[QLD句会録棚]
第 122 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成10年2月15日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
122-01 「EXIT」道しるべかな寒明くる ちりお 1 早香
122-02 春めくや八宝菜に白ワイン 越冬こあら 2 いづみ・九鈴ちゃん
122-03 うららかや現代彫刻回りゐる はる 1 ラシャーヌ
122-04 しづり雪竦めし首に命中す
122-05 立春の地図帳東より開く 野浮 9 いづみ・蜆汁・ちりお・早香・あこちゃん・ラシャーヌ・九鈴ちゃん・こひつじ・Yumi
122-06 少年の面影ほのか蕗の薹 蜆汁 1 ちりお
122-07 日脚伸ぶ橋また橋をくぐる船 掃半 6 野浮・ちりお・日常・はる・じゅん・越冬こあら
122-08 女系の血つひに跡絶えし雛かな
122-09 春雷の去りて真っ赤な夕景色
122-10 流れては堰に虜の落椿 俗世 2 たんこ・Yumi
122-11 目美人のナース大きな白マスク 勝坊 1 たんこ
122-12 降る雪や出で来し日本選手団 中ちゃん 1 樽金
122-13 ゆっくりと止まりしベンツ春の宵 ラシャーヌ 4 ちりお・じゅん・越冬こあら・九鈴ちゃん
122-14 寒月に研がれし風の千代田駅 日常 1 こひつじ
122-15 清水の舞台飛ぶ気で炬燵出づ こひつじ 1 破れ鐘
122-16 クレヨンの白長いまま卒園す ちりお 6 いづみ・野浮・勝坊・破れ鐘・たんこ・樽金
122-17 春めきてのびする猫の二歩三歩 早香 2 九鈴ちゃん・Yumi
122-18 北窓を開けて舌頭千転す
122-19 石どけてなにやらおかし春の穴 日常 4 いづみ・掃半・はる・乾杯
122-20 傘の内舞い込む雪のしつこさや
122-21 湯豆腐や戦が遺す左腕 はる 3 掃半・ラシャーヌ・こひつじ
122-22 火事あかりサイレンに窓開ける人
122-23 白梅に背負子たてかけ鍬洗ふ 乾杯 5 ちりお・日常・はる・樽金・九鈴ちゃん
122-24 淡雪の溶けて睫毛の万華鏡 破れ鐘 7 いづみ・野浮・勝坊・風狐・あこちゃん・こひつじ・乾杯
122-25 夕畦火乳首山のゆらぎけり 樽金 3 蜆汁・勝坊・ラシャーヌ
122-26 梅一輪滲む小窓の灯しかな
122-27 君のこと黙つてをれぬアマリリス
122-28 退院の叶はぬ見舞ひ冬薔薇 勝坊 3 蜆汁・風狐・たんこ
122-29 春雷や心機一転巻き直し
122-30 大箱で届く伊予柑春一番 俗世 1 日常
122-31 ぎこちなく揺れるつなぐ手淡き春
122-32 後戻りしかねて蛇は穴出づる じゅん 4 掃半・日常・たんこ・樽金
122-33 ノラ猫のエサねだりし声雪夜かな
122-34 塀に赤スプレーで春殴り書き
122-35 菜の花の彼方の角をバス曲る 樽金 3 早香・日常・俗世
122-36 早春の通販カタログ色こぼれ
122-37 古人形放りこみたる焚火かな 中ちゃん 1 樽金
122-38 雪烏とは洒落者の一羽かな いづみ 2 越冬こあら・俗世
122-39 淡雪の恋や貧しき昭和初期 掃半 1 勝坊
122-40 一輪の梅の枝持つ老女かな。
122-41 うかれ猫恋人たちに目もくれず じゅん 1 風狐
122-42 塗り替えの看板高し春の風 ラシャーヌ 4 あこちゃん・越冬こあら・俗世・乾杯
122-43 きらめきて雪の雫の早さかな 勝坊 1 じゅん
122-44 寒明けてあつけなく抜く親不知 野浮 1 越冬こあら
122-45 梅の香につぎ咲く花の蕾かな
122-46 北風が耳に冷たいバス乗り場
122-47 夜咄のいつのまにやら怪談に あこちゃん 1 風狐
122-48 麦踏みや律義に向きを入れ替はる 樽金 2 破れ鐘・はる
122-49 武骨なる父が手折りし白き梅 乾杯 1 風狐
122-50 春隣期待しましょう後日談 日常 2 早香・こひつじ
122-51 春浅し茶色い犬が続け様 越冬こあら 1 蜆汁
122-52 語らずに何を想うや血天井
122-53 手袋を脱ぐとき指を噛みにけり こひつじ 2 蜆汁・じゅん
122-54 浮氷無料ダニ駆除来てもらふ
122-55 春愁やコンピューターに文字残し はる 1 ラシャーヌ
122-56 寒林に「お疲れさま」とつぶやきぬ
122-57 落第子急かされめくるマンガかな 九鈴ちゃん 1 掃半
122-58 老梅のつぼみの固さ確かむる Yumi 1 勝坊
122-59 春の星途中下車して宝石店
122-60 山茶花や雨に打たれて石の路
122-61 春告げるものに寝ぼけの遠汽笛 破れ鐘 2 俗世・乾杯
122-62 陽を返しかえし膨らむ猫柳 俗世 2 破れ鐘・じゅん
122-63 薄氷を我が旅立ちの友となす 蜆汁 2 掃半・Yumi
122-64 笹揺れて雉消へし方教へをり Yumi 1 俗世
122-65 バレンタイン未だ俳句に片想ひ
122-66 さびしくてたださびしくて春なのに
122-67 春来る人の流れに乗れぬまま 九鈴ちゃん 4 野浮・早香・あこちゃん・乾杯
122-68 風邪引きの荒き息聴く夜更けかな
122-69 地下鉄に乗る春泥のハイヒール じゅん 5 野浮・破れ鐘・あこちゃん・はる・Yumi

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