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第 141 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成10年11月8日
兼 題:「鞴祭」(ふいごまつり)、「木の葉髪」、「針」 ※「針」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
141-01 冷めぬまま御酒を供える鞴祭
141-02 暮早し時計の針も追い付かず 勝坊 1 破れ鐘
141-03 はいポーズ針穴写真の日向ぼこ 破れ鐘 1 日常
141-04 木の葉髪いくとせ生ける証かな 勝坊 1 たんこ
141-05 注連張って鞴祭りの古式かな 破れ鐘 3 ハードエッジ・掃半・子々
141-06 鞴祭手のあちこちに火傷痕 こひつじ 5 中ちゃん・野浮・早香・たんこ・勝坊
141-07 ふいご祭供えた蜜柑もらう子ら たんこ 1 掃半
141-08 木の葉髪秒針の音六畳間 越冬こあら 1 早香
141-09 紅葉のジャケット横目に下ろす針
141-10 放蕩の果の心中木の葉髪 ハードエッジ 1 浮動甘納豆
141-11 刀匠に孫ありふいご祭かな 中ちゃん 3 日常・樽金・たんこ
141-12 鞴祭り見ることもなく育ちけり
141-13 消しゴムで消せぬ昨日や木の葉髪 野浮 2 はにわ(ToT)・こひつじ
141-14 北窓を塞ぎ点滴針を抜く 中ちゃん 1 越冬こあら
141-15 小春日和運針縫いもうとうとと
141-16 身にしむや針を千本飲ます声 樽金 2 中ちゃん・野浮
141-17 身に入むや賞める言葉に針があり 子々 4 野浮・早香・破れ鐘・勝坊
141-18 お火焚きに酒を供えてほど祭り
141-19 億万の針を飲み込め桃青忌 はにわ(ToT) 1 浮動甘納豆
141-20 木の葉髪空の銚子を振ってみる 破れ鐘 8 中ちゃん・浮動甘納豆・野浮・はにわ(ToT)・たんこ・越冬こあら・こひつじ・掃半
141-21 初冬の街角の待針である 越冬こあら 2 ハードエッジ・子々
141-22 木の葉髪挟む歳時記冬の章
141-23 後ろ手にゆるゆる歩き木の葉髪 こひつじ 3 日常・樽金・はにわ(ToT)
141-24 波荒ぶ海を見たしと木の葉髪
141-25 跡継ぎも客も無けれど鍛冶祭 樽金 8 中ちゃん・浮動甘納豆・早香・はにわ(ToT)・たんこ・越冬こあら・掃半・勝坊
141-26 運針のごとく機の行く秋の雲 こひつじ 2 破れ鐘・勝坊
141-27 町工場鞴祭のから元気 日常 1 掃半
141-28 絎台の先に針山一葉忌 ハードエッジ 4 浮動甘納豆・早香・樽金・越冬こあら
141-29 木の葉髪気になる年となりにけり たんこ 1 子々
141-30 手鏡の裏返しまま木の葉髪 早香 1 こひつじ
141-31 独り言に妻聞き返す木の葉髪 樽金 5 野浮・日常・破れ鐘・ハードエッジ・勝坊
141-32 木の葉髪排水口の暗さかな 日常 1 はにわ(ToT)
141-33 酔ひ醒めの水流し込む木の葉髪
141-34 赤銅の腕は太き鞴祭 はにわ(ToT) 1 子々
141-35 飾師が鞴祭の京にかな ハードエッジ 1 中ちゃん
141-36 村人に親しき鞴祭りけり
141-37 ほど祭めったに見せぬ笑い顔
141-38 北風吹くや目黒不動の避雷針 浮動甘納豆 2 越冬こあら・こひつじ
141-39 古傷に針あと黒く暮れの秋
141-40 親方の畏こみ畏こみふいご祭 野浮 2 樽金・ハードエッジ
141-41 垣添いにゆっくりと試歩木の葉髪 掃半 1 子々
141-42 今朝の冬針千本か飲む薬
141-43 短針の上に長針冬隣 野浮 4 日常・樽金・ハードエッジ・こひつじ
141-44 年に一度使ふ漢字や鞴祭
141-45 海藻の青さ噛み締む木の葉髪 1 破れ鐘

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