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第 166 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成11年10月24日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
166-01 温め酒背の丸ければ丸く沁む 樽金 6 ぽっぽ・了斎・こひつじ・早香・越冬こあら・掃半
166-02 読みかけのコスモポリタン秋惜む
166-03 深爪の指たよりなく秋深む
166-04 新米や妻が海苔焼く朝ごはん 中ちゃん 3 たんこ・早香・越冬こあら
166-05 伊勢の津のことば円らか石蕗の花 樽金 1 掃半
166-06 祭りの日笑ひさざめく子と母と
166-07 あと一人待って胃カメラそぞろ寒 勝坊 7 中ちゃん・野浮・浮動甘納豆・たんこ・破れ鐘・こひつじ・山葵
166-08 冷まじき四畳半なる茶室かな 大場画餅 1 はにわ(ToT)
166-09 柿食ふや人間界に生れ来て 野浮 1 こひつじ
166-10 行くすゑを考へてゐる秋の蝿 こひつじ 4 了斎・勝坊・樽金・越冬こあら
166-11 椎の実を道標にしてけもの道 2 はにわ(ToT)・破れ鐘
166-12 うそ寒や轟きわたる猿の声
166-13 ニュータウン大斜にかかる鰯雲 浮動甘納豆 2 了斎・九鈴ちゃん
166-14 秋蝶の命預けし日向かな 破れ鐘 2 ハードエッジ・野浮
166-15 狗尾草くすぐり恋の予感かな
166-16 隣家よりミシン踏む音霧時雨 はにわ(ToT) 3 中ちゃん・浮動甘納豆・たんこ
166-17 庭滝の音が何処かで紅葉晴
166-18 口惜しさの眼鏡を洗ふ秋時雨 樽金 1 山葵
166-19 十月の夕べ光の国が来る
166-20 朝寒や胎動すべし目覚むべし
166-21 蟷螂の両手を上て枯れ初むる ハードエッジ 2 はにわ(ToT)・樽金
166-22 キューポラの在りし空地やむかご採る 4 了斎・勝坊・樽金・掃半
166-23 暮れの秋生なる病携へて
166-24 敗荷や鯉集まりしひとところ 中ちゃん 3 ハードエッジ・野浮・大場画餅
166-25 禅林と俗世を距つ稲架かな
166-26 秋日和病気見舞いに万華鏡 浮動甘納豆 2 九鈴ちゃん・早香
166-27 迷ひ来し小人の態や毒茸
166-28 芒野の暮れ際古い夢のような 浮動甘納豆 1 ハードエッジ
166-29 鬱蒼としていた庭にも秋は來ぬ
166-30 鵙の贄口を閉ざして夕映えぬ 破れ鐘 2 ぽっぽ・樽金
166-31 憎しみの色鮮やかに葉鶏頭 ぽっぽ 3 野浮・越冬こあら・掃半
166-32 金色のハートシールや穴惑ひ 九鈴ちゃん 1 ハードエッジ
166-33 空止まる秋山流る午後一時 了斎 1 山葵
166-34 山寺を下れば冷ゆる道ありぬ 掃半 4 中ちゃん・はにわ(ToT)・勝坊・早香
166-35 くさむらに紛るる打球秋深む 中ちゃん 1 九鈴ちゃん
166-36 捨てられし曲がり大根の無念かな こひつじ 2 たんこ・越冬こあら
166-37 冬銀河金目の頭煮しめては ハードエッジ 1 九鈴ちゃん
166-38 鈴虫や生命保険料払ふ 九鈴ちゃん 5 中ちゃん・浮動甘納豆・勝坊・大場画餅・こひつじ
166-39 虫売りは小柄で地黒野球帽 越冬こあら 3 了斎・浮動甘納豆・勝坊
166-40 地球儀に地名びつしり文化の日 ハードエッジ 3 ぽっぽ・浮動甘納豆・九鈴ちゃん
166-41 十月が壁から垂れ下がっている 越冬こあら 4 破れ鐘・大場画餅・山葵・掃半
166-42 一病といふ息災や秋刀魚焼く 勝坊 4 ぽっぽ・破れ鐘・大場画餅・こひつじ
166-43 後戻り木犀の香を深く吸ふ
166-44 鬼灯や鳴らずに破れ泣く子かな
166-45 秋湿り雑技の馬に歪んだ背
166-46 無花果の両てのひらに温かし 九鈴ちゃん 2 破れ鐘・樽金
166-47 雑木山鶉五六羽隠れたり
166-48 知り人の無きカフェテラス冬隣 早香 1 山葵
166-49 十三夜光の粒子浴びにけり 野浮 1 早香
166-50 木犀や迷ひ流るる路地の裏 大場画餅 1 はにわ(ToT)
166-51 色づきと落葉ともに並木道
166-52 どの季語も座ってくれぬ夜長かな こひつじ 5 中ちゃん・ぽっぽ・ハードエッジ・野浮・大場画餅
166-53 ふらついて居れど団栗弥次郎兵衛
166-54 ひだまりにいが栗一つもう一つ 早香 1 たんこ

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