[QLD句会録棚]
第 85 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成8年9月15日
兼 題:「燈火親し」、「赤のまま」、「闇」 ※「闇」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
085-01 燈火親し黒地に白の紙マッチ
085-02 赤のまま賽の河原は淋しかろ シグナスX−1 1 じゅん
085-03 砕いても黒き九月のうるし闇
085-04 赤のまま気付かぬままに立ち話 越冬こあら 2 ハードエッジ・俗世
085-05 うす闇のもやに開くや白木槿
085-06 嫁ぎたるその後知らず赤まんま 松村 12 中ちゃん・ハードエッジ・樽金・野浮・シグナスX−1・大場画餅・俗世・ちりお・たんこ・こひつじ・勝坊・じゅん
085-07 深更の闇に紅熟唐辛子
085-08 燈火親しなみなみ注ぐミルクティ あこちゃん 5 いづみ・ぐらんぱ・九鈴ちゃん・越冬こあら・あれふ
085-09 燈火親し隣りはいつも同じ人 早香 1 ぐらんぱ
085-10 燈火親し珈琲の香の背(そびら)より 俗世 5 中ちゃん・いづみ・九鈴ちゃん・シグナスX−1・Yumi
085-11 いつのまに灯下親しく眠りたる
085-12 闇鍋のごとき近頃地虫鳴く
085-13 犬蓼や靴先で掻くふくらはぎ いづみ 3 樽金・浮動甘納豆・ちりお
085-14 摘みたるは幼き頃の赤のまま 大場画餅 1 ハードエッジ
085-15 燈火親し手を延ばしては三国志 勝坊 3 Yumi・たんこ・こひつじ
085-16 灯火親しテレビシネマのシーンにも
085-17 夕闇の白粉花や妻遠し 樽金 4 俗世・破れ鐘・たんこ・松村
085-18 大闇に包まれ暫し月を待つ 勝坊 1 松村
085-19 大茸真白くひとつ窟の闇 いづみ 4 あこちゃん・野浮・浮動甘納豆・Yumi
085-20 燈火親し掌の表裏しみじみと あれふ 2 野浮・大場画餅
085-21 小吉のおみくじ引くや赤のまま あこちゃん 3 樽金・ぐらんぱ・シグナスX−1
085-22 しあはせな日々だつたつけ赤のまま
085-23 抱かれたき夜は薄闇の十三夜 こひつじ 1 早香
085-24 鳩時計寄せ合う肩や燈火親し
085-25 蛇穴に入りて時間の止まる闇 松村 2 破れ鐘・越冬こあら
085-26 あつけなき別れでありし虫の闇 ぐらんぱ 4 中ちゃん・ハードエッジ・早香・勝坊
085-27 秋燈虫ぞろと這う横書きの句 ちりお 1 じゅん
085-28 萩揺るる庭の真中の薄き闇
085-29 ジグザグと赤ままの道帰る犬 ちりお 1 こひつじ
085-30 赤のまま盛り付けだけは得意です 浮動甘納豆 2 ハードエッジ・早香
085-31 虫時雨闇に光の降るごとし
085-32 燈火親しパソコン叩く夜もすがら
085-33 ちんまりと端座する子や赤のまま じゅん 1 あこちゃん
085-34 私は誰?問ひつつ灯下親しめり ぐらんぱ 1 松村
085-35 燈下親し鉛筆でツボ押してみる じゅん 6 いづみ・あこちゃん・九鈴ちゃん・破れ鐘・浮動甘納豆・あれふ
085-36 子供らの寝息に和む闇夜長 越冬こあら 2 九鈴ちゃん・勝坊
085-37 燈火親し影絵のごとく一話幕 ちりお 1 浮動甘納豆
085-38 赤のまま娘に聞けばそれなあに
085-39 姉摘めば弟真似する赤のまま 樽金 1 ちりお
085-40 秋の夜の風鈴寂し軒の闇 破れ鐘 1 Yumi
085-41 一病のありて息災赤のまま
085-42 体内に滲むる活字や燈火親し
085-43 気まぐれにタロット引いて秋燈下 シグナスX−1 1 あれふ
085-44 ままごとは卒業したり赤のまま
085-45 置き去りのままごと道具赤のまま 俗世 1 いづみ
085-46 燈火親し芋羊羹を厚く切り 野浮 9 あこちゃん・樽金・ぐらんぱ・九鈴ちゃん・大場画餅・越冬こあら・浮動甘納豆・こひつじ・じゅん
085-47 ぐずりては姉を困らす赤のまま こひつじ 2 樽金・野浮
085-48 赤のまま継子いぢめの話など
085-49 濁り酒闇無き世には人が闇 Yumi 2 シグナスX−1・越冬こあら
085-50 子の寝相直して燈火親しみぬ Yumi 9 中ちゃん・いづみ・野浮・ぐらんぱ・俗世・破れ鐘・たんこ・こひつじ・勝坊
085-51 声が闇深めてをりしちちろ虫 中ちゃん 2 俗世・ちりお
085-52 赤のまま挿頭(かざし)て遠き昔かな 破れ鐘 1 松村
085-53 呼ぶ声に取り残さるる赤のまま
085-54 燈火親しソリティア好きの父でした 越冬こあら 3 中ちゃん・早香・あれふ
085-55 闇深し天下を取るやちちろ虫
085-56 松ちやんの闇焼酎や墓洗ふ 九鈴ちゃん 2 早香・越冬こあら
085-57 ふと醒めて闇をちちろと分かちけり 俗世 5 シグナスX−1・大場画餅・たんこ・勝坊・あれふ
085-58 灯下親し飛騨民芸の木の栞 いづみ 2 松村・じゅん
085-59 こそげられすぐ捨てられて赤のまま ハードエッジ 1 大場画餅
085-60 闇の中すすきの揺れる音さわり
085-61 このまんまままこのまんまあかまんま 九鈴ちゃん 1 あこちゃん
085-62 真夜中の燈火親しむキャリー音
085-63 爪を噛む幼き癖や赤のまま 野浮 1 破れ鐘
085-64 新しき闇の生まるゝ9月かな
085-65 燈火親しM字伸びたる手相かな
085-66 汝が指を眺めてをりし秋灯下
085-67 八草に増やすとすれば赤のまま
085-68 陶匠は二日酔ひにて赤まんま ぐらんぱ 2 Yumi・ちりお
085-69 燈火親し動くを止めしディスプレイ

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