[QLD句会録棚]
第 179 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成12年4月23日
兼 題:「満天星の花」(どうだんのはな)、「春の蝿」、「母」 ※「母」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
179-01 春の蝿遠くに子らの笑い声 越冬こあら 1 ハードエッジ
179-02 満天星の花ガリレオの墓に散り 了斎 1 掃半
179-03 春愁や老母弾いてるバイオリン
179-04 入らうかやめよか蕎麦屋春の蝿 こひつじ 3 中ちゃん・破れ鐘・破庭
179-05 入園や母たちはよくしゃべりたる
179-06 菜の花の菜の花の中乳母車 早香 2 樽金・たんこ
179-07 海棠の咲きしと亡母へ独り言 子々 2 破庭・掃半
179-08 七ツ石山頂春の蠅ばかり
179-09 満天星の花鈴生りの陽を曝す 破れ鐘 1 掃半
179-10 母の春旅の予定を知らされる 越冬こあら 1 野浮
179-11 朧夜や人を頼らぬ母であり 破庭 2 越冬こあら・早香
179-12 銃痕のごと白壁に春の蝿 野浮 5 樽金・越冬こあら・早香・破れ鐘・子々
179-13 牛の尾に遊ばれてをり春の蠅 破庭 5 了斎・樽金・早香・こひつじ・ハードエッジ
179-14 口笛吹けば満天星の花揺れにけり 浮動甘納豆 1 ハードエッジ
179-15 原つぱで三角ベース母子草 野浮 1 子々
179-16 どうたんに散りばめられている時間 越冬こあら 2 破れ鐘・ハードエッジ
179-17 空見れば涙こぼれぬ満天星
179-18 やがてすぐ隼となる春の蝿
179-19 老いらくや鏡の鼻に春の蝿 樽金 2 了斎・中ちゃん
179-20 艦隊の朧に眠る母港かな ハードエッジ 5 中ちゃん・樽金・浮動甘納豆・野浮・子々
179-21 春の蝿チーズケーキを狙ひをり
179-22 満天星よひた向きといふ明るさよ ハードエッジ 2 破れ鐘・野浮
179-23 うたた寝の爺の頭に春の蝿 早香 2 越冬こあら・たんこ
179-24 満天星の垣根や木戸の半開き 中ちゃん 1 越冬こあら
179-25 諍ひは些細なことよ春の蝿 掃半 3 破れ鐘・子々・破庭
179-26 教会の径満天星の鈴いくつ
179-27 物干しに日の目眩しい春の蠅 破れ鐘 2 たんこ・掃半
179-28 札所寺の障子にひそと春の蠅 子々 2 樽金・たんこ
179-29 春陰や聖母に眉の無かりけり 浮動甘納豆 6 了斎・早香・こひつじ・野浮・破庭・ハードエッジ
179-30 日暮れ時満天星の花揺らす雨
179-31 満天星の花の雫る夜明けかな 野浮 1 中ちゃん
179-32 たらちねの母や桑畑風の音
179-33 妻帰るころ満天星の花明り 樽金 4 了斎・越冬こあら・早香・こひつじ
179-34 つくばいや白鈴添へしどうだんのはな
179-35 どうだんの花影ひとの噂かな
179-36 母子ともに口下手なりし石鹸玉 こひつじ 2 浮動甘納豆・破庭
179-37 姉の一人母にいや似る花筵 樽金 3 了斎・浮動甘納豆・掃半
179-38 腹の子も母も華やぐ花見かな 破れ鐘 4 中ちゃん・浮動甘納豆・こひつじ・野浮
179-39 店先の均一本や春の蝿 浮動甘納豆 3 こひつじ・たんこ・子々
179-40 満天星や膝より低き空も充つ 破庭 1 浮動甘納豆
179-41 忘じたることを忘るる春の蝿
179-42 子を猫に捕られて哀れ母雀

[第178回]  [第180回]

[本サイトのテキスト・画像等の無断複製使用は禁止]