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第 139 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成10年10月11日
兼 題:「鹿垣」(ししがき)、「竹の春」、「抜く」 ※「抜く」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
139-01 秋風や傷吹き抜ける仁王門
139-02 秋雲を抜けて飛行機ひかりをり
139-03 打つ音は乾きて竹に春が来る
139-04 鹿垣の脇に抜け道ありにけり こひつじ 2 早香・野浮
139-05 抜け落ちた髪が気になる夜長かな たんこ 5 掃半・野浮・はにわ(ToT)・破れ鐘・越冬こあら
139-06 鹿垣の辺りも此処も山のもの
139-07 猫バスの停留所脇竹の春 野浮 1 はる
139-08 巣鴨なる月の刺抜地蔵まで ハードエッジ 1 早香
139-09 人力車乗る嵐山竹の春 掃半 4 たんこ・こひつじ・越冬こあら・Yumi
139-10 親不知抜き月光の道を行く 越冬こあら 2 破れ鐘・Yumi
139-11 鹿垣も今は昔となりにけり たんこ 1 勝坊
139-12 行く人の影柔らかく竹の春 Yumi 3 早香・たんこ・こひつじ
139-13 体育の日どこにも行かずワイン抜く 中ちゃん 2 破れ鐘・越冬こあら
139-14 猪垣といふ横繋ぎのトタン板 子々 1 ハードエッジ
139-15 口答へされ口篭る竹の春 こひつじ 1 樽金
139-16 料亭で不況談義や竹の春 日常 1 たんこ
139-17 息詰めて鼻毛抜きたり鰯雲 破れ鐘 3 掃半・日常・はにわ(ToT)
139-18 宿坊の庭の趣竹の春
139-19 母として抜菜を散らす朝の汁
139-20 運動会抜きも抜かれもせぬ息子 子々 5 中ちゃん・日常・勝坊・樽金・こひつじ
139-21 月隠す抜き差し難き乱れ髪 早香 1 勝坊
139-22 鹿垣を繕ふ鹿の眼となりて 樽金 1 はる
139-23 遅ればせながら卒業竹の春 破れ鐘 1 子々
139-24 鹿垣の今日はここまで建てられし
139-25 幹五百暗き空間竹の春
139-26 鹿垣の上を過ぎゆくリフトかな 掃半 4 中ちゃん・ハードエッジ・日常・はる
139-27 鹿垣に残す野良着の置きどころ 日常 2 ハードエッジ・早香
139-28 抜かぬ棘胸の痛みも愁思かな
139-29 竹の春周りの森を横に見て
139-30 鹿垣に来てゐる鹿の親子かな ハードエッジ 2 中ちゃん・樽金
139-31 とんびにも円舞曲ある竹の春 樽金 1 はにわ(ToT)
139-32 卜占は人の世のこと竹の春 早香 1 Yumi
139-33 流星や抜け出で難き己の座 野浮 2 早香・子々
139-34 鹿垣に沿って無口な人の後
139-35 くわうくわうと真夜の月あり竹の春 ハードエッジ 2 中ちゃん・野浮
139-36 吟行の一群鹿垣襲いけり
139-37 そこだけが竹の春なる林かな 中ちゃん 1 たんこ
139-38 鹿垣や島の浦回の小菜園
139-39 針抜きて小鮒を放す秋日和 勝坊 8 ハードエッジ・掃半・たんこ・はる・樽金・こひつじ・子々・越冬こあら
139-40 鹿垣の破れしままに山暮るる Yumi 1 破れ鐘
139-41 猪垣に干した白足袋鳶の家
139-42 露草を抜けば果かなき根つこかな
139-43 抜け駆けの旨さ新酒の味見かな Yumi 5 中ちゃん・掃半・野浮・日常・勝坊
139-44 よく笑ふ後添いが来し竹の春 子々 4 ハードエッジ・掃半・はにわ(ToT)・樽金
139-45 鹿垣を見下す寺の鬼瓦 勝坊 4 はる・はにわ(ToT)・子々・Yumi
139-46 鹿垣を廻り重要文化財
139-47 肩肘を張って案山子の抜かれけり 樽金 7 野浮・日常・勝坊・破れ鐘・こひつじ・子々・越冬こあら
139-48 日常の否定の果ての竹の春 越冬こあら 1 Yumi

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