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第 163 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成11年9月12日
兼 題:「居待月」(ゐまちづき)、「燕帰る」、「寄」 ※「寄」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
163-01 踏ん張って働く六十路居待月 掃半 2 勝坊・破れ鐘
163-02 山葡萄寄木細工の皿の上 越冬こあら 1 九鈴ちゃん
163-03 燕帰るこゑ裏返る団長は 九鈴ちゃん 3 浮動甘納豆・ハードエッジ・了斎
163-04 眠り薬飲んで引き寄す虫の闇 子々 4 浮動甘納豆・ハードエッジ・早香・掃半
163-05 母国語を忘るるなかれ秋燕 ハードエッジ 3 野浮・たんこ・はにわ(ToT)
163-06 燕帰る傾く軒の店仕舞い 掃半 2 勝坊・Yumi
163-07 ブラジャーのホックはづして居待月 こひつじ 5 中ちゃん・野浮・ハードエッジ・了斎・破れ鐘
163-08 独り酒わが影ひたと居待月
163-09 荷を寄せて備へ万端秋出水 中ちゃん 2 早香・掃半
163-10 燕帰る送らぬ文を託したき Yumi 1 子々
163-11 香炉など引っぱり出して居待月 浮動甘納豆 3 勝坊・たんこ・はにわ(ToT)
163-12 寄宿舎の壁に届きし蔦葛
163-13 ととととと寄り目で充たす今年酒 はにわ(ToT) 2 ぽっぽ・こひつじ
163-14 ばち捌き拍子外れや居待月 九鈴ちゃん 1 掃半
163-15 つばくろの去りし山野と気づきけり 子々 2 樽金・はにわ(ToT)
163-16 居待月いま隣りの灯消されけり 中ちゃん 1 ハードエッジ
163-17 秋の夜の寄せては返す波の音
163-18 電線に寄りてつばくら帰りけり
163-19 電線に帰燕が並ぶ雨上がり
163-20 木曽川の水忘るなよ去ぬ燕 樽金 1 Yumi
163-21 寄せ書きや卒寿の師呑む秋の宴 掃半 1 浮動甘納豆
163-22 燕帰る橋のやうなる秋津島 浮動甘納豆 4 ぽっぽ・ハードエッジ・はにわ(ToT)・掃半
163-23 みざくろや寄ると触ると子は喧嘩 こひつじ 4 中ちゃん・野浮・樽金・破れ鐘
163-24 寄生虫検査の朝のむかごかな ぽっぽ 1 九鈴ちゃん
163-25 板に付く寡男暮らしや燕去る はにわ(ToT) 8 ぽっぽ・了斎・早香・破れ鐘・たんこ・こひつじ・越冬こあら・Yumi
163-26 毒茸我に悪魔が寄生する 野浮 3 早香・越冬こあら・掃半
163-27 燕去り駅を老若行き帰る
163-28 静かさや寄り臥す子等に居待月 樽金 1 了斎
163-29 君の横顔が素敵だ居待月 野浮 1 中ちゃん
163-30 病む人の傍らにゐて居待月 子々 3 ぽっぽ・樽金・越冬こあら
163-31 燕去る浅黄の空にひるがへる
163-32 居待月トランプ一人遊びして Yumi 3 九鈴ちゃん・勝坊・こひつじ
163-33 寄生木の目に立つ秋の深さかな 了斎 1 樽金
163-34 燕去るいつもの道を急ぎ足
163-35 居待月ほろ酔い加減胡座の夫 早香 4 中ちゃん・野浮・たんこ・越冬こあら
163-36 燕帰る逢ひたき人の増へにけり こひつじ 1 野浮
163-37 紅葉と寄木細工の宿の風呂
163-38 秋風に寄り添う二人髪ほつれ
163-39 居待ち月言葉少なに肩を揉む 破れ鐘 7 ぽっぽ・子々・早香・樽金・勝坊・こひつじ・Yumi
163-40 相次ぎし帰燕や鳩はマイペース 中ちゃん 1 子々
163-41 左足の爪切り難し居待月 樽金 5 中ちゃん・浮動甘納豆・九鈴ちゃん・こひつじ・はにわ(ToT)
163-42 天の川コンビニ寄つて帰へろふか Yumi 1 破れ鐘
163-43 建替の資材搬入燕去る 早香 1 浮動甘納豆
163-44 大団円見届け燕帰りけり 野浮 1 子々
163-45 猫の影どこかへ消えて居待月 了斎 4 九鈴ちゃん・たんこ・越冬こあら・Yumi
163-46 すいと出て燕は帰る雨上がり
163-47 落ち着きの足らぬ性分居待月
163-48 自らを笛でなぐさめ居待月
163-49 聞き惚れて月も円かな寄席囃子 破れ鐘 1 了斎
163-50 花野風庭で余生の椅子に寄る
163-51 居待月いつまで待てばでるのやら
163-52 居待月私とあなたパパとママ
163-53 今一度母に会いたし居待月
163-54 寄り道じゃないよ近道花野道 浮動甘納豆 1 子々

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