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第 225 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成14年2月10日
兼 題:「冴返る」(さへかえる)、「春菊」、「伝言」 ※「伝言」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
225-01 監督の貧乏ゆすり冴返る
225-02 春菊をへばり付けたる鍋の蓋 越冬こあら 1 クリトン
225-03 青銅の砲冴返る大手門 竹軒 3 早香・子々・中ちゃん
225-04 里からの言伝て蕗の薹出づと 樽金 3 たんこ・蒼穹・子々
225-05 山賊のごと春菊を山盛りに 野浮 4 蒼穹・亮哉・柚子・越冬こあら
225-06 浅漬けの春菊香る茶粥かな クリトン 1 竹軒
225-07 配管の黄色赤青冴返る
225-08 朝まだき冴返る中出勤す
225-09 予報では冴返るとぞ旅支度
225-10 通り抜け禁止の鉄扉冴返る 睦月 5 野浮・柚子・中ちゃん・樽金・越冬こあら
225-11 探梅の伝言駅の南口 竹軒 4 たんこ・蒼穹・早香・柚子
225-12 春菊の茎おつまみのきんぴらに
225-13 春菊の笊に溢れて猛々し 樽金 1 竹軒
225-14 伝言を電話に託し渡り漁夫 野浮 1 竹軒
225-15 名前無き伝言「梅が咲きました」
225-16 春菊のさくと崩るる加減かな 亮哉 2 中ちゃん・越冬こあら
225-17 冴返る早朝の町鐘の音 早香 1 たんこ
225-18 春菊のひそかに隠す蕾かな 柚子 1 蒼穹
225-19 春菊やたどたど試す土地訛 睦月 1 亮哉
225-20 預かりし児に少し熱冴え返る 子々 2 亮哉・樽金
225-21 伝言をメールに託すバレンタイン
225-22 冴返る花屋の主人長靴で
225-23 春浅し席に伝言メモ三枚 越冬こあら 2 早香・クリトン
225-24 春菊や鍋懐かしむ男あり
225-25 春菊を食む健啖の皓歯かな 子々 2 たんこ・野浮
225-26 夜の地震につけしテレビや冴え返る 蒼穹 3 亮哉・中ちゃん・樽金
225-27 よせ鍋の春菊の味ほろ苦し
225-28 人違ひされし伝言はだれ雪 睦月 1 樽金
225-29 安産の伝言ありて梅日和 柚子 5 たんこ・蒼穹・子々・クリトン・竹軒
225-30 冴返るコノ先マガル小野眼科 越冬こあら 1 樽金
225-31 鴉鳴く今朝の空気は冴返り
225-32 かじかむ手伝言書き込む携電に
225-33 針穴に通す絹糸冴返る 野浮 3 亮哉・早香・睦月
225-34 春菊の香り高きを食べにけり
225-35 春菊の香の切り揃へられし皿 蒼穹 1 子々
225-36 伝言の裏の曖昧春の闇 子々 4 野浮・睦月・クリトン・越冬こあら
225-37 伝言も手紙もあらず猫の妻 亮哉 5 早香・睦月・柚子・中ちゃん・越冬こあら
225-38 気遣ひの伝言ひとつ春の風邪 蒼穹 5 子々・野浮・睦月・柚子・クリトン
225-39 春浅し伝言板は真さらなる 中ちゃん 3 野浮・睦月・竹軒

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