[QLD句会録棚]
第 220 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成13年12月2日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
220-01 にわか雪きみを気遣い坂のまち
220-02 小座敷の名主のごとき熊手かな 蒼穹 1 浮動甘納豆
220-03 風邪ごゑの煮物指南の厨かな 睦月 5 中ちゃん・浮動甘納豆・蒼穹・野浮・クリトン
220-04 火のように燃えて散りゆく紅葉かな
220-05 翁の忌洗はぬままの葱干さる 蒼穹 3 ちりお・樽金・越冬こあら
220-06 敗荷の繁みより鴨現はるる
220-07 枯葉掻く風の通信ログ削除
220-08 黒ニャンコ五つならんで日向ぼこ たんこ 1 クリトン
220-09 冬の朝てのひらで切る豆腐かな ちりお 5 中ちゃん・亮哉・蒼穹・早香・破庭
220-10 炉火赤きガラス工房冬ぬくし 竹軒 1 蒼穹
220-11 紅葉山天を狭める峡の里 子々 2 ちりお・たんこ
220-12 屋根ごとに稜線のある小春かな 亮哉 4 中ちゃん・野浮・柚子・越冬こあら
220-13 韮雑炊生ひ立ち話敢へてせず 樽金 1 掃半
220-14 冬木立手首に傷ある女(ヒト)に会う 破庭 1 掃半
220-15 粉ぐすりポケットに入れ三の酉 掃半 3 浮動甘納豆・ちりお・樽金
220-16 喜捨袋いいえポシェット冬うらら 亮哉 1 睦月
220-17 鶴渡る見上げし我もバガボンド
220-18 池の辺に乳母車押す小春かな 樽金 2 たんこ・越冬こあら
220-19 たましひは尽けど残れり朽葉哉 破庭 1 早香
220-20 井戸二つ築山二つ冬館 子々 3 浮動甘納豆・睦月・越冬こあら
220-21 里山や錦となりて秋深し
220-22 極月や交番建て替えのため破壊
220-23 裸木となりてポプラの透きとほる 柚子 1 早香
220-24 消息に忘年の宴騒消えし
220-25 熱燗や人に経絡てふ線路 野浮 4 亮哉・蒼穹・睦月・柚子
220-26 己が溜息の温もり知るマスク 越冬こあら 2 中ちゃん・早香
220-27 着ぶくれて少し相づち遅れけり 睦月 4 ちりお・樽金・柚子・破庭
220-28 健康になる術あまた日向ぼこ ちりお 4 亮哉・睦月・子々・柚子
220-29 反対へ急に引かるる落葉かな 亮哉 1 子々
220-30 錦秋の峡の底縫うローカル線
220-31 短日や疑り深き人と居る 野浮 5 樽金・越冬こあら・掃半・早香・破庭
220-32 さりげなく病のはなし室の花 睦月 2 野浮・竹軒
220-33 小春日や路地に豆腐屋残りをり
220-34 熱燗と決めて分け入る縄暖簾 越冬こあら 5 中ちゃん・たんこ・竹軒・クリトン・破庭
220-35 雪雲の手前に虹の橋架かる
220-36 棚田への道も落葉に埋もれけり 浮動甘納豆 1 竹軒
220-37 鱗雲さけて朝日がかがやけり
220-38 冬空に黄色の道を踏みしめて
220-39 年跨ぐ神無月の回数券
220-40 街灯のはや灯りたる師走かな 中ちゃん 1 竹軒
220-41 冬空に「賀」の半纏の心意気 野浮 1 子々
220-42 河豚鍋やあらの翁の無事のこと
220-43 落葉踏む我より老ひし犬連れて 柚子 2 竹軒・クリトン
220-44 無縁仏墓地公園の冬ざるる 竹軒 1 掃半
220-45 臨月の妻の手白く牡蠣すする ちりお 5 浮動甘納豆・蒼穹・たんこ・樽金・破庭
220-46 木洩れ日を笛吹きながら冬の鳥 柚子 1 亮哉
220-47 微熱とれかるく一膳風邪も良し
220-48 三尺の都会の隙間干布団 樽金 5 野浮・睦月・子々・柚子・掃半
220-49 鍋囲む人あるところ笑いあり 早香 1 たんこ
220-50 枯れ残る葉から遠くを見つめている
220-51 滑らかなお百度石や落葉散る 竹軒 5 亮哉・野浮・ちりお・子々・クリトン

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