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第 219 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成13年11月18日
兼 題:「大綿」(おほわた)、「神の留守」、「同」 ※「同」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
219-01 神の留守もる大杉は幾百年 中ちゃん 1 子々
219-02 山々の樹木紅葉に賛同す クリトン 1 越冬こあら
219-03 同胞(はらから)の海を渡りし神の留守
219-04 綿虫の飛ぶ斑鳩に鐘響く 破庭 2 蒼穹・樽金
219-05 この川の末に海あり神の留守 亮哉 2 早香・睦月
219-06 三畳紀ジュラ紀白亜紀神の留守 野浮 2 掃半・破庭
219-07 足音の緩急交じる神の留守 睦月 1 クリトン
219-08 神の留守結婚しますと電話来る 柚子 3 中ちゃん・たんこ・野浮
219-09 とげをぬく地蔵さまいるか神の留守
219-10 木枯や同じ帽子と乗り合はす 睦月 7 蒼穹・越冬こあら・浮動甘納豆・早香・掃半・柚子・樽金
219-11 通勤のみな同じ顔息白し 蒼穹 2 たんこ・樽金
219-12 大綿の先へ先へと槍ヶ岳 睦月 4 浮動甘納豆・亮哉・柚子・破庭
219-13 また同じ話始まる小六月 越冬こあら 4 蒼穹・中ちゃん・睦月・樽金
219-14 雲疾く星流されし神の留守
219-15 神の留守されど神社は忙しない
219-16 大綿や空と水とが重くなり 亮哉 1 子々
219-17 綿虫の午後のベンチの所在無さ 越冬こあら 1 掃半
219-18 風呂吹や同じことまた云ったかも 子々 4 早香・睦月・柚子・野浮
219-19 山茶花や同姓多き町に住み 柚子 6 中ちゃん・越冬こあら・浮動甘納豆・亮哉・たんこ・子々
219-20 大綿の浮遊に呼応する調 早香 1 掃半
219-21 桜紅葉同じテントのホームレス
219-22 大綿や神仏持たぬ家の葬 子々 1 早香
219-23 見わたせば同じ蒲団や友見舞ふ 掃半 1 浮動甘納豆
219-24 昼飯のパン置いてあり神の留守 竹軒 2 クリトン・破庭
219-25 神の留守お昼のラジオ歌謡曲 越冬こあら 1 子々
219-26 納経所に祢宜は書き物神無月
219-27 同郷の妻と地酒と菊膾 樽金 4 中ちゃん・たんこ・竹軒・野浮
219-28 賀状書く同期の桜いまは亡き
219-29 ユズミカンザボンダイダイ(順不同) 浮動甘納豆 2 亮哉・竹軒
219-30 茶の花や昨日と同じ家に戻る 中ちゃん 2 蒼穹・亮哉
219-31 商戦の旗指物や神の留守 樽金 2 掃半・クリトン
219-32 大綿に打数忘れてしまひたる
219-33 晩酌は二合と決めし神の留守 破庭 2 たんこ・竹軒
219-34 大綿の風に消さるる浜辺かな 中ちゃん 3 睦月・柚子・樽金
219-35 森の気のしんしん深し雪蛍 柚子 1 睦月
219-36 届きたるドナーカードや神の留守 蒼穹 5 中ちゃん・越冬こあら・浮動甘納豆・野浮・破庭
219-37 神の留守睥睨したる鴉かな 野浮 4 柚子・竹軒・クリトン・子々
219-38 大綿のなか抜けて来し髪払ふ
219-39 同父弟を引きて踏みしむ霜柱
219-40 大綿や今日も乾燥注意報
219-41 神の留守門前町の大欠伸 早香 1 クリトン
219-42 大綿の流浪の先は我もまた
219-43 こなたかなた同じ苦吟や冬の星 亮哉 1 早香
219-44 綿虫やふわりふわりと頼りなげ
219-45 初霜や同じ笑顔の銀行員 早香 3 越冬こあら・野浮・破庭
219-46 大綿ののこるいのちもちるいのち
219-47 雪ばんば宿の手配も済みにけり 樽金 3 蒼穹・亮哉・竹軒
219-48 ラジコンの戦車で遊ぶ神の留守

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