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第 221 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成13年12月16日
兼 題:「ずわい蟹」、「薮巻」(やぶまき)、「暖簾」 ※「暖簾」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
221-01 してみたきもののひとつのふゆごもり 早香 3 たんこ・浮動甘納豆・破庭
221-02 薮巻やいきなり寝ろと言はれても 睦月 3 ちりお・竹軒・破庭
221-03 藪巻や陽は燦々と日曜日 竹軒 2 蒼穹・越冬こあら
221-04 小奇麗に生まれ変わるや霜の朝
221-05 縄暖簾くぐって寒さしのぎけり
221-06 薮巻せる半纏の背のあばれ熨斗 浮動甘納豆 2 中ちゃん・Yumi
221-07 おでん屋の暖簾くぐりてみな社長 破庭 1 たんこ
221-08 年深き紺の居ずまひ切暖簾 亮哉 2 蒼穹・早香
221-09 離れまで笊に盛られてずわい蟹
221-10 薮巻や駅までの道黙々と 越冬こあら 2 たんこ・掃半
221-11 藪巻を終へ公園に夕日かな
221-12 静かなるうごき生きてるずわい蟹 掃半 1 子々
221-13 抛られし脚の欠けたるずわい蟹
221-14 雪降るや薮巻割れしところにも 中ちゃん 3 早香・竹軒・破庭
221-15 藪巻や縄の緩みも愛嬌と
221-16 藪巻きのほかは眩き庭景色
221-17 藪巻やフリースばかり買い求む 破庭 3 浮動甘納豆・ちりお・越冬こあら
221-18 ずわい蟹食べ放題のバスツアー
221-19 藪巻やひとり息子でひとりっ子 ちりお 3 睦月・柚子・Yumi
221-20 ずわい蟹ほじりほじくりほじり美味 野浮 3 中ちゃん・亮哉・越冬こあら
221-21 冬の水打って老舗の紺暖簾 子々 6 睦月・早香・野浮・柚子・竹軒・樽金
221-22 ずわいがに地味と野暮とは紙一重
221-23 単線の旅果つる宿ずわい蟹
221-24 汁粉食む甘辛横丁暖簾街 竹軒 2 早香・Yumi
221-25 暖簾出て右と左へ冬帽子 柚子 8 蒼穹・中ちゃん・たんこ・睦月・亮哉・野浮・越冬こあら・子々
221-26 短日や暖簾を掲ぐ割烹着 樽金 4 中ちゃん・野浮・浮動甘納豆・子々
221-27 おでん酒暖簾の下に腰掛けて ちりお 2 掃半・樽金
221-28 ずわい蟹提げて乗り込むバスの客 竹軒 1 子々
221-29 藪巻やほっとするよな散歩道
221-30 知り尽くす閉山の町冬暖簾 掃半 2 睦月・亮哉
221-31 ずわい蟹茹で上げらるる朝の市 柚子 1 竹軒
221-32 息白し暖簾架けいるらーめん屋 Yumi 1 樽金
221-33 藪巻に包まれしばし曲がりをる
221-34 藪巻の庭師の背の丸くなり 野浮 1 ちりお
221-35 留守宅へ送る見目良きずわい蟹 樽金 1 子々
221-36 冬帽のふはり暖簾に絡まれる 蒼穹 2 亮哉・柚子
221-37 悴みし指で暖簾を分けにけり 野浮 1 蒼穹
221-38 お手植の幼き松も菰貰ひ
221-39 足ばかり括られていてずわい蟹 ちりお 6 蒼穹・掃半・野浮・Yumi・樽金・破庭
221-40 膝あまたありてあはれやずわい蟹 亮哉 4 早香・浮動甘納豆・越冬こあら・破庭
221-41 たそがれの仕事終いの暖簾かな
221-42 全員でこそげて啜るずわい蟹
221-43 菰巻か人かこの世に立ちつくし 亮哉 3 浮動甘納豆・柚子・ちりお
221-44 空つ風孕む暖簾の紋どころ 睦月 3 中ちゃん・野浮・樽金
221-45 蟹料理食べるにつれて身を残す
221-46 藪巻の荒縄結ぶ早さかな 樽金 4 睦月・亮哉・柚子・ちりお
221-47 冬曙暖簾を守る若夫婦 越冬こあら 1 Yumi
221-48 ずわい蟹市場に赤き兵の列 Yumi 2 掃半・竹軒
221-49 初雪を待っていた頃あったのに 早香 1 たんこ
221-50 凩に暖簾舞ひたる餅菓子屋 中ちゃん 1 掃半
221-51 気品など棄てよ松葉蟹しゃぶれ

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