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第 75 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成8年4月28日
兼 題:「ふらここ」、「余花」(よか)、「顔」 ※「顔」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
075-01 観察の子の朝顔にしゃがみをり 中ちゃん 1 蜆汁
075-02 ふらここに一回転の心かな
075-03 動かざるシーソー一基余花の雨 あこちゃん 3 あれふ・こひつじ・いづみ
075-04 余花の風透けるブラウスばなな色 じゅん 4 早香・浮動甘納豆・樽金・いづみ
075-05 余花眩し峠の道は九十九折れ 破れ鐘 1 あこちゃん
075-06 さきのこる桜のはなとなりにけり
075-07 ふらここや今日も明日も日曜日 あこちゃん 4 早香・あれふ・こひつじ・琴音
075-08 振幅を合はせふらここ姉妹かな 俗世 4 中ちゃん・じゅん・越冬こあら・いづみ
075-09 ふらここにトトロが遊ぶ月夜かな 樽金 2 Yumi・俗世
075-10 ふらここの影伸び縮み帰ろかな 越冬こあら 1 早香
075-11 夏の朝駅まで急ぎ顔無くし
075-12 子どもの日よく似た顔はセピア色 琴音 2 勝坊・蜆汁
075-13 ふらここを天まで揺する笑ひ声 中ちゃん 3 琴音・勝坊・越冬こあら
075-14 山なみの余花の白さや見え隠れ
075-15 聖金曜てるてる坊主の顔を消す あれふ 1 シグナスX−1
075-16 端午の日改札員ののび太顔 いづみ 4 早香・Yumi・越冬こあら・破れ鐘
075-17 せせらぎに降りゆく余花の旅路かな 野浮 1 こひつじ
075-18 余花一樹父っちゃ譲りの田に小昼 樽金 2 Yumi・破れ鐘
075-19 のっそり黒猫動くや余花の里
075-20 鞦韆や少女時代が嫌ひなり こひつじ 7 松村・ハードエッジ・シグナスX−1・中ちゃん・浮動甘納豆・あこちゃん・じゅん
075-21 ふらここや今日はあの子の忘れもの
075-22 ありったけふらここ揺らし子の帰る 勝坊 5 松村・ハードエッジ・俗世・樽金・クリトン
075-23 余花めざしあと幾登り七つ坂
075-24 病める子に届けや余花の薄香り 琴音 1 クリトン
075-25 適齢期なるものありや八重桜
075-26 ぶらんこのうへにおかれてチョコレート
075-27 まひまひを掬ひ幼のしたり顔
075-28 余花散るや黙祷をした午後でした あれふ 2 浮動甘納豆・Yumi
075-29 春の夢顔のわからぬ腕にゐし あこちゃん 6 あれふ・野浮・中ちゃん・俗世・破れ鐘・クリトン
075-30 ふらここを光に向ひ漕ぎし子よ
075-31 黒髪やふらここ揺るる昼さがり
075-32 ふららこや空見て地見て君を観る Yumi 1 中ちゃん
075-33 尾を切って素知らぬ顔の蜥蜴かな 松村 2 俗世・いづみ
075-34 舞ひ降りぬ午前三時のふらここより いづみ 1 あこちゃん
075-35 知らん顔して咲いてゐる山すみれ シグナスX−1 4 松村・野浮・こひつじ・琴音
075-36 泣き顔のまんま入園写真かな こひつじ 6 ハードエッジ・シグナスX−1・琴音・勝坊・蜆汁・クリトン
075-37 ふくらます紙風船と四十の頬(ヨソ)
075-38 ふらここは昔話とお友達
075-39 ふらここや私はすこし遅れ気味 じゅん 2 ハードエッジ・Yumi
075-40 決意あり余花吹く風のあたらしく 蜆汁 1 シグナスX−1
075-41 木端作りふらここ揺れて孫自慢 クリトン 1 じゅん
075-42 ここいらで一服としよう余花の山 早香 2 俗世・越冬こあら
075-43 ふらここやどこか遠くに行きたいね 浮動甘納豆 1 破れ鐘
075-44 ふらここや風と一緒にすきとほる シグナスX−1 4 松村・野浮・樽金・蜆汁
075-45 馬面の凛々しく見ゆる花見かな 蜆汁 2 越冬こあら・いづみ
075-46 余花を目にさまよわせつつ電話かな
075-47 山の子ののみぞ知るとや余花の白
075-48 卒業歌和すさまざまの顔があり 勝坊 1 中ちゃん
075-49 いつしかに残花は余花となりゐたり
075-50 行く春を大きな顔で寝てる人 じゅん 5 あれふ・浮動甘納豆・あこちゃん・勝坊・樽金
075-51 我が顔も今や亡父(ちち)のごと桜散る
075-52 余花なんか散つてしまへよ友逝けり
075-53 営林所管轄の道余花幾多 中ちゃん 2 野浮・じゅん
075-54 ふらここや雨の降る夜も揺れていた
075-55 初燕顔は優しくない女 浮動甘納豆 4 シグナスX−1・あこちゃん・勝坊・蜆汁
075-56 ふらここよ天までとどけ鳥になれ
075-57 口だけの顔と成り果て桜花散る 早香 1 あれふ
075-58 ブランコやごめんなさいがいえなくて シグナスX−1 4 ハードエッジ・こひつじ・破れ鐘・クリトン
075-59 顔色を窺ひてゐる春の蝿 野浮 1 松村
075-60 入園式顔の筋肉綻ばず
075-61 縁先を借りて手弁当里の余花 越冬こあら 1 早香
075-62 雛の顔なんの莟にたとふべき
075-63 粽食ふ四十男の顔となり Yumi 5 野浮・浮動甘納豆・琴音・じゅん・樽金

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