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第 137 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成10年9月13日
兼 題:「葉月」(はづき)、「夜学」、「一」 ※「一」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
137-01 持ち歩くハードカバーも葉月かな
137-02 運動会一等とれずにべそかく子
137-03 11月の双子の兄と妹と ハードエッジ 1 越冬こあら
137-04 学ぶとは楽しきことと夜学かな Yumi 1 子々
137-05 ござ敷の一番乗りや運動会 こひつじ 6 中ちゃん・九鈴ちゃん・野浮・はる・勝坊・はにわ(ToT)
137-06 一抜けて男の帰る後の月 はる 12 中ちゃん・早香・九鈴ちゃん・浮動甘納豆・ハードエッジ・日常・勝坊・こひつじ・越冬こあら・一信・掃半・Yumi
137-07 寝苦しきまま葉月とはなりにけり 中ちゃん 1 破れ鐘
137-08 夜学の子校門くぐる時暮るる 子々 1 ハードエッジ
137-09 一日を一人で過ごし落花生 越冬こあら 6 九鈴ちゃん・野浮・ハードエッジ・樽金・こひつじ・はにわ(ToT)
137-10 貧相な裸体のままに葉月来る はにわ(ToT) 2 野浮・越冬こあら
137-11 木琴の音の澄み渡る葉月かな 野浮 2 樽金・越冬こあら
137-12 裸婦像に葉月の雨のやさしかり 樽金 4 九鈴ちゃん・たんこ・勝坊・掃半
137-13 善哉に栗の実一つ「こんにちは」 はにわ(ToT) 1 日常
137-14 日の色も風の匂ひも葉月かな 勝坊 1 はる
137-15 虫鳴く夜貴方一途に想います 早香 2 中ちゃん・日常
137-16 まちまちの年齢にして夜学かな 中ちゃん 4 たんこ・子々・破れ鐘・掃半
137-17 終バスの父を待ちつつ夜学の子 掃半 2 一信・Yumi
137-18 神々に取り囲まれていて葉月 越冬こあら 1 早香
137-19 稜線を果てなく綴る葉月かな 破れ鐘 1 一信
137-20 夜学生に肉の少なき肉うどん
137-21 パソコンに向かひ一人の夜学かな 野浮 2 はる・勝坊
137-22 一人居の風の運びし秋思かな 勝坊 3 こひつじ・破れ鐘・掃半
137-23 夜学の灯あれこれと見て駅に入り 日常 1 日常
137-24 夜学子のずつしり重き茶碗かな
137-25 生け花に芒一本あしらはれ 中ちゃん 1 たんこ
137-26 くノ一の忍者が消える秋の旅 掃半 2 破れ鐘・Yumi
137-27 化かされた一つ話や鉦叩き 樽金 5 浮動甘納豆・野浮・日常・はる・子々
137-28 一張羅着て銀ブラの空高し 一信 1 早香
137-29 夜学子の背中に声を掛けにけり
137-30 桐一葉一部始終を見てをりぬ 野浮 1 早香
137-31 嵐山今を葉月と思ひけり
137-32 夜学の灯まだともらぬと妻が言い
137-33 説き伏せてやっと湧き出る一つ星
137-34 木洩日のやさしくなりし葉月かな はる 2 樽金・たんこ
137-35 アンテナも飛行機雲を見送りぬ 破れ鐘 1 日常
137-36 あのゴンタが夜学教師となりにけり 浮動甘納豆 2 子々・はにわ(ToT)
137-37 夜学子の岐路の自転車灯りゆれ
137-38 逝きし友伝え聞く夜学のことも 早香 1 浮動甘納豆
137-39 夜学生教科書ノート不精髭 越冬こあら 2 中ちゃん・はにわ(ToT)
137-40 葉月来ぬ黒の艶めく瓦屋根
137-41 スケボウで通う夜学の子等愛し 破れ鐘 1 ハードエッジ
137-42 あるもので済ませし昼餉葉月かな こひつじ 4 九鈴ちゃん・浮動甘納豆・樽金・一信
137-43 八月や鬼籍に入りし人の数
137-44 月見月卵に黄身のあるごとく ハードエッジ 1 掃半
137-45 葉月尽くしばし夕陽と差し向かい
137-46 稲妻やひとよひとよにひとみごろ Yumi 1 越冬こあら
137-47 あかあかと灯りは漏れし夜学窓 1 勝坊
137-48 鵙日和いの一番にやつて来し
137-49 二人乗りしたき人あり葉月空 早香 2 破れ鐘・はにわ(ToT)
137-50 クロサワ逝く熊本城は葉月かな 一信 3 樽金・こひつじ・Yumi
137-51 夜学子のまどいはずれし読書かな はる 2 ハードエッジ・子々
137-52 夜学生レインコートを着て来る
137-53 葉月の日木漏れ日の下汗ふきぬ
137-54 退社して一直線の夜学生 勝坊 4 中ちゃん・野浮・はる・こひつじ
137-55 雲間より月現れて一会かな 浮動甘納豆 1 たんこ
137-56 鼓笛隊銀座通りの葉月かな 掃半 1 一信
137-57 われ常に中の一粒稲の秋 子々 2 早香・Yumi

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