[QLD句会録棚]
第 222 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成13年12月30日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
222-01 年賀状見知らぬ人の名が混じる 中ちゃん 3 たんこ・柚子・越冬こあら
222-02 そぞろ寒行列の店素通りす
222-03 砲塔のごときクレーン寒夜衝く 浮動甘納豆 1 破庭
222-04 垂氷太る戦時の国の減らぬ世に
222-05 晴ときどき貨物船のち冬の雨 亮哉 2 越冬こあら・樽金
222-06 晴るる日の石廊の海は冬も紺 亮哉 1 樽金
222-07 風花や口下手なれど噂好き 野浮 5 蒼穹・竹軒・破庭・浮動甘納豆・Yumi
222-08 大晦日器重なる松の横
222-09 てのひらに餅の温もりたまはりぬ 睦月 2 蒼穹・野浮
222-10 年用意テレビのフォーク口ずさみ 柚子 1 子々
222-11 鰭酒や夫の手と口よく動く 子々 2 中ちゃん・野浮
222-12 重ね着や震えて並ぶ朝の駅 クリトン 1 たんこ
222-13 電飾の冴え群集の牛歩かな 越冬こあら 3 クリトン・野浮・浮動甘納豆
222-14 カチカチと今夜も歩く火の用心 掃半 1 越冬こあら
222-15 延々と仇討ちドラマ年用意 睦月 1 越冬こあら
222-16 北窓を塞ぎて加賀の忍者寺
222-17 客間には余所行き顔の白障子 早香 1 中ちゃん
222-18 匠の技見てゐる飛騨の竈猫 竹軒 3 掃半・たんこ・Yumi
222-19 冬かもめ吃水深く船もどる 睦月 5 中ちゃん・亮哉・野浮・柚子・子々
222-20 鉄錆の匂いかすかに冬の河 浮動甘納豆 6 掃半・睦月・早香・竹軒・越冬こあら・破庭
222-21 神棚に御幣の白く年用意 掃半 1 睦月
222-22 古タイヤまう雪ごもりしてをりぬ
222-23 煤逃の夫のへそくり見つけけり
222-24 今時のグッズ並べて煤払い
222-25 船沈み人消え去りし冬の海
222-26 冴ゆる夜の底行く貨物列車かな 浮動甘納豆 9 亮哉・クリトン・掃半・睦月・柚子・早香・竹軒・子々・Yumi
222-27 鯨鍋今宵昭和の話など 1 早香
222-28 ロボットが笑ひ人泣く十二月 Yumi 3 掃半・睦月・破庭
222-29 グラウンド子等の声なく冬ざるる
222-30 そこここに言葉こぼして去年今年 早香 2 掃半・樽金
222-31 円盤に志ん朝のゐて年暮るる 樽金 5 中ちゃん・野浮・早香・浮動甘納豆・Yumi
222-32 福寿草蕾みてをりぬ年の市
222-33 痛きほどみづ澄みてをり蕪洗ふ 2 蒼穹・樽金
222-34 かいつぶりあたり見回しくぐりけり 樽金 2 亮哉・竹軒
222-35 藪離れ藪に入り藪雀冬
222-36 早風呂にこすり落とせし年流る
222-37 旅立ちの荷物ゴロゴロ雪催 越冬こあら 1 亮哉
222-38 鴨泳ぐ一枚の絵の動くごと
222-39 雪もよひ客として来し春著かな
222-40 短日や気力あるうち外仕事 掃半 2 クリトン・子々
222-41 古暦外すやメモの重きこと 野浮 2 破庭・浮動甘納豆
222-42 新春へ扉一枚新暦
222-43 大掃除過去への未練断切つて
222-44 年の瀬やどうすりゃ年を越せるやら
222-45 日脚延ぶうつ病治りゆくやうに 中ちゃん 2 クリトン・柚子
222-46 片言のわからずじまい初電話 子々 9 中ちゃん・蒼穹・クリトン・睦月・たんこ・柚子・竹軒・樽金・浮動甘納豆
222-47 冬日和脱いだ下着をまた着込む
222-48 ポックリと逝きたいものね福寿草 越冬こあら 5 蒼穹・亮哉・たんこ・早香・Yumi
222-49 歩道橋を上りつめるや冬の虹
222-50 冬怒涛能登の渚の自動車路 竹軒 1 子々
222-51 懐かしき餅搗きの音いまいずこ

[第221回]  [第223回]

[本サイトのテキスト・画像等の無断複製使用は禁止]