[QLD句会録棚]
第 170 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成11年12月19日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
170-01 着膨れて人に聞けずに迷い道
170-02 セーターを山の錦に綴れ編む
170-03 大仏の鼻をくすぐる煤払ひ 野浮 5 ぽっぽ・勝坊・破れ鐘・越冬こあら・Yumi
170-04 夜鳴蕎麦喰ひタクシーの列にかな
170-05 藻刈舟もがり笛とは無関係
170-06 卓袱台も四角くなって冬至粥
170-07 紅白歌合戦を見て風呂に入る
170-08 丸まった背中の毛光る冬の猫
170-09 切りもなく吾が垢浮くや避寒風呂 九鈴ちゃん 1 中ちゃん
170-10 裏通り行くミニスカートのサンタ 早香 1 ぽっぽ
170-11 電線の綾取り三日の月冴ゆる 破れ鐘 1 ぽっぽ
170-12 冬のれん句を詠み記す箸袋 掃半 1 越冬こあら
170-13 似合わずも医師の薦める冬帽子
170-14 宴席に飽いて帰りぬ懐手 中ちゃん 1 Yumi
170-15 枯木立17CMのヒールかな
170-16 回覧板届けて柚の実貰ひけり 樽金 1 早香
170-17 冬野菜要らんかねえと老夫婦
170-18 雪の夜の畳に触るる足袋の音 ぽっぽ 3 中ちゃん・了斎・ハードエッジ
170-19 褞袍着て亭主の威厳備わりぬ 破れ鐘 4 中ちゃん・野浮・はにわ(ToT)・早香
170-20 年月のはやさは言はず十二月 樽金 1 Yumi
170-21 円卓をくるくるまはし年惜む 九鈴ちゃん 2 野浮・早香
170-22 挨拶も立ち止まらずの十二月
170-23 年の瀬の日差し明るき日なりけり
170-24 ややありて視線に気付き寒雀
170-25 笛の音も止み極月の夜ひとつ
170-26 湯気ほかと大赤犬の寒の糞 了斎 1 九鈴ちゃん
170-27 ささやかな夢を見ませう冬の虹 野浮 1 越冬こあら
170-28 聖夜来る十三番の男にも はにわ(ToT) 3 了斎・九鈴ちゃん・ハードエッジ
170-29 古暦毛羽立つごとき剥がし跡
170-30 日向ぼこ母在る如く猫の寝て 勝坊 5 中ちゃん・了斎・破れ鐘・ハードエッジ・Yumi
170-31 枯草のやうに虎猫眠りをり
170-32 散歩には犬がくわえる冬帽子
170-33 着膨れて財布レシートばかりなり こひつじ 2 ぽっぽ・野浮
170-34 団地中百花開ける干蒲団 1 九鈴ちゃん
170-35 葉牡丹や路地塀に杖立てかけて
170-36 水鳥の漂ふがあり翔ぶがあり 中ちゃん 4 野浮・勝坊・ハードエッジ・早香
170-37 忘年会忍者のごとく抜け出せり こひつじ 2 掃半・勝坊
170-38 すれ違ふ人のほのかに柚湯かな はにわ(ToT) 4 了斎・九鈴ちゃん・越冬こあら・Yumi
170-39 「気合ひ」てふ風邪の良薬ありにけり こひつじ 2 野浮・破れ鐘
170-40 わらわらと雀吐き出す冬野かな 中ちゃん 9 掃半・了斎・勝坊・九鈴ちゃん・こひつじ・ハードエッジ・越冬こあら・はにわ(ToT)・早香
170-41 建前と北風ばかり吹いてゐる 野浮 5 ぽっぽ・掃半・破れ鐘・こひつじ・はにわ(ToT)
170-42 男銀杏に先んじ女銀杏黄落す
170-43 焼き鳥の串と男を捨てにけり ぽっぽ 3 破れ鐘・こひつじ・はにわ(ToT)
170-44 ややこしき二千年てふ年用意 九鈴ちゃん 3 掃半・こひつじ・はにわ(ToT)
170-45 豚汁の一人暮しにお裾分け Yumi 4 中ちゃん・掃半・勝坊・こひつじ

[第169回]  [第171回]

[本サイトのテキスト・画像等の無断複製使用は禁止]