十七茶

■■第834回ＱＬＤボード句会「開句」■■
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空蝉や森の近道こはき道

炎天にボールを叩く尾びれかな

梅干の種を噛み割るくやしさよ

夏雲や万博の空ブルーインパルス

結局は嘘も見抜けず天瓜粉

空蝉の構え一語に取りすがり

汗だくやごぼ天うどんくにゃくにゃす

梅干してけふの成果と思ひけり

空蝉のなほしがみ付く葉裏かな

梅干を最後に食べるお弁当

空蝉や矢鱈と流行る家族葬

梅を干す亡母思い出すこの暑さ

天つゆに浮きたる油夏旺ん

梅干や小国小市小世帯

エプロンに梅漬の染み残りをり

楽しきや梅干す茣蓙の祖母の脇

軽き音や知らず空蝉踏みたれば

土用波天文学者のひとり言

青紫蘇や天ぷら刺し身大葉味噌

空蝉やＳＮＳのデマ拡散

空蝉の両足確と食ひ込みぬ

別れきて軒の干し梅裏返す

天道虫草間彌生の赤い髪

空蝉や樹皮つかまりて日の透ける

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以上です。
※出句者数8名　出句総数24句

出句者（敬称略）
こひつじ,らくだ,クリトン,ヤチ代,亜紀,越冬こあら
順之介,未貴

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