[QLD句会録棚]
第 142 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成10年11月22日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
142-01 鋤焼の小さき幸をつつきあふ Yumi 1 勝坊
142-02 風花や水平線まで闇迫る はにわ(ToT) 1 早香
142-03 主婦とシェフちと似てをりぬ大根煮 こひつじ 4 ハードエッジ・浮動甘納豆・破れ鐘・蜆汁
142-04 北風の一吹き丸裸の庭
142-05 迷はずに寄せ鍋と決め帰路急ぐ ちりお 3 たんこ・勝坊・越冬こあら
142-06 滝の淵落ち葉が綾どる筏かな たんこ 2 勝坊・Yumi
142-07 湯豆腐や肩もみ券を子にもらい 掃半 2 日常・こひつじ
142-08 真正面見据え枯野に分け入らむ 早香 2 樽金・野浮
142-09 時雨忌や残る紅葉の町を行く
142-10 初雪や山懐に発電所 ハードエッジ 10 中ちゃん・樽金・早香・破れ鐘・はる・野浮・蜆汁・掃半・ちりお・俗世
142-11 極楽の池は何処に鴨渡る 早香 1 Yumi
142-12 どんぐりのひとつひとつに陽が落ちる ちりお 5 樽金・日常・たんこ・九鈴ちゃん・はにわ(ToT)
142-13 しぐるゝや二軒並んで映画館 ハードエッジ 4 九鈴ちゃん・はる・掃半・俗世
142-14 冬さうび棘の先が丸うなり はにわ(ToT) 1 Yumi
142-15 庭先のどうだん紅葉日に映えて
142-16 ぬかるみに落葉匂へる古街道 浮動甘納豆 1 中ちゃん
142-17 箱根路を朽葉踏みつつ富士見つつ
142-18 返り花鉄塔下のかめの墓 九鈴ちゃん 1 越冬こあら
142-19 針刺しに納めし針へ冬日射す Yumi 5 ハードエッジ・中ちゃん・浮動甘納豆・野浮・こひつじ
142-20 冬紅葉見し宿の夜は深睡り 掃半 1 Yumi
142-21 妻の留守湯気立つ音の静かなり 俗世 2 早香・越冬こあら
142-22 雨止んで道に貼りつく枯葉かな
142-23 紅葉散り寂しき芝を彩りぬ 破れ鐘 1 俗世
142-24 老松も菰を貰ひて冬に入る 俗世 1 掃半
142-25 雲間洩る日の矢一筋鴨の濠 はる 1 野浮
142-26 酢茎噛む選挙報道は続く 越冬こあら 2 日常・破れ鐘
142-27 此処がかの蛤御門冬日和 樽金 1 はにわ(ToT)
142-28 冬一番遅れ紅葉が堰を切り
142-29 茶の花や言葉途切れて眼伏す
142-30 あっけらかんと生きて勤労感謝の日 勝坊 3 破れ鐘・ちりお・はにわ(ToT)
142-31 何ごともなくて勤労感謝の日 蜆汁 1 九鈴ちゃん
142-32 故郷は何処と問るる冬紅葉
142-33 短日や妻と見まがふ人のゐし 中ちゃん 3 浮動甘納豆・ちりお・はにわ(ToT)
142-34 浮きあがる鴨にしばしの背なの水 はる 4 たんこ・九鈴ちゃん・蜆汁・ちりお
142-35 理に添う弁舌や冬隣
142-36 阿るは恥ずべしと葱口中へ 越冬こあら 2 早香・蜆汁
142-37 小鳥来てこえに集いし日和山
142-38 裸木や頭上過ぎゆく戦闘機 蜆汁 2 樽金・はる
142-39 木枯しの夜にコンソメのスープかな
142-40 11月は独り者のためにある 浮動甘納豆 3 早香・越冬こあら・Yumi
142-41 冬の蠅すぐに眠たくなる薬 九鈴ちゃん 5 ハードエッジ・浮動甘納豆・ちりお・こひつじ・越冬こあら
142-42 座卓いま粗大ゴミとす初時雨 樽金 1 浮動甘納豆
142-43 落葉かさこそこれも地球の鼓動なり
142-44 一つ翔ち二つ翔ち鴨どっと翔つ はる 2 日常・こひつじ
142-45 冬ざれやさきおとついの五目飯 越冬こあら 1 日常
142-46 たそがれの雨は霰となりにけり ハードエッジ 3 中ちゃん・野浮・掃半
142-47 片耳のピアス重たし暦売 九鈴ちゃん 3 ハードエッジ・はる・はにわ(ToT)
142-48 落葉踏む音それぞれに異なりし 勝坊 1 たんこ
142-49 硝子戸に冬至の陽射し当たりそむ 浮動甘納豆 1 勝坊
142-50 このあたり鬼女棲む噂芒原 勝坊 2 樽金・たんこ
142-51 一杯が指の先まで鰭酒かな
142-52 朝食の時間差攻撃寒卵 こひつじ 1 蜆汁
142-53 手を振りて市民ランナー小春かな 野浮 4 ハードエッジ・中ちゃん・勝坊・俗世
142-54 友の背に声掛けそびれ冬の立つ はにわ(ToT) 1 九鈴ちゃん
142-55 紅葉も未だし滝の音閑か たんこ 1 俗世
142-56 降る雪も黒い影ありネオン街 日常 2 はる・掃半
142-57 柚子風呂や心しづかに暮らしたし
142-58 冬木立あつといふ間に失恋す 蜆汁 2 破れ鐘・こひつじ
142-59 焼鳥屋まで寒風に走らされ
142-60 時雨るるや入学願書買ひ求む

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