十七茶

らくだ選

満月や昭和歌謡をなぞる針

一角はすすきのための風が吹く

水の季語探して居たる長夜かな

身にしむや縁切護符の赤き文字

神楽女の玉砂利を踏む霧の中

以上
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満月や昭和歌謡をなぞる針
レコードとプレーヤー、月夜にエモい。
昭和歌謡もさまざまあるので、何の曲か、読者によって連想は変わるんでしょうね。

一角はすすきのための風が吹く
一面すすき、風になびく穂が光って見えるかも。
明るいけどちょっと寂しい景に思います。

水の季語探して居たる長夜かな
取り合わせで誰しも覚えがあるのでは？
ぴったりの季語、見つかったかな。

身にしむや縁切護符の赤き文字
ググってみたら、今どきは縁切護符も通販のご時世のようで＾＾；
岡野玲子「陰陽師」の背表紙みたいな文字が出てきました＾＾；　こわや～～

神楽女の玉砂利を踏む霧の中
霧の中という状況がちょっと不穏。
舞台までの移動だと思いますが、異界との境目があやふやになってたりして。
などと妄想しました＾＾；

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