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第 121 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成10年2月1日
兼 題:「雪崩」(なだれ)、「雛菊」、「黙」 ※「黙」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
121-01 雪崩るるや黙する瞳許す夜
121-02 梅の香に黙れば万葉歌人めく こひつじ 4 破れ鐘・早香・野浮・子々
121-03 懸案が雪崩のごとく押寄せる 野浮 1 こひつじ
121-04 黙しゐる君の白息鼻の穴
121-05 想ひ出のごとく雪崩の音を聞く 蜆汁 3 破れ鐘・ラシャーヌ・子々
121-06 雛菊を束ねる君の白き指 あさもと 1 ラシャーヌ
121-07 雛菊や今日小吉の運勢と Yumi 6 あこちゃん・日常・九鈴ちゃん・ラシャーヌ・子々・こひつじ
121-08 黙秘権行使してます牡丹雪 破れ鐘 1 早香
121-09 寒茜黙りん坊の拳かな 樽金 1 早香
121-10 黙々とひねもす雪を掘りにけり あこちゃん 2 いづみ・はる
121-11 山里に雪崩が告げる春の音
121-12 金廻り傀儡回しの寡黙かな
121-13 雪崩すぎ傾く木々が落とす影
121-14 葉牡丹の渦の雪崩るる花時計 子々 3 中ちゃん・日常・破れ鐘
121-15 暖房に寡黙の箍(たが)を緩めけり 野浮 5 掃半・破れ鐘・早香・こひつじ・Yumi
121-16 あの音は雪崩の音と女将言ふ 中ちゃん 1 じゅん
121-17 窓越しの雛菊揺らし議事続行 越冬こあら 1 九鈴ちゃん
121-18 あかぎれの指黙々と針はこぶ あさもと 1 たんこ
121-19 喪帰りの黙々として風寒し
121-20 黙々と降りし雪をば踏みかため
121-21 雪崩たる尾根の日差しや鳥の声
121-22 沈黙の会議の行方春霞 乾杯 4 早香・九鈴ちゃん・じゅん・Yumi
121-23 雛菊に花咲きはじめ春を知る
121-24 小刻みに揺れて震へて雛菊は
121-25 かんじきの跡黙々と雪の山 はる 2 たんこ・勝坊
121-26 雛菊やくるくるまはる洗濯機 九鈴ちゃん 6 蜆汁・越冬こあら・あこちゃん・いづみ・あさもと・じゅん
121-27 廃屋の庭に雛菊咲きのこる 勝坊 6 越冬こあら・たんこ・あさもと・はる・じゅん・Yumi
121-28 雛菊で花占いをする勿れ 野浮 2 越冬こあら・たんこ
121-29 雛菊や残像揺れるかつての日 日常 1 掃半
121-30 沈黙の白に埋まりし雪の里
121-31 デイジーデイジー綺麗になってみせるから じゅん 3 蜆汁・九鈴ちゃん・ラシャーヌ
121-32 寄せ鍋や黙り上戸といふもあり いづみ 9 中ちゃん・越冬こあら・あこちゃん・破れ鐘・野浮・樽金・あさもと・勝坊・こひつじ
121-33 雛菊の一輪挿しが厠にも
121-34 雛菊や嘘つく吾子を抱きしめぬ 掃半 2 日常・乾杯
121-35 君も今遠き雪崩を感知する
121-36 ついて行く先は君知る雪の黙 ラシャーヌ 1 日常
121-37 星煌煌雪崩の音を聞きにけり 樽金 1 蜆汁
121-38 かの人を呑み黒々と雪崩跡
121-39 雛菊に風船売りのあくびかな 樽金 4 越冬こあら・九鈴ちゃん・乾杯・はる
121-40 くやまれる雪崩に消えし影ひとつ
121-41 福だるま怒号の中に押し黙る
121-42 村一つ丸呑みしたる雪崩かな あこちゃん 1 掃半
121-43 山間部は雪崩の予報ジャズ喫茶 じゅん 6 日常・いづみ・乾杯・ラシャーヌ・子々・こひつじ
121-44 雛菊やくるりくるりと鳩の恋 子々 1 あこちゃん
121-45 初夢や寡黙の父の笑顔なる
121-46 遠雪崩われのろくさき兎なる いづみ 1 蜆汁
121-47 雛菊や丘に文士の旧居跡 ラシャーヌ 2 野浮・Yumi
121-48 十の字に黙祷すべし河豚料理 こひつじ 1 たんこ
121-49 黙っててバレンタインの夜くらい 早香 4 中ちゃん・野浮・樽金・乾杯
121-50 遠雪崩やっと背を向け歩かねば
121-51 春隣男は黙って死んでゆく 越冬こあら 3 蜆汁・勝坊・Yumi
121-52 日溜まりに雛菊の鉢しんとあり
121-53 手に余る仕事黙々冬ふかむ 掃半 1 子々
121-54 静寂の中に雪崩の潜みゐる 勝坊 2 掃半・野浮
121-55 雛菊や頬寄せ合ひし日も遠く 蜆汁 3 中ちゃん・あさもと・乾杯
121-56 ひとつかみ雛菊挿せる牛乳瓶 九鈴ちゃん 3 中ちゃん・樽金・勝坊
121-57 雛菊や夫とゐる時ほんわかす
121-58 張り詰めた天地の糸を雪崩切る
121-59 雛菊の歌を創ってシューベルト
121-60 親ばなれ子ばなれ雛菊咲き初むる 破れ鐘 2 あこちゃん・樽金
121-61 寡黙なる人でありしよ豆の花
121-62 黙契の夫とコ−ヒ−冬ぬくし 子々 2 いづみ・はる
121-63 まりつきの毬抱き止めて雪崩かな 乾杯 1 はる
121-64 寒風やバス待ちの列押し黙る 中ちゃん 6 掃半・いづみ・樽金・あさもと・勝坊・じゅん
121-65 冴え返る黙して歩む犬と人
121-66 引越してまずひなぎくを植えてみる

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