[QLD句会録棚]
第 226 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成14年2月24日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
226-01 下萌や戦のあとの荒れし村 掃半 1 喜多造
226-02 草餅や村の真中のマーケット 睦月 3 中ちゃん・野浮・柚子
226-03 原色の看板裏の余寒かな 亮哉 1 越冬こあら
226-04 紅茶買うオランダ通り春灯 子々 2 柚子・睦月
226-05 物干して我に東風早よ吹かぬかな 佐保子 2 亮哉・たんこ
226-06 伊勢屋といふ下町の店蓬餅 掃半 1 蒼穹
226-07 藪椿散り敷く庭の頌徳碑
226-08 干し靴の先まで日差二月尽 樽金 2 中ちゃん・佐保子
226-09 ものの芽の力の尖り割れ出でし 蒼穹 1 樽金
226-10 春の文字細く小さく見えるかな 早香 1 たんこ
226-11 こぼれたる星屑の名やいぬふぐり 亮哉 2 佐保子・柚子
226-12 積み置きし砂に沁み入る雨水かな 喜多造 2 中ちゃん・蒼穹
226-13 手作りの草餅妻の指のあと 掃半 3 喜多造・たんこ・早香
226-14 方言の電話がしゃべる梅だより たんこ 1 喜多造
226-15 春の闇ウィルスメール矢継ぎばや
226-16 梅匂ふ琴の音響く昼下がり たんこ 1 竹軒
226-17 鶯笛大小の背の振り返る
226-18 春風邪のくしゃみ車両に反響す 竹軒 1 越冬こあら
226-19 ツアーバスの中まで草餅売りに来る
226-20 出来ちゃった婚の噂の春めける 竹軒 1 子々
226-21 片袖に梅の香を連れ帰る
226-22 探るものまたそれぞれや潮干狩 蒼穹 2 掃半・早香
226-23 水温む栞加はる備忘録 睦月 2 野浮・早香
226-24 風花や会いたしとだけ書く手紙 佐保子 2 中ちゃん・喜多造
226-25 朧夜の胎児は宇宙漂ひぬ 野浮 1 掃半
226-26 教会に十字架ひとつ春の暮
226-27 北窓を開け誰かしら来る予感 柚子 6 野浮・喜多造・樽金・越冬こあら・掃半・早香
226-28 したたかに打ち水黒く梅白し 亮哉 1 掃半
226-29 青い目の人と梅見の宴張る 中ちゃん 1 子々
226-30 沈丁や道のそこここ猫の闇 柚子 4 亮哉・竹軒・睦月・掃半
226-31 枕辺の瓶にも日差春の風邪 樽金 2 蒼穹・越冬こあら
226-32 風光る丁字路多き城下町 野浮 2 亮哉・竹軒
226-33 春めくや黄色い帽子とてちてた 越冬こあら 3 亮哉・柚子・睦月
226-34 好物の蕗味噌到く夕餉前 早香 1 たんこ
226-35 竜天にコンビナートの蒸気塔 佐保子 1 蒼穹
226-36 揺れてをりわが胸内の春嵐 喜多造 1 早香
226-37 転勤の噂三寒四温かな 中ちゃん 8 野浮・佐保子・柚子・樽金・竹軒・越冬こあら・睦月・たんこ
226-38 万物は泡より生れし春の潮 野浮 3 中ちゃん・樽金・子々
226-39 鉄橋やさざなみもなし春の川 中ちゃん 1 佐保子
226-40 しやぼん玉弾けわたしの顔も消ゆ 柚子 3 野浮・亮哉・子々
226-41 盆梅が聞いているとはつゆ知らず
226-42 地吹雪に遠山の影見失ふ 竹軒 3 樽金・睦月・子々
226-43 春寒く筆勢弱き手紙かな 樽金 1 佐保子
226-44 春寒やつらら伸びたり縮んだり 喜多造 2 蒼穹・竹軒
226-45 盆梅や匂ひゆたかに春を呼ぶ

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