[QLD句会録棚]
第 140 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成10年10月25日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
140-01 山頂のパウダーシュガー雪便り
140-02 秋灯し粕汁なれば意義もなし
140-03 この道を通るは稀や孫稲(ひつじ)生え
140-04 ゲートボール桜落葉の玉へくる
140-05 走る人歩く人いて冬隣 越冬こあら 4 ハードエッジ・早香・野浮・浮動甘納豆
140-06 軒下に仕掛けた菊も午後の四時 日常 1 浮動甘納豆
140-07 秋深きお山の大将われ一人
140-08 機関区の跨線橋行く月の友 浮動甘納豆 4 はる・たんこ・越冬こあら・Yumi
140-09 十年の想い消えゆく竹の花 早香 1 はにわ(ToT)
140-10 長電話互ひに酔うてゐる夜長 中ちゃん 3 早香・樽金・こひつじ
140-11 世の中が不景気なので狂い咲き
140-12 星月夜蠍の目玉の赤きこと はにわ(ToT) 1 樽金
140-13 駅長の指差し称呼鰯雲 勝坊 5 中ちゃん・野浮・越冬こあら・俗世・Yumi
140-14 秋天に憧れてゐるアーケード 野浮 2 はる・破れ鐘
140-15 同窓の友は老ひたり星月夜 掃半 2 たんこ・勝坊
140-16 秋雨や茎透きそめし松葉牡丹
140-17 秋高し私は坂を下ります
140-18 無花果や鼻かむことのこころよし
140-19 嬰児の膝へのりくる夜寒かな 掃半 1 はる
140-20 二三声鳴いては休む垣の虫 はる 2 日常・掃半
140-21 猿共に狩られる人の紅葉狩り
140-22 アフリカは遠しキリンに秋夕陽 樽金 4 ハードエッジ・早香・はにわ(ToT)・破れ鐘
140-23 うそ寒やセメント列車の白き筋 九鈴ちゃん 1 ハードエッジ
140-24 口中にこびり付きたる柿の渋 野浮 1 勝坊
140-25 何故に影と戯る秋の蝶 破れ鐘 1 俗世
140-26 封印の解かれし如く霧の街 野浮 1 こひつじ
140-27 納屋の軒かくして柿のたわわなる 俗世 2 早香・掃半
140-28 黍畑雨にスタンディングオベーション
140-29 名月やああ尤もだ尤もだ
140-30 皆侘の心知りをり秋の花
140-31 台風がはずれてほっと一眠り
140-32 臈たけし老猫秋刀魚に寄りつかず 勝坊 1 たんこ
140-33 日に焼けて運動会を帰り来る
140-34 天高し飛箱の段上げらるる 中ちゃん 5 浮動甘納豆・樽金・こひつじ・俗世・Yumi
140-35 古町に隠れ棲みたし菊の花 破れ鐘 3 浮動甘納豆・日常・Yumi
140-36 パイになる日を待ってゐる林檎かな こひつじ 1 破れ鐘
140-37 そこそこの暮らしと思ふきのこ飯 俗世 5 中ちゃん・野浮・日常・はにわ(ToT)・勝坊
140-38 陰毛の白きを探る夜長かな
140-39 輝きを陽より授かる芒かな 2 中ちゃん・俗世
140-40 木の実落つかぽんと開く鯉の口 4 ハードエッジ・樽金・破れ鐘・こひつじ
140-41 祭の日元気な子らの声聞こゆ
140-42 そぞろ寒給与明細四つ折に 浮動甘納豆 5 野浮・樽金・こひつじ・掃半・俗世
140-43 稲光今夜不幸な人が居る
140-44 秋霖や両手に下げしゴミ袋 こひつじ 5 ハードエッジ・野浮・浮動甘納豆・越冬こあら・はにわ(ToT)
140-45 咳ひとつ花梨ひとさじ医者嫌い はにわ(ToT) 1 早香
140-46 新しき湯呑み買ふべし秋時雨 浮動甘納豆 1 越冬こあら
140-47 うたかたの想ひもありき虫の夜
140-48 思ひきり咳した後の深き息 九鈴ちゃん 2 中ちゃん・越冬こあら
140-49 親しさや手帳を歩く秋の蟻 はる 1 掃半
140-50 眠る子の何に微笑む夜長かな 樽金 4 日常・たんこ・破れ鐘・勝坊
140-51 休日と気づきて二度寝体育の日 こひつじ 2 はにわ(ToT)・勝坊
140-52 湯豆腐や凡夫凡妻それも良し 俗世 4 日常・はる・たんこ・Yumi
140-53 新米の届きし中に写真あり 掃半 2 中ちゃん・はる
140-54 きりぎりす生きる力を与えてよ 越冬こあら 1 掃半

[第139回]  [第141回]

[本サイトのテキスト・画像等の無断複製使用は禁止]