬こあら
172-20 葱立ててママチャリ車道を爆走す はにわ(ToT) 4 破れ鐘・早香・こひつじ・掃半
172-21 初笑ひショパンと食パン間違へて
172-22 目鼻ちとずれれば美人初鏡 こひつじ 3 中ちゃん・破れ鐘・勝坊
172-23 初場所の行司の帯の白さかな 樽金 5 浮動甘納豆・勝坊・Yumi・ハードエッジ・こひつじ
172-24 木枯らしが脳味噌を突き抜けて行く 越冬こあら 3 勝坊・早香・掃半
172-25 打ち欠けし黒曜石の寒さかな 野浮 1 了斎
172-26 作り手の無くした蜜柑これっきり
172-27 書初の筆をあれこれ選びけり
172-28 海中のやうに尾長や雪催い 了斎 1 中ちゃん
172-29 逝きし人送った後に年賀状 早香 2 勝坊・Yumi
172-30 かるた会親の敵を討つごとく 野浮 2 破れ鐘・はにわ(ToT)
172-31 七草や中華街には人溢れ
172-32 初売や弾く算盤トニー谷
172-33 左義長の崩れ火柱立ちのぼる 中ちゃん 1 了斎
172-34 一途なる一期の道の去年今年
172-35 寒玉子風雲急を告げるとも
172-36 晴天が成人の日の贈り物 中ちゃん 3 破れ鐘・ハードエッジ・はにわ(ToT)
172-37 目出度さに飽きてジャズ聞く二日の夜 Yumi 2 樽金・越冬こあら
172-38 儚さや元日の夜の五等星
172-39 冬ざれや荷造りをする人が居る 越冬こあら 2 樽金・掃半
172-40 松とれてまたせかせかと下駄の音
172-41 時を食む蟲われに棲み雪に棲み 了斎 2 越冬こあら・早香
172-42 客人に大ぶりの皿寒厨 掃半 4 浮動甘納豆・野浮・越冬こあら・Yumi

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