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第 164 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成11年9月26日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
164-01 朽るとも汚るるなかれ秋の風 ハードエッジ 2 樽金・Yumi
164-02 名月や奥歯で噛みしめるするめ 野浮 2 越冬こあら・こひつじ
164-03 陸揚げの秋刀魚溢れる銚子港 勝坊 2 たんこ・掃半
164-04 添水鳴るたびに振り向く火傷の子
164-05 星月夜餃子の皮をはみだしぬ 九鈴ちゃん 1 はにわ(ToT)
164-06 爽やかに嫌なことには嫌と言ふ
164-07 サーカスのテントよりいづ鰯雲 はにわ(ToT) 4 九鈴ちゃん・樽金・了斎・中ちゃん
164-08 鳴き止んで哲学となるきりぎりす 越冬こあら 3 浮動甘納豆・Yumi・こひつじ
164-09 児の髪に日向の百舌の匂ひかな
164-10 花芒歩兵連隊跡の地に 野浮 4 大場画餅・中ちゃん・勝坊・こひつじ
164-11 壁に棲むアンモナイトや星月夜 了斎 5 九鈴ちゃん・早香・樽金・はにわ(ToT)・掃半
164-12 秋晴のこの青空を如何にせむ
164-13 二匹目の雀に蘆の倒さるる Yumi 2 了斎・ハードエッジ
164-14 首都高速大渋滞で居待月
164-15 いなびかり逢ひたき人の数かぞふ
164-16 Have a nice day薄野に降りゆけり
164-17 粉浴びる新蕎麦打つ手しなやかに
164-18 長き夜の子と観るベッドシーンかな こひつじ 1 ぽっぽ
164-19 彼岸花群れて火の手をあげにけり 破れ鐘 1 掃半
164-20 コンピュータ不正終了星月夜 九鈴ちゃん 4 大場画餅・たんこ・勝坊・掃半
164-21 名月や大観覧車ひと巡り 浮動甘納豆 6 九鈴ちゃん・早香・野浮・中ちゃん・勝坊・破れ鐘
164-22 台風の前ぶれとして風嬉し
164-23 頼り甲斐ある人の去り蚯蚓鳴く 野浮 1 Yumi
164-24 天高く地をぞろぞろと丸の内 大場画餅 3 早香・浮動甘納豆・越冬こあら
164-25 花蕎麦の花器に挿さるることのなき Yumi 1 中ちゃん
164-26 まだ少しこの世にをりて蓮の飯 はにわ(ToT) 4 ぽっぽ・大場画餅・破れ鐘・こひつじ
164-27 駅助役ベンチの螳螂剥がしけり
164-28 白萩や残暑の中に一つ咲き
164-29 笊の中滴残りし抜菜かな 早香 1 はにわ(ToT)
164-30 赤ペンキ塗る人墓を洗う人 越冬こあら 1 ハードエッジ
164-31 ただ一人相撲肴に酒を飲む 大場画餅 1 たんこ
164-32 戸袋の闇鳴き分けるちちろかな
164-33 秘め事や半月低く睨む夜の
164-34 ミステリー読み継ぐ夜の長さかな 勝坊 1 破れ鐘
164-35 うろこ雲中に一筋ジェット雲
164-36 君が切る檸檬近づく世紀末 越冬こあら 5 浮動甘納豆・大場画餅・はにわ(ToT)・Yumi・こひつじ
164-37 棟上や大工柿食ふ棟の上 樽金 2 九鈴ちゃん・越冬こあら
164-38 稲妻やピンの貫く蝶の腹 ハードエッジ 3 樽金・中ちゃん・破れ鐘
164-39 花芙蓉勇気一枚散らしけり
164-40 好きな曲繰り返し聞く秋時雨 こひつじ 1 たんこ
164-41 鬼燈や秘密をひとつ聞かぬ振り Yumi 4 ぽっぽ・野浮・越冬こあら・掃半
164-42 雨あがりにわかに聞こゆ虫の声
164-43 ネクタイの姿もそろそろ秋彼岸(ナリ)
164-44 山の湯のタオルを干すや秋の蝶 樽金 2 浮動甘納豆・了斎
164-45 鈴虫の高音や羽根の盛り上がる 中ちゃん 3 樽金・大場画餅・ハードエッジ
164-46 ひと抱えすすき花瓶に投げ入れぬ 掃半 3 はにわ(ToT)・たんこ・破れ鐘
164-47 栗ぜんざい店に入り兼ね下戸の爺 勝坊 1 早香
164-48 起き出して深夜放送聴く夜長
164-49 ぽつぽつと灯り消えゆく夜長かな
164-50 満月や人のからだに洞多し ぽっぽ 4 九鈴ちゃん・早香・野浮・越冬こあら
164-51 指切りの時効の遠き秋桜 早香 7 ぽっぽ・浮動甘納豆・野浮・了斎・ハードエッジ・Yumi・勝坊
164-52 蒼天の下に鈍色秋の川 了斎 1 勝坊
164-53 掃き寄せる庭の片隅こぼれ萩
164-54 青北風や無口な人の薄化粧 はにわ(ToT) 4 ぽっぽ・野浮・了斎・ハードエッジ

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