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第 100 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成9年4月13日
兼 題:なし
特別企画:逆俳画 (別掲 ←click! の画像を見て連想する俳句を作る)
No. 俳          句 作  者 選          者 逆俳画
100-01 巻貝がころりつぼみの枯椿 いづみ 1 ハードエッジ
100-02 恋愛の熱より覚めて青き踏む
100-03 名も金も要らぬ目刺しをこんがりと こひつじ 2 Yumi・あこちゃん
100-04 別の世へ霞が誘ふ峠越
100-05 若葉雨弾けて知りぬ若さかな 三原聖修 1 越冬こあら
100-06 春の昼オールはVの字に止まり ハードエッジ 6 中ちゃん・野浮・大場画餅・ぐらんぱ・あこちゃん・こひつじ
100-07 ゴーグルの曇り取れざる春のプール
100-08 スカートの裾下ろさずに卒業す かるちゃん 2 中ちゃん・ひばり
100-09 花咲いて母は不良になりにけり あこちゃん 11 ひばり・早香・蜆汁・ふうせん・ハードエッジ・シグナスX−1・三原聖修・破れ鐘・たんこ・その筋・こひつじ
100-10 陽のあたる水族館の遅桜 ざぶたろ 1 ぐらんぱ
100-11 唇がはびこつてゐる花の下 シグナスX−1 2 中ちゃん・その筋
100-12 山吹の末葉にかかる飛沫かな
100-13 チューリップぷつんぷつんと開きけり
100-14 片栗や時計を持たぬ一日(ひとひ)過ぐ あこちゃん 2 野浮・ざぶたろ
100-15 奥入瀬に緩む波紋や水草生う
100-16 日にさとき花の辺りの晴れ間かな 破れ鐘 1 樽金
100-17 麗らかや雨樋肩に帰る道 浮動甘納豆 1 蜆汁
100-18 大荷物提げて旅立つ入学子 中ちゃん 1 野浮
100-19 春雷やふつふつふつと旅心
100-20 満開の花に濾されて雨滴 ちりお 1 蜆汁
100-21 茎立や諸事小うるさき女子社員 樽金 3 破れ鐘・ちりお・じゅん
100-22 風のたび花降る茶屋の緋毛氈 勝坊 2 ひばり・いづみ
100-23 蟻穴を出てどのビルもタイル張り いづみ 3 大場画餅・ぐらんぱ・あこちゃん
100-24 古き良きR&R(ろけんろー)なり妻の春
100-25 虚子の忌のばねをのばしてばねばかり ハードエッジ 2 九鈴ちゃん・こひつじ
100-26 燦燦と日の斑水草生ひそむる 子々 1 野浮
100-27 雨の中われを見よとて雪柳
100-28 倦みし日の桜の下の忘我かな
100-29 夏近しひかり散らせるひとしづく 九鈴ちゃん 1 シグナスX−1
100-30 逢ひたくて逢ひたくなき母つばくらめ こひつじ 2 蜆汁・三原聖修
100-31 花散るやときに范蠡(ハンレイ)無きにしも
100-32 尻の下春の大地の息づかひ 勝坊 1 大場画餅
100-33 白蝶や人待ち顔の鼻ピアス じゅん 2 越冬こあら・いづみ
100-34 朧夜の魔法使ひのゐる予感 野浮 5 ひばり・早香・シグナスX−1・破れ鐘・ちりお
100-35 若葉にて水芸すなる川柳 かるちゃん 1 こひつじ
100-36 先ず開く黄色の花は連翹よ
100-37 脱稿の朝囀りを聴いてをり 中ちゃん 5 浮動甘納豆・越冬こあら・勝坊・子々・あこちゃん
100-38 奥入瀬の水草滝の雨に映え たんこ 1 Yumi
100-39 半年の重く小さく春苺 ひばり 1 浮動甘納豆
100-40 最期まで濡てゐるもの鮒の鼻 ざぶたろ 3 浮動甘納豆・ふうせん・大場画餅
100-41 ばあちゃんとうつらうつらの春炬燵 早香 2 Yumi・たんこ
100-42 紫雲英田をよぎる携帯電話かな ぐらんぱ 1 ざぶたろ
100-43 春光を瀬瀬に弾きて渓明かり
100-44 八寸の背鰭並べて上り鱒 その筋 1 樽金
100-45 大の字になりて見上げる桜かな 大場画餅 4 かるちゃん・野浮・たんこ・九鈴ちゃん
100-46 君は誰に抱かれるのだ春は今 ふうせん 1 越冬こあら
100-47 春水の飛沫のごとき星もある 浮動甘納豆 2 ひばり・たんこ
100-48 約束が紙飛行機となって飛ぶ ふうせん 3 ハードエッジ・ちりお・子々
100-49 笑い声終いくぐもる菜種梅雨 早香 1 Yumi
100-50 入学式娘に戻る紅引きつ
100-51 筒の先恋の香りやリラの花
100-52 おしつこの長き子犬や聖土曜 ぐらんぱ 4 ふうせん・シグナスX−1・いづみ・九鈴ちゃん
100-53 漁火を神代に捧ぐ網タイツ ふうせん 1 かるちゃん
100-54 地虫出て何百ぺんも謝りぬ じゅん 6 浮動甘納豆・ふうせん・ざぶたろ・三原聖修・その筋・あこちゃん
100-55 春水の水草(ミグサ)おもてを走りけり
100-56 水のはる光あふるるばかりなり シグナスX−1 2 勝坊・九鈴ちゃん
100-57 名水を受くる手っ甲遍路道 Yumi 3 中ちゃん・樽金・三原聖修
100-58 水底にネガとポジあり水温む あこちゃん 3 Yumi・ちりお・子々
100-59 移ろいてなほ盛りなり花絨毯 三原聖修 1 早香
100-60 春潮の礁を台に花に跳ぶ
100-61 早蕨や滝の水音鳴りやまず
100-62 花冷えや通勤服に迷い居り 三原聖修 2 勝坊・たんこ
100-63 ひめじょおん歩く速度で愛したい シグナスX−1 2 浮動甘納豆・早香
100-64 水底に届く光や上り鮎 野浮 4 樽金・蜆汁・じゅん・子々
100-65 花の中走る車輌を歩みけり いづみ 2 ざぶたろ・その筋
100-66 春雷や電話の声の向こうにも 大場画餅 2 子々・ぐらんぱ
100-67 永き日の校歌替え歌リフレイン
100-68 めつむれば水音ばかり春の宵
100-69 春着着て退社時刻が待ち切れず
100-70 一滴弾けてふわり蝶々に
100-71 静脈のやうに流るる春の川 ちりお 1 その筋
100-72 シャッターで私を春に閉じ込めて 越冬こあら 6 早香・ハードエッジ・破れ鐘・ちりお・大場画餅・こひつじ
100-73 ふて蛙畑鋤きに目も覚めきれず ひばり 3 かるちゃん・勝坊・三原聖修
100-74 さへづるや水の流れに水しぶき
100-75 あと一寸ぱらら飛びけり大岩魚
100-76 十四番花の札所や三井の鐘 破れ鐘 1 じゅん
100-77 尾を引いて昇る星あり人麻呂忌 蜆汁 5 樽金・かるちゃん・シグナスX−1・破れ鐘・九鈴ちゃん
100-78 菜種梅雨木々蘇るほとばしり 中ちゃん 1 じゅん
100-79 上履きを洗って干して春休み ちりお 6 中ちゃん・ふうせん・ハードエッジ・越冬こあら・いづみ・ぐらんぱ
100-80 滞ることなく季来る桜花 Yumi 1 勝坊
100-81 陽炎や妻恋神社あたりまで ぐらんぱ 2 かるちゃん・じゅん
100-82 まぶしさや春の光と子の裸身
100-83 春の陽にしぶきけぶらす早瀬かな 勝坊 1 いづみ
100-84 ポッチャンのポッチあたりや滴れる 九鈴ちゃん 1 ざぶたろ

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