[QLD句会録棚]
第 136 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成10年8月30日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
136-01 蝉の声のんびり聞いて温泉(ゆ)にひたる たんこ 1 早香
136-02 秋風や半分に割るビスケット ハードエッジ 4 蜆汁・野浮・一信・はにわ(ToT)
136-03 呼ぶ声に知らぬ顔して鰯雲 蜆汁 2 一信・たんこ
136-04 駐車場代りの空き地草の花
136-05 白桃に触るるがごとく君の肌
136-06 核家族床にごろりと丸南瓜 ちりお 3 早香・浮動甘納豆・九鈴ちゃん
136-07 晴れた日の五尺に余る女郎花 掃半 1 日常
136-08 市長から始まる灯籠流しかな はる 2 蜆汁・樽金
136-09 稲の香や思い知ったる雨がまた
136-10 駐車場ガランと広し夏の果て
136-11 桐一葉エスプレッソの底の澱 浮動甘納豆 2 ハードエッジ・掃半
136-12 八月が八月のまゝゆきにけり ハードエッジ 2 浮動甘納豆・越冬こあら
136-13 巻き貝の形の髪や夕化粧 ちりお 1 はる
136-14 白濁の大盛りラーメン八月尽 九鈴ちゃん 1 破れ鐘
136-15 秋の海またも男とすれ違う はにわ(ToT) 8 ハードエッジ・早香・浮動甘納豆・野浮・樽金・ちりお・こひつじ・Yumi
136-16 残る蝉ほんま人生一度きり こひつじ 3 たんこ・ちりお・Yumi
136-17 無花果を甘く煮詰めて出しくれし
136-18 宗五郎誇るこの野もあわだち草 はる 1 掃半
136-19 稲妻や優柔不断だと言はれ
136-20 敗戦の投手うなだれ地蔵盆 はにわ(ToT) 1 破れ鐘
136-21 鰯雲老いを知らざる天の色 勝坊 2 こひつじ・Yumi
136-22 亜剌比亜に怪鳥居りぬ星月夜
136-23 檸檬切る間修復する夫婦仲
136-24 影連れて潜る鳥居や秋日傘 破れ鐘 2 日常・こひつじ
136-25 退社せし人を数へてぬくめ酒 浮動甘納豆 1 越冬こあら
136-26 秋簾部屋の四隅を片づけて ちりお 3 ハードエッジ・浮動甘納豆・中ちゃん
136-27 颱風のお詫びのような澄んだ空 こひつじ 1 勝坊
136-28 秋桜わたしそんなに強くない 早香 1 はにわ(ToT)
136-29 わだかまる汝が移り香や秋暑し 野浮 1 掃半
136-30 芋虫の身を悶えさせ摘ままるる 中ちゃん 2 野浮・破れ鐘
136-31 秋虫や母へ夢へと鳴き寝入り
136-32 赤とんぼ羽根失せるまで見てをりし
136-33 藪からし引いても阻む山の径 掃半 2 俗世・勝坊
136-34 唖蝉の背中もやはり震えてた
136-35 鈴虫や熱に臥す子の枕もと 蜆汁 6 樽金・一信・中ちゃん・たんこ・越冬こあら・俗世
136-36 うそ寒や捨て難きもの捨ててきし
136-37 さやさやと稔田風の音ばかり 破れ鐘 1 勝坊
136-38 秋暑しつばを後ろに測量士 樽金 7 早香・蜆汁・浮動甘納豆・日常・はる・中ちゃん・越冬こあら
136-39 秋風に吹かれるものは沈黙す 越冬こあら 1 ハードエッジ
136-40 八月尽天候不純も一家言 破れ鐘 1 俗世
136-41 雨上り野原に舞うや赤とんぼ
136-42 秋風にひねもす揺れてゐたりけり
136-43 新涼やひげ剃りあとのベルツ水
136-44 蜩や日に三便の停留所 一信 7 破れ鐘・はる・掃半・樽金・たんこ・ちりお・Yumi
136-45 秋夕焼博物館の黒雲母 Yumi 2 蜆汁・破れ鐘
136-46 山の端の線路の先の蕎麦の花 早香 1 日常
136-47 鶏頭の近寄りがたき深紅なり 俗世 1 ハードエッジ
136-48 不器用は母譲りなり鯊が跳ぶ
136-49 縄張りを律儀に廻る鬼やんま Yumi 3 早香・野浮・勝坊
136-50 日焼け止めクリームなする二の腕に
136-51 裏庭の下駄のぬくもり秋海棠 掃半 6 たんこ・ちりお・こひつじ・俗世・Yumi・九鈴ちゃん
136-52 新涼や噛めば味出るパンの耳 こひつじ 5 樽金・越冬こあら・勝坊・はにわ(ToT)・九鈴ちゃん
136-53 藷の蔓裏返されて残暑かな 俗世 2 はる・ちりお
136-54 郵便夫憩ふ縁先鬼やんま
136-55 懐かしい人に会いたい薩摩いも 越冬こあら 1 九鈴ちゃん
136-56 夏休み宿題できずに泣く子かな
136-57 夜半の雷たヾ一発で寝もやらず
136-58 秋空や少年ジェットになりたくて 蜆汁 3 日常・一信・はにわ(ToT)
136-59 稲妻や後ろ四両切り離し 浮動甘納豆 3 一信・中ちゃん・九鈴ちゃん
136-60 止まる指想い出の中秋の宵
136-61 新涼や朝餉の匂ひ鼻の奥
136-62 かかはりも無くて田の色案じをり 勝坊 3 掃半・こひつじ・俗世
136-63 猫じゃらしくはへて工夫帰りけり 樽金 5 蜆汁・野浮・はる・中ちゃん・はにわ(ToT)

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