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第 145 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成11年1月3日
兼 題:「冬苺」、「雑煮」、「刻」 ※「刻」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
145-01 冬苺奪いたき君の唇 早香 1 蜆汁
145-02 着膨れて遅刻間際の出社かな 野浮 1 こひつじ
145-03 熟れ具合ひそかに待って冬苺
145-04 冬苺眼で語る手話ニュース
145-05 冬苺モデルハウスにひと気なく 蜆汁 3 野浮・越冬こあら・九鈴ちゃん
145-06 刻まれてとことん葱の香となれり ハードエッジ 2 野浮・掃半
145-07 冬苺噛むや隣家に赤子泣く
145-08 刻むにも丸く円くと雑煮膳 ちりお 1 早香
145-09 仕事始もう出勤の刻となり
145-10 雑煮吹く娘にかかる長電話 蜆汁 2 たんこ・こひつじ
145-11 今日ばかり時も刻まぬ寝正月 破れ鐘 2 掃半・勝坊
145-12 三ガ日分の雑煮の鰤に塩 子々 2 越冬こあら・九鈴ちゃん
145-13 年賀状朱印刻印干支の印 Yumi 1 浮動甘納豆
145-14 妻も子も今宵帰らず葱刻む 中ちゃん 5 ぽっぽ・樽金・はにわ(ToT)・ハードエッジ・勝坊
145-15 鬼の霊まつる宮居の冬苺 子々 1 ちりお
145-16 蛇は地に深き眠りや冬苺 ハードエッジ 8 子々・中ちゃん・ぽっぽ・浮動甘納豆・こひつじ・はにわ(ToT)・九鈴ちゃん・Yumi
145-17 口ずさむゴンドラの歌葱刻む はにわ(ToT) 3 蜆汁・早香・越冬こあら
145-18 この里の雑煮はほんに具沢山
145-19 喧嘩してすぐ仲直り冬莓 こひつじ 1 勝坊
145-20 花かつお両手いつぱい雑煮煮る
145-21 妻晴れ着夫パジャマの雑煮かな 樽金 4 中ちゃん・はにわ(ToT)・ちりお・ハードエッジ
145-22 平仮名で書いてやりたや冬苺
145-23 強き人そつと触れたる冬苺
145-24 冬苺古刹へ古き道しるべ 破れ鐘 2 子々・野浮
145-25 年賀状篆刻押して仕上げけり
145-26 返り花死者の上にも刻流れ 子々 2 Yumi・ハードエッジ
145-27 冬苺数きっちりと別けられて Yumi 1 九鈴ちゃん
145-28 汐の香の少しただよふ雑煮かな ぽっぽ 2 掃半・ちりお
145-29 不作為な殺意背後に葱刻む
145-30 小松菜の緑めでたき雑煮かな ハードエッジ 2 子々・中ちゃん
145-31 手短かに家長挨拶雑煮かな こひつじ 6 子々・中ちゃん・野浮・浮動甘納豆・ちりお・勝坊
145-32 刻印の淡き紅歌かるた 早香 1 ハードエッジ
145-33 冬海の鼓動を刻む涛の音 勝坊 2 破れ鐘・Yumi
145-34 冬苺白きケーキにひとつづつ 九鈴ちゃん 1 中ちゃん
145-35 妻がいて孫いて幸の雑煮かな 勝坊 1 たんこ
145-36 冬苺揃ひし顔の子供達 掃半 1 はにわ(ToT)
145-37 日本海時刻表にもありて冬 樽金 3 蜆汁・越冬こあら・Yumi
145-38 寒苺乗せてケーキの振るまはれ
145-39 不揃ひのぐい飲みもある雑煮膳 掃半 4 ぽっぽ・浮動甘納豆・破れ鐘・樽金
145-40 冬苺にて赤の欲望満たしけり 浮動甘納豆 1 早香
145-41 年齢を思い出させる雑煮かな たんこ 1 掃半
145-42 銀皿やレシピ通りの刻み葱
145-43 焼餅の雑煮に馴染めぬ里帰り はにわ(ToT) 1 こひつじ
145-44 年々の耳綴じ合わす雑煮かな
145-45 一刻の千金冬の日向かな 蜆汁 2 たんこ・早香
145-46 冬苺とは受験期の乙女かな 野浮 1 浮動甘納豆
145-47 国自慢まずは雑煮の自慢から 破れ鐘 2 Yumi・ハードエッジ
145-48 冬苺ひこうき雲の溶けかかる ちりお 5 野浮・ぽっぽ・蜆汁・樽金・九鈴ちゃん
145-49 寒拆の音誰が打つ同じ刻 掃半 1 樽金
145-50 仏壇に雑煮供へる役目かな
145-51 冷風にあたって赤き冬苺
145-52 百八の煩悩飛ばし葱刻む ぽっぽ 4 たんこ・破れ鐘・越冬こあら・はにわ(ToT)
145-53 雑煮盛る父の座に兄坐りをり Yumi 3 子々・ぽっぽ・樽金
145-54 冬苺陽当たる坂を下りけり 樽金 4 掃半・蜆汁・破れ鐘・ちりお
145-55 一斉に葱刻む音晦日蕎麦
145-56 ははの味伝える雑煮遠き郷 早香 1 たんこ
145-57 ふるさとを噛みしめてゐる雑煮かな 野浮 4 破れ鐘・早香・こひつじ・勝坊

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