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第 168 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成11年11月21日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
168-01 冬晴れの空に目鼻を吸はれけり 了斎 5 破れ鐘・野浮・ハードエッジ・Yumi・勝坊
168-02 隙間風耐えて学びし四畳半 勝坊 1 たんこ
168-03 木枯しに揺すられてをり喪の花輪 中ちゃん 3 Yumi・越冬こあら・掃半
168-04 猫額の地を鎮めたり神の留守 樽金 1 たんこ
168-05 摩天楼吹き抜けてゆく冬将軍
168-06 ペチカ燃ゆ小人は休み無く踊る 越冬こあら 5 ぽっぽ・野浮・早香・ハードエッジ・Yumi
168-07 人の声くぐもるごとく冬紅葉
168-08 耳寒き朝となりけり千切れ雲 了斎 1 早香
168-09 短日やとげ抜きくるる妻の息
168-10 始発車を待つ夜明前落葉舞ふ
168-11 11月の渡廊下を12月 ハードエッジ 2 越冬こあら・掃半
168-12 小春凪実朝の船出航す
168-13 決めかねる終の住処を神無月 掃半 1 Yumi
168-14 のら猫や小春日和にうとうとと
168-15 風呂吹や一言のとげ痛みをり Yumi 4 ぽっぽ・了斎・早香・はにわ(ToT)
168-16 角丸くカステラ立ちぬ小六月 はにわ(ToT) 5 中ちゃん・ぽっぽ・浮動甘納豆・こひつじ・越冬こあら
168-17 ミステリー読みて夜長があけにけり
168-18 定めてふ言葉は軽し落ち葉散る はにわ(ToT) 2 Yumi・こひつじ
168-19 冬うらら祖母の法要終りけり ぽっぽ 1 樽金
168-20 塞翁が馬短日の草を食む 野浮 5 浮動甘納豆・了斎・樽金・ハードエッジ・はにわ(ToT)
168-21 冬に入る聖母買ひしや幼児服
168-22 木枯や「哭」といふ字に口二つ 野浮 4 ぽっぽ・ハードエッジ・こひつじ・はにわ(ToT)
168-23 布団干す更地となりし医院跡 Yumi 7 中ちゃん・浮動甘納豆・たんこ・樽金・野浮・越冬こあら・勝坊
168-24 噴水の甲斐なき日々を日向ぼこ 破れ鐘 1 浮動甘納豆
168-25 吾子の手の未だ小さし落葉踏む
168-26 蜜柑剥く夫を愛してゐる限り こひつじ 4 中ちゃん・たんこ・樽金・ハードエッジ
168-27 マシュマロの堅くありけり十一月 Yumi 2 野浮・こひつじ
168-28 木枯しや漫才放映するテレビ 中ちゃん 1 破れ鐘
168-29 枝打つて木枯らし一番駆け抜ける 破れ鐘 1 勝坊
168-30 狸汁食つた食つたと腹鼓 ハードエッジ 1 浮動甘納豆
168-31 蒲団被れば怺へきれずに泣けり こひつじ 1 早香
168-32 隣り家にあらがふ如く冬構え 勝坊 4 中ちゃん・破れ鐘・野浮・掃半
168-33 鼻風邪や味は甘いか塩っぱいか こひつじ 1 掃半
168-34 光ゲ(かげ)の彩子等に清しき今朝の冬
168-35 黒髪にワックス勤労感謝の日
168-36 冬薔薇晩餐となるハンバーグ
168-37 坪庭のいささか燃えて薄紅葉
168-38 フカヒレの野暮は言うなとスープ飲む
168-39 見上ぐれば星か狭霧の夜の底
168-40 藍色の空に結び目冬桜 早香 1 了斎
168-41 木枯らしに微笑み返す老女かな 早香 1 破れ鐘
168-42 交番の庇を借りる夕時雨 掃半 3 たんこ・樽金・はにわ(ToT)
168-43 花石蕗や日陰の庭に誇らしく
168-44 落葉焚遠く眺むる子もゐたり ぽっぽ 3 中ちゃん・了斎・掃半
168-45 恋すれば丸くできます毛糸玉 はにわ(ToT) 5 ぽっぽ・破れ鐘・早香・こひつじ・越冬こあら
168-46 行く行かない行くとき行けば冬の凪 野浮 1 了斎
168-47 小雨降り木漏れ日揺れるもみじ寺 たんこ 1 勝坊
168-48 丘陵の墓地冬ざれの中にあり 浮動甘納豆 2 勝坊・はにわ(ToT)

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