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第 169 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成11年12月5日
兼 題:「水涸る」(みづかる)、「湯ざめ」、「医」 ※「医」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
169-01 湯冷めなど口実にして寄り添って 早香 5 中ちゃん・はにわ(ToT)・たんこ・樽金・破れ鐘
169-02 聴診器はずすや医師の大くさめ 樽金 4 浮動甘納豆・九鈴ちゃん・破れ鐘・早香
169-03 湯ざめして昔のをとこ思ひ出す ぽっぽ 4 中ちゃん・了斎・こひつじ・ハードエッジ
169-04 水涸るる浪花に八百八の橋 はにわ(ToT) 5 ぽっぽ・掃半・九鈴ちゃん・越冬こあら・Yumi
169-05 水涸れて鎮守の社現れる 早香 1 樽金
169-06 灯消ゆ首筋よりの湯ざめかな Yumi 1 早香
169-07 暖房の効きゐてはじめましててふ
169-08 金運もなくて湯ざめの寝酒かな 破れ鐘 1 中ちゃん
169-09 川涸れて河童すやすや眠りけり こひつじ 1 了斎
169-10 頑固さもやゝ萎みけり湯ざめ顔 掃半 6 浮動甘納豆・はにわ(ToT)・樽金・勝坊・破れ鐘・Yumi
169-11 湯冷めして探しあぐねる吾が居場所 野浮 1 九鈴ちゃん
169-12 水涸れて川一隅に舟一槽
169-13 瀧涸れて茶屋の亭主の膝に猫 樽金 1 勝坊
169-14 髪切って首から湯冷めするような
169-15 はしたなき芥いろいろ川涸るる 了斎 6 ぽっぽ・浮動甘納豆・野浮・こひつじ・Yumi・ハードエッジ
169-16 闇汁の医者の隣に座りけり ハードエッジ 3 浮動甘納豆・野浮・樽金
169-17 水涸るや市電のレール踏みて渡る
169-18 医者に成ろうと決めたのも冬の夜
169-19 御先祖の眠り給ひしダム涸るる 野浮 1 掃半
169-20 医者へ行き待合室で風邪もらう 1 掃半
169-21 涸沼に底の壊れし小舟見え
169-22 鍋焼きで舌焼く医者の不養生
169-23 問診の医師の大きな白マスク 勝坊 3 はにわ(ToT)・たんこ・早香
169-24 くるみても震へてをりし湯ざめの子 中ちゃん 1 ハードエッジ
169-25 婦人科の女医のピアスに冬日かな こひつじ 4 浮動甘納豆・了斎・たんこ・早香
169-26 水涸れて鳥の集まる澪溜まり 勝坊 4 中ちゃん・野浮・九鈴ちゃん・了斎
169-27 医学書の背の金箔の凍る夜 浮動甘納豆 4 中ちゃん・越冬こあら・Yumi・ハードエッジ
169-28 子をなだめ医者は褒美に千歳飴
169-29 湯ざめした豆腐に熱い唇を
169-30 遅れ毛の髪の芯まで湯冷めかな こひつじ 1 野浮
169-31 涸谷やありし日の屋根見えてくる
169-32 宿題の多さを嘆く湯ざめの子
169-33 医者の子のお辞儀して行く冬帽子
169-34 水涸れてわずかに海が遠くなり 浮動甘納豆 5 野浮・了斎・はにわ(ToT)・勝坊・早香
169-35 冬蜂の羽根を忘れて医者通い
169-36 挨拶にまづ水洟をすすりあげ
169-37 一族の絆は薄れ山河涸る 越冬こあら 2 掃半・勝坊
169-38 医者の言う事気にしつゝ寝酒かな 掃半 2 破れ鐘・越冬こあら
169-39 週日の昼の湯冷めや波の音
169-40 葛湯飲む医学の進歩たよらずに 中ちゃん 2 たんこ・こひつじ
169-41 医薬品医薬部外品冬霞 ぽっぽ 1 九鈴ちゃん
169-42 鰭酒をちびりちびりと医者嫌ひ 野浮 5 掃半・はにわ(ToT)・たんこ・こひつじ・越冬こあら
169-43 田に月の宿る場もなし水涸るる 破れ鐘 1 ぽっぽ
169-44 川涸るる廃船の陰乾きをり Yumi 1 破れ鐘
169-45 湯ざめしていいよねこんな恋ならば はにわ(ToT) 2 ぽっぽ・ハードエッジ
169-46 湯冷めする暇なく入る湯治風呂
169-47 湯気立つる湯呑まはすや息白く
169-48 風船の萎むがごとき湯冷めかな ハードエッジ 6 ぽっぽ・樽金・こひつじ・勝坊・越冬こあら・Yumi
169-49 水涸るる横を歩いて曲がりたり
169-50 我が薬焼き蜜柑という不養生
169-51 風呂帰り寄り道をして湯ざめする

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