十七茶

■■第841回ＱＬＤボード句会「開句」■■
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若人の手背ぷっくり茸狩

天皇賞秋喝采を浴ぶ栗毛

柿取るや下で指示出す係長

でこぼこへ成熟途中かりんの実

魂が今にも破裂からすうり

想定とちがう幕切れ十三夜

猫じゃらし街路樹の下風に揺れ

小鳥来る宝石箱のやうな箱

真つ白な庭の飛び石朝寒し

大概はつられて翔ぶや稲雀

コスモスを手に小学生帰り道

庭で切る母の髪の毛色鳥来

檸檬まだ黄色くならぬ雨上がり

パソコンの回復を待つ冬隣

裏山は丸みを帯びて鵙の声

林檎剥く母しゃりしゃりと台所

長靴の泥のかぴかぴ冬隣

秋深し甘味購う神楽坂

神域の高き階段紅葉燃ゆ

電球を一つ替えれば秋一日

秋立つや合唱祭の指揮者の背

デキャンター早底を突く夜長かな

新蕎麦のずずずの音の幸福感

とろろ汁化粧直しのシャネルかな

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以上です。
※出句者数8名　出句総数24句

出句者（敬称略）
こひつじ,らくだ,クリトン,ヤチ代,亜紀,越冬こあら
順之介,未貴

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