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第 224 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成14年1月27日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
224-01 寒燈やナース巡回する気配 掃半 1 越冬こあら
224-02 サクサクサクサクサク伊勢神宮
224-03 出窓からのぞく子猫や日脚伸ぶ 柚子 2 Yumi・子々
224-04 業物の備前長船天守冴ゆ 竹軒 1 樽金
224-05 寒肥や皺深き手で鋤き込みし クリトン 1 早香
224-06 廃仏や隠岐の仁王の胴寒し
224-07 丸文字の伝言メモや春隣 睦月 5 野浮・たんこ・蒼穹・中ちゃん・竹軒
224-08 どの屋根も北側白し冬の峪 亮哉 2 樽金・早香
224-09 大寒の身に受け入れる病かな 早香 4 柚子・越冬こあら・睦月・クリトン
224-10 遺すべきものひとつなし寒の月 樽金 1 掃半
224-11 寒の夜の家鳴り聞きつつ眠りけり 野浮 4 蒼穹・竹軒・亮哉・子々
224-12 寒の嵐壊れし家もあるといふ
224-13 鳥追へる童に雪の降りしきる 蒼穹 1 中ちゃん
224-14 滴りは氷柱となりて枯れにけり
224-15 バッテリー上がってをりし寒の朝 中ちゃん 1 竹軒
224-16 職人の道具艶めき寒の水 Yumi 4 掃半・早香・亮哉・クリトン
224-17 野水仙斜面はゆるく池に落つ 柚子 2 樽金・Yumi
224-18 ままならぬ世情牛鍋味噌醤油 越冬こあら 1 たんこ
224-19 冬灯帰巣本能つのりけり 野浮 1 竹軒
224-20 枯木立空と時間を絡め取り 越冬こあら 2 早香・クリトン
224-21 寄鍋で焼酎を飲む夕餉かな
224-22 寒風に声しわがれし鴉かな 子々 2 野浮・Yumi
224-23 赤ん坊背の寝息や雪起し 蒼穹 1 中ちゃん
224-24 行きずりの恋行きずりの雪女郎 野浮 3 たんこ・掃半・柚子
224-25 粉雪や子犬にもある腋の下 越冬こあら 3 蒼穹・睦月・亮哉
224-26 欠席の切手舐めおり空っ風 樽金 1 掃半
224-27 山茶花や苔を緋色に染めて散る たんこ 1 クリトン
224-28 煮大根の優しく夜の更けゆけり 亮哉 3 野浮・蒼穹・竹軒
224-29 大寒の大木のごと在りし父 樽金 2 たんこ・子々
224-30 俗世間忘れよ雪の露天風呂 Yumi 3 樽金・柚子・睦月
224-31 榾くべる新島守や伯耆富士 竹軒 1 睦月
224-32 冬枯や轍引きゆくネコぐるま 睦月 2 中ちゃん・越冬こあら
224-33 目の合ひし鹿の寄り来る冬木の芽 子々 3 樽金・柚子・亮哉
224-34 あちこちと遠吠えの声風邪の夜 クリトン 4 野浮・蒼穹・中ちゃん・越冬こあら
224-35 寒灯をいま灯したる隣家かな
224-36 冬の雲いつか和解の糸口を 掃半 2 野浮・Yumi
224-37 果樹園へ足跡続く雪見舞い
224-38 雪晴や浜のお婆は活気づき Yumi 3 たんこ・掃半・クリトン
224-39 雪尺や幼き日々の埋もれたる 蒼穹 1 亮哉
224-40 蝋梅の密吸ふ虫に明日がある 1 子々
224-41 傷深きまま開き初む冬の薔薇 柚子 2 早香・子々
224-42 渾身といふ美しき枯蓮 子々 4 柚子・越冬こあら・睦月・Yumi
224-43 銀色のドームそびえて冬の空
224-44 文鎮の錆面白や雪時雨
224-45 呼びとめて水仙の花さびしがる

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