| 走り湯といふ源泉や大南風 | 順之介
| 三年後めだかは生きているだらうか | こひつじ
| 緑蔭の風にやすらふ車椅子 | 亜紀
| 未来見る背丈がほしい茎立菜 | 未貴
第802回最高得点句 | 睦まじいカップルに蜂執拗に | 越冬こあら
| 集ひては病気自慢や春惜しむ | ヤチ代
| あいうえお順に整列若葉風 | こひつじ
| 筆順に頓着しない新社員 | らくだ
| 飛び入りの蜂一匹に大騒ぎ | らくだ
第801回最高得点句 | 人体を水はめぐりてヒヤシンス | らくだ
| 花吹雪人は背の順年の順 | 越冬こあら
第800回最高得点句 | 永き日の少年ジャンプ回し読む | 亜紀
第799回最高得点句 | 遠足の子らにライオン欠伸する | 泥亀
| 菜の花や干支の根付がゆれている | 未貴
| 春雨に一人を拾う山のバス | 泥亀
| 食材の調達は此処春の土手 | 亜紀
| 春雨や観葉多肉らの陰謀 | 越冬こあら
| 卒業す心配の種尽きぬ子が | こひつじ
| 永き日やレポート用紙にまづ日付 | 亜紀
| 白梅や正座崩してまだ立てず | 順之介
第798回最高得点句 | 向上心ふやかしている春炬燵 | らくだ
第797回最高得点句 | みな空を向きたるものの芽のかたち | 亜紀
第796回最高得点句 | 薄氷を軽く砕いて車椅子 | ヤチ代
| 春浅し個々の青果にポップ文字 | ヤチ代
| 青鬼の下がり眉毛や節分会 | 順之介
第795回最高得点句 | 冬ぬくし歩いて行ける目的地 | 亜紀
| 寒に入る自動改札音短か | 未貴
| 青年の不機嫌な背に冬の月 | 泥亀
第794回最高得点句 | 太筆の穂先をほぐす寒の水 | こひつじ
第793回最高得点句 | 落ちている手袋よけて人の波 | らくだ
| 湯の柚子に本当のこと打明ける | ゐてふ
第792回最高得点句 | 望郷の色にふろふき煮詰まれり | 未貴
第791回最高得点句 | 一葉忌ブックエンドの木目美し | 未貴
| 令和はや五年も終る冬夕焼 | 順之介
| 短日や人数分のパイプ椅子 | 越冬こあら
第790回最高得点句 | トランポリン跳んで近づく小春空 | 亜紀
| 地下鉄へ降りる階段大熊手 | ヤチ代
| がま口の小銭を減らす小春かな | こひつじ
第789回最高得点句 | 晩秋や万人同じ星の上 | 越冬こあら
| 後の月可もなく不可もなき余生 | 越冬こあら
| 蔦かづら通学路であり通勤路 | ヤチ代
| 爽涼の日比谷に人を待たせけり | 順之介
| 手のひらに石の丸きを乗せ秋思 | 亜紀
| ポケットの団栗ともに洗濯機 | こひつじ
| 診療所帰りとぼとぼ秋の暮 | クリトン
第788回最高得点句 | 栗飯や手間を惜しまぬ母の味 | こひつじ
| 栗飯や男ばかりの大食堂 | 越冬こあら
第787回最高得点句 | 秋色や夫唱すれども婦随せず | 越冬こあら
| 耳鳴りの隙間を埋める秋の声 | ゐてふ
| ブルドッグの尻尾短し草の絮 | 亜紀
第786回最高得点句 | 水澄むや弦の調べに聞き覚え | 越冬こあら
| 脇息に置かれし肘や秋深し | ヤチ代
第785回最高得点句 | 息災を詰めし林檎の届きけり | 泥亀
| 灯台の名前も知らず秋の浜 | 順之介
第784回最高得点句 | 手は波のうねりを真似て盆踊 | 未貴
第783回最高得点句 | 飲みものを選ぶささやき葭簀茶屋 | 順之介
| 水槽に波風立てず金魚棲む | こひつじ
第782回最高得点句 | 帰省する度縮む街縮む空 | 越冬こあら
第781回最高得点句 | 水母この海原ゆけば戦火濃し | 未貴
第780回最高得点句 | 即席の麺を待つ間の麦茶かな | ヤチ代
| 植物に話しかけてる夏帽子 | 順之介
第779回最高得点句 | 釣堀や風と俺との自由席 | 泥亀
第778回最高得点句 | いそいそと朝から冷やす麦酒かな | ゐてふ
第777回最高得点句 | 朝顔を蒔いて硬めの茹で卵 | 未貴
| 聖五月ピエロの青き片涙 | 未貴
| 親子にもちょっとの遠慮豆ごはん | こひつじ
第776回最高得点句 | この町で大人になつて柏餅 | 亜紀
第775回最高得点句 | 朧月鎮痛剤の効いてきし | ヤチ代
第774回最高得点句 | ちょい飲みのはしご三軒日永かな | 順之介
| 再放送また見てしまふ日永かな | 亜紀
| 永き日の椅子順繰りに人がくる | 未貴
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