十七茶

らくだ選

アマリリス溺愛ときに重荷なり

鰻屋の匂いの前を素通りす

六月の失念すわる女かな

愛されてこそ紫陽花の通い道

先生に合はせてたのむ鰻かな

以上
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アマリリス溺愛ときに重荷なり
される方はそうですよね。
まぁ、ほどほどがいい、というのは年を取ったから言えることですが＾＾；
それにしても、される側が分かっていて言うというのはなかなかすごいです。
あと、動物相手という場合も考えられるかも。

鰻屋の匂いの前を素通りす
そう、このシンプルな景を詠みたかったんですよ、私も！！
「匂いの前」かぁ～～！！
勉強になります。

六月の失念すわる女かな
ちょっとした物忘れなんてたいしたことないけど、何を忘れたのか分からなくなって、
気が付くと、呆然として座り込んでいた、というような。
自分に引き比べてちょっと怖いと思いました。
読み違えている気もしますが、ご容赦ください。

愛されてこそ紫陽花の通い道
うへぇ、ここまでストレートだと、参りましたと言うしかありません。
通勤路や通学路じゃなく通い道なんだから、もう、逢瀬と読みましょう！
その自信や良し！
ていうか、うらやまし～～！
まさか、通い猫とか言わないように！

先生に合はせてたのむ鰻かな
ごちそうになるので先生が上なら並とか。
それとも、「同じものを」なのか。
自分に縁遠い事柄なので、意外と読み切れませんでした。
でも、鰻の句としては秀逸と思います。

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