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第 86 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成8年9月29日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
086-01 草の花蝶も来ている無人駅 破れ鐘 1 ぐらんぱ
086-02 颱風一過原理原則主義主張
086-03 かの人も影の長きや秋彼岸 大場画餅 1 たんこ
086-04 乾きたる都市朝顔の咲いてゐる あれふ 3 樽金・こひつじ・ぐらんぱ
086-05 白鷺の途方にくれし秋の川 シグナスX−1 2 松村・九鈴ちゃん
086-06 コスモスや犬は尾を振るばかりなり ぐらんぱ 3 あこちゃん・越冬こあら・九鈴ちゃん
086-07 短調の童謡のせてあきあかね ちりお 2 野浮・たんこ
086-08 台風のせいさこんなにはしゃぐのは 野浮 5 中ちゃん・早香・シグナスX−1・こひつじ・ハードエッジ
086-09 秋晴れや顔に熱あつ蒸しタオル ぐらんぱ 1 越冬こあら
086-10 台風一過子ら倒木に戯れり 樽金 1 松村
086-11 葡萄一房食卓の主(あるじ)となる
086-12 林檎売門前払ひを喰らひけり
086-13 補助輪を外してほしい雁渡し 越冬こあら 3 浮動甘納豆・松村・いづみ
086-14 名月や道路工事の中休み 浮動甘納豆 4 樽金・勝坊・越冬こあら・いづみ
086-15 見送りの母と薄のおじぎかな 早香 2 浮動甘納豆・大場画餅
086-16 爽涼やカラス発声練習す
086-17 新涼の頬に剃刀傷つけて
086-18 吾子握るどんぐり丸顔細面 ちりお 1 早香
086-19 百舌鳥(もず)一声葬儀の門を出でしとき 中ちゃん 2 樽金・ぐらんぱ
086-20 蜻蛉と遊ぶつもりが遊ばれて 松村 1 こひつじ
086-21 とんぼうと雲は群れをりパスタ買ふ
086-22 獺祭忌壷中に雨を拾ひたる
086-23 陽を追うて一日の終わる秋桜 松村 1 九鈴ちゃん
086-24 赤と白参道分けし萩の寺 たんこ 2 大場画餅・勝坊
086-25 星月夜右の方からレクイエム あれふ 1 大場画餅
086-26 老の賀を孫に貰ひし木の実かな 勝坊 1 たんこ
086-27 秋の蚊のひらひら失神したりけり
086-28 秋の空時間も休み休み行き
086-29 首筋をこきんこきんと秋の空 野浮 3 樽金・子々・ハードエッジ
086-30 鳥渡る橋に遺れる旧町名 子々 3 野浮・Yumi・ぐらんぱ
086-31 貧血症群がって咲く曼珠沙華 浮動甘納豆 5 あこちゃん・こひつじ・ちりお・あれふ・ハードエッジ
086-32 参道にしだれて散るやぼたん萩
086-33 あくびしておくびして蛇穴に入る ハードエッジ 3 中ちゃん・早香・野浮
086-34 秋入り日肩に支えて山下る 勝坊 1 Yumi
086-35 親不知歯失せて空洞九月尽 樽金 3 シグナスX−1・あれふ・九鈴ちゃん
086-36 おとついの南瓜の煮物に箸すすむ
086-37 群れるほど心空虚(ウロ)なる蔓珠沙華
086-38 月ひかる箸袋から爪楊枝 いづみ 3 あこちゃん・ちりお・ハードエッジ
086-39 いのちあらばまた訪ねみん萩の寺
086-40 名月や心に刺さるトゲひとつ Yumi 1 早香
086-41 新月やメンソールみな碧き文字 いづみ 7 シグナスX−1・野浮・浮動甘納豆・ちりお・あれふ・越冬こあら・ぐらんぱ
086-42 月ひとつ地球もひとつ酔へばよし 早香 1 松村
086-43 天高し二日酔いにて御座候
086-44 あああれは柿であつたか獺祭忌 九鈴ちゃん 4 浮動甘納豆・あこちゃん・たんこ・あれふ
086-45 まんげつへとけゆくゆびでひくぴあの あれふ 3 シグナスX−1・Yumi・越冬こあら
086-46 カタカナデアイシテイマスジギタリス シグナスX−1 1 あれふ
086-47 鬼皮を剥くに刃をなだめをり
086-48 今詠みし俳句忘るやすいつちよん こひつじ 4 シグナスX−1・破れ鐘・勝坊・Yumi
086-49 闇といふ音響効果ちちろ鳴く
086-50 母といふやはらかきもの芙蓉咲く シグナスX−1 1 松村
086-51 吊橋の真中にゐる蜻蛉かな 松村 2 中ちゃん・いづみ
086-52 秋天を登れば雲に在るごとし 勝坊 1 こひつじ
086-53 稲雀青空へばらまかれけり 中ちゃん 3 破れ鐘・子々・ちりお
086-54 うまく笑めず黄葉くるくる弄びけり いづみ 1 ハードエッジ
086-55 書き出しで詰まる夜長の手紙かな こひつじ 9 中ちゃん・野浮・あこちゃん・大場画餅・子々・勝坊・Yumi・九鈴ちゃん・いづみ
086-56 神熱(サカ)り暮天揺るがす秋の雷
086-57 マンションの扉が並ぶ夜霧かな 浮動甘納豆 2 子々・ちりお
086-58 座布団も敷かず畳に寝待ち月
086-59 濃淡のどちらがさびし秋の風
086-60 露の野を靴のマークはどらえもん ぐらんぱ 3 早香・破れ鐘・いづみ
086-61 真っ直ぐに彼岸花燃ゆ野火のごと 破れ鐘 3 樽金・勝坊・たんこ
086-62 秋茄子赤子の欠伸ほどにかな ハードエッジ 2 中ちゃん・浮動甘納豆
086-63 夕月を下ろし兼ねたるクレーンかな 破れ鐘 1 子々
086-64 ラーメンのCM後の夜食かな あこちゃん 1 破れ鐘
086-65 すすき原ステレオグラム覗く眼で ちりお 1 破れ鐘
086-66 髪染めの話に沸くや獺祭忌 九鈴ちゃん 1 大場画餅

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