| | ■■第675回QLDボード句会「開句」■■ ---------------------------------------
二十九時半迄仮眠梅雨曇
緑蔭の霊を放てり比叡山
ほうたるを捕へ幼の指の籠
なみなみの一番風呂や田植えあと
片蔭や墓地に沿ひゆく石畳
父の日を子供二人に孫四人
梅雨寒や茶碗に白湯膝に犬
ごはんだよ妣の聲する木下闇
梅雨寒やメンチカツ屋の列に並む
白い嘘そつとかきまぜアイスコーヒー
ヴィーナスのやうに梔子しろ極め
父の日や三世代みなオムライス
葵祭女人絵巻の髪の丈
蟾蜍とぶ渾身の力こぶ
万緑の駅に遅延のアナウンス
小判草子の手に溢れさせ楽し
朝の庭額に蜘蛛の巣のかかり
波にのる水母の気まま潮満ちて
梅雨入りやパンダ食ぶ笹しっとりと
老鶯や谷渡りつつ鳴き続け
夏の夜の一致団結鍋料理
--------------------------------------- 以上です。 ※出句者数7名 出句総数21句
出句者(敬称略) こひつじ,クリトン,ヤチ代,越冬こあら,泥亀,未貴 野木編
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