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第 133 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成10年7月19日
兼 題:「焼酎」、「青柿」、「膝」 ※「膝」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
133-01 膝小僧まで齧られる夏休み はにわ(ToT) 3 破れ鐘・たんこ・勝坊
133-02 帰省子の膝の裂けたるユニホーム はる 1 九鈴ちゃん
133-03 焼酎をオンザロックで飲む夜かな
133-04 夏痩せを知らぬ正座の膝頭 子々 3 中ちゃん・早香・ハードエッジ
133-05 青柿のにぎりこぶしの固さかな ハードエッジ 2 蜆汁・九鈴ちゃん
133-06 焼酎をプハーと匂わし父ゴジラ 日常 3 じゅん・子々・はにわ(ToT)
133-07 鋭角に膝を抱えて夏痩せる ちりお 5 樽金・野浮・日常・越冬こあら・Yumi
133-08 泡盛や旅に覚えし島の唄 子々 4 たんこ・はる・じゅん・こひつじ
133-09 俸給の下がる流説や芋焼酎 樽金 5 一信・野浮・日常・はる・じゅん
133-10 膝裏も汗流れおり席を捨つ
133-11 青柿や落ちるだけ落とさせてゐる 九鈴ちゃん 1 子々
133-12 焼酎やのがした魚の鯨尺 はにわ(ToT) 2 早香・ちりお
133-13 青柿を指して泣きやむ時を待つ ちりお 1 越冬こあら
133-14 サーフィンの落ちつきわるき膝頭
133-15 膝上15cm最後の夏 早香 5 破れ鐘・一信・じゅん・こひつじ・はにわ(ToT)
133-16 焼酎を酌みて大将偲ぶ宵
133-17 青柿やパンダ模様の球児たち
133-18 膝裏のほくろ艶めく海日傘 樽金 1 はる
133-19 甚平や奴の指手に膝を打つ 野浮 3 中ちゃん・樽金・九鈴ちゃん
133-20 崩れたる端居の膝を風が過ぎ 破れ鐘 2 掃半・日常
133-21 本降りとなり青柿の揺らぎけり 樽金 1 じゅん
133-22 双肌を脱ぎ焼酎の中にゐし 野浮 3 掃半・中ちゃん・蜆汁
133-23 夏草やそこはダメダメ膝の裏 日常 1 かるちゃん
133-24 そちこちに風雨のあとや青の柿
133-25 青柿の青いままではいられない じゅん 4 野浮・こひつじ・はにわ(ToT)・ハードエッジ
133-26 林間学校膝がくがくの肝だめし
133-27 両膝を抱へ見上ぐる花火かな 2 樽金・九鈴ちゃん
133-28 青柿も薬効の札薬草園はる
133-29 もうすこし酔うてゐたくて冷し酒
133-30 青柿や茶髪少年変声期 一信 1 はにわ(ToT)
133-31 青柿のうちに印をつけておく 早香 1 中ちゃん
133-32 痛む膝忘れし今日の梅雨晴れ間 勝坊 1 たんこ
133-33 青柿や電話の母の元気なる
133-34 焼酎を飲んでからからコップかな
133-35 黒土に青柿落ちてゐる真昼 中ちゃん 3 野浮・ちりお・Yumi
133-36 青柿や熟せぬままに落ちにけり
133-37 独り身の膝の間や夕焼ける 一信 1 日常
133-38 焼酎の湯割りに梅を浸しけり
133-39 焼酎の透きて妖しき身の火照り
133-40 指先に付けし焼酎品定め 早香 1 かるちゃん
133-41 青柿のまヽに余生の句となりぬ 勝坊 6 掃半・一信・ちりお・Yumi・子々・こひつじ
133-42 沈めたる歴史泡盛古酒の味
133-43 青柿を横目で睨む鴉居て かるちゃん 1 たんこ
133-44 青柿や恋に恋して熟れを照れ
133-45 膝がしら剥き出しにして神輿かな 中ちゃん 2 掃半・勝坊
133-46 水使ふ仕事の増えて柿青し ちりお 5 日常・早香・蜆汁・かるちゃん・ハードエッジ
133-47 夜の秋坐ればくぼむひざ頭
133-48 焼酎に意地を通して高鼾 破れ鐘 2 勝坊・Yumi
133-49 青柿や青道心の稚な顔
133-50 酔えばよい焼酎党の文芸論 はる 1 野浮
133-51 焼酎や滅多に聞けぬ父の唄 こひつじ 3 勝坊・はる・越冬こあら
133-52 青柿や襟の徽章を着代へぬ
133-53 膝と肘お久しぶりね半夏生 越冬こあら 3 早香・かるちゃん・こひつじ
133-54 焼酎を汲むに一息呑んでをり
133-55 幼な子の浴衣をたたむ膝の上 じゅん 9 一信・樽金・たんこ・蜆汁・勝坊・はる・ちりお・越冬こあら・ハードエッジ
133-56 青柿や読経の声よく徹り 掃半 1 Yumi
133-57 青柿をもぎて猿蟹話など こひつじ 3 破れ鐘・蜆汁・子々
133-58 青柿や伝統技術保持者の居 子々 1 九鈴ちゃん
133-59 膝と膝触れ合うてゐる夏電車 蜆汁 6 掃半・破れ鐘・樽金・早香・ちりお・かるちゃん
133-60 青柿や寺の棟上げ式次第 3 中ちゃん・一信・ハードエッジ
133-61 焼酎や私は誰も愛せない 一信 1 はにわ(ToT)
133-62 焼酎に飲まれ板間に大鼾
133-63 夏の海膝まで浸かり遊びけり
133-64 膝小僧ミニスカートで涼しげに たんこ 1 子々
133-65 柿青しステッキさんに挙手の礼
133-66 焼酎のラベル眺めて老眼鏡 かるちゃん 2 破れ鐘・越冬こあら

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