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第 134 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成10年8月2日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
134-01 百日忌音なく爆ぜて遠花火 俗世 1 蜆汁
134-02 食べかけのアイスクリーム食べにけり
134-03 ラムネ玉カランと鳴らし問ひ返す ちりお 6 浮動甘納豆・日常・破れ鐘・九鈴ちゃん・越冬こあら・一信
134-04 無意識の領域にほら夏の華
134-05 夕立の駅に善男善女かな ハードエッジ 2 はる・越冬こあら
134-06 暑き夜筧に落ちる水の音
134-07 二十歳の子顔ほころばせラムネかな
134-08 黒南風や働く窓の蛍光す はる 2 蜆汁・ハードエッジ
134-09 岩魚棲む木漏れの影に守られて Yumi 1 俗世
134-10 咲き初めし夏萩快癒の友といて 掃半 3 俗世・たんこ・Yumi
134-11 大夕立来るきみどりの雲垂るる 九鈴ちゃん 3 中ちゃん・早香・ハードエッジ
134-12 東京にネオン点きそむ夕立かな ハードエッジ 2 じゅん・樽金
134-13 一息を飲んで炎昼に踏み出しぬ はにわ(ToT) 2 日常・こひつじ
134-14 遮断機のゆるゆる下がる油照り 樽金 10 野浮・日常・破れ鐘・九鈴ちゃん・越冬こあら・一信・勝坊・ちりお・俗世・Yumi
134-15 花合歓や軒借る人の通り雨
134-16 緑陰に妙手を打ちし奇声かな
134-17 揚げ羽なら愛でらるものを山繭蛾
134-18 たはむれに薄衣を脱ぐ女神かな
134-19 紫陽花や一隅照らす人であり 蜆汁 1 掃半
134-20 短冊に願いを書いて星祭
134-21 北極星より舞ひ降りぬ蛍かな 野浮 1 はる
134-22 向日葵も太陽ばかり見られない
134-23 短夜や夢の記憶は確かなり 浮動甘納豆 2 早香・野浮
134-24 向かひ家の未だ焚かれぬ門火かな 一信 1 中ちゃん
134-25 雷走るマーブル色の大気かな 九鈴ちゃん 2 浮動甘納豆・ハードエッジ
134-26 夏風に青いマニキュア乾かして じゅん 4 蜆汁・はる・はにわ(ToT)・樽金
134-27 夏草や私の住んでいた所 浮動甘納豆 3 ちりお・はにわ(ToT)・ハードエッジ
134-28 昼顔や垣を登りて絡み合ふ
134-29 夏暁のカラス公園闊歩する
134-30 冷房の電車や睡魔がまた襲う 掃半 1 早香
134-31 ずずっざっざく千切りキャベツ修行中
134-32 萬の星息づく近さログハウス
134-33 穏やかに興じ扇子の風を受く
134-34 夏祭開拓の史は古びをり
134-35 風鈴をいくつも並べセレナーデ 野浮 1 たんこ
134-36 冷房の効かぬ地下街道迷う
134-37 暮れ初めて順に花火の客となり ちりお 7 中ちゃん・浮動甘納豆・野浮・越冬こあら・勝坊・Yumi・こひつじ
134-38 夏の雨夏の日盛り郵便ポスト
134-39 藍浴衣童女おんなの仕種かな 勝坊 1 蜆汁
134-40 寝転んで物干し台の遠花火 勝坊 1 日常
134-41 風鈴に風呼ぶ猫の鼾かな
134-42 蜩や遠く近くに声高く たんこ 1 勝坊
134-43 論文の仕上がらぬまま梅雨明くる 中ちゃん 1 たんこ
134-44 大花火惚れた腫れたの真ん中で じゅん 1 早香
134-45 大笊に完熟トマト塩少々 1 はにわ(ToT)
134-46 大川の匂ひ懐し半夏生 蜆汁 4 破れ鐘・じゅん・一信・掃半
134-47 どの蝉もとまりそこねる風の枝 樽金 2 中ちゃん・たんこ
134-48 夕立の過ぎてカーテン揺れにけり 一信 6 掃半・蜆汁・はにわ(ToT)・樽金・こひつじ・ハードエッジ
134-49 一面のひまわりひまわり愚直なり はにわ(ToT) 3 浮動甘納豆・野浮・九鈴ちゃん
134-50 彼とゆく遠きところやソーダ水 ハードエッジ 1 じゅん
134-51 歯ブラシにはみ出すくらい夏の朝 越冬こあら 5 浮動甘納豆・野浮・日常・ちりお・Yumi
134-52 護摩を焚く方丈汗のとめどなく 掃半 2 はる・勝坊
134-53 真四角に命惜しかり冷奴 中ちゃん 1 一信
134-54 刃を待つてゐたかに西瓜割れにけり こひつじ 3 九鈴ちゃん・じゅん・樽金
134-55 香り立つ旗印也土用丑 越冬こあら 2 掃半・ちりお
134-56 篤と見る虹が流れてゆく小川
134-57 不器の手を今日はかざして踊りけり 俗世 1 樽金
134-58 人見知りして夕顔のそばにゐる 野浮 8 破れ鐘・はる・じゅん・越冬こあら・ちりお・俗世・掃半・こひつじ
134-59 体操のかけ声アイスかき氷 浮動甘納豆 1 早香
134-60 五月雨や硝子戸渋き提灯屋
134-61 長塀が守る閑さ蝉時雨 一信 1 俗世
134-62 トマトのせお陽様サラダ出来上がり 早香 2 破れ鐘・こひつじ
134-63 素麺や他にはなにもほしくなし こひつじ 2 勝坊・たんこ
134-64 笑顔なら素人写真光る夏
134-65 日の盛り理髪標のみ回りをり 樽金 4 中ちゃん・九鈴ちゃん・はにわ(ToT)・Yumi
134-66 麦湯沸く香に動き出す夏休み ちりお 1 一信

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