[QLD句会録棚]
第 227 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成14年3月10日
兼 題:「種物」(たねもの)、「鳥帰る」、「噂」 ※「噂」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
227-01 鳥帰る行方不明の皿ひとつ 越冬こあら 2 蒼穹・亮哉
227-02 霾(つちふる)や浮いた噂の一つ無く
227-03 尺物が釣れる噂や春の風 樽金 8 たんこ・喜多造・睦月・柚子・掃半・クリトン・早香・子々
227-04 春昼の噂のあの娘くすり指
227-05 花種やピカソの鳩の舞ひ降りる 柚子 1 喜多造
227-06 店先に種物並び無人也 越冬こあら 1 佐保子
227-07 麦畑雲雀の噂話かな たんこ 1 子々
227-08 花種買ふ土黒く雲白き日に 樽金 4 野浮・慧無・亮哉・子々
227-09 大根の種子つぶつぶの未来かな 喜多造 1 越冬こあら
227-10 白鳥は湖上を駈けて翔び発てり 喜多造 1 掃半
227-11 朝雲や下さわさわと鳥帰る クリトン 1 掃半
227-12 鳥引くや谷の数だけある古径 睦月 6 中ちゃん・喜多造・野浮・佐保子・柚子・越冬こあら
227-13 春のまち噂話の花咲かせ
227-14 物種や餌を撒く人に鳩が群れ 亮哉 1 蒼穹
227-15 転勤の任地の空に鳥帰る
227-16 妻に買ふ旅の土産の花の種 子々 5 中ちゃん・蒼穹・たんこ・睦月・早香
227-17 種袋隠居になれどある仕事 掃半 4 中ちゃん・慧無・クリトン・早香
227-18 落日の日本後に鳥帰る
227-19 建て混んで天に至れり鳥帰る
227-20 美しき噂まとひて雛の客 睦月 4 佐保子・樽金・慧無・クリトン
227-21 赤い花種白い花種選りにけり 野浮 1 蒼穹
227-22 鳥帰る上昇気流つかまへて 竹軒 1 柚子
227-23 まぜこぜの花種とっておきの鉢 睦月 3 蒼穹・越冬こあら・早香
227-24 「お噂は予々」勧む花見酒
227-25 春昼の噂の店の列に着く 越冬こあら 2 中ちゃん・たんこ
227-26 甲斐嶺の薄曇り空鳥帰る 掃半 1 クリトン
227-27 封切れば種のかたちの意表衝く 佐保子 3 喜多造・柚子・亮哉
227-28 春二番噂はいつも素通りし
227-29 鳥帰る里の青さを知らぬまま 佐保子 3 たんこ・野浮・掃半
227-30 黄水仙役場の恋の噂かな 蒼穹 6 睦月・樽金・慧無・竹軒・越冬こあら・亮哉
227-31 種物の棚を一番前に出し 慧無 3 越冬こあら・早香・子々
227-32 噂議する御婆の傍の沈丁花
227-33 列車ゆくその上を鳥帰りけり 中ちゃん 2 佐保子・樽金
227-34 故郷の人の噂や終雪 佐保子 5 野浮・睦月・樽金・竹軒・亮哉
227-35 鳥帰る癒えれば二度と会へぬとは 蒼穹 1 野浮
227-36 公園の噂話や梅開く 慧無 1 竹軒
227-37 流れ雲人の噂と雪形と
227-38 花種の袋揺すって選ぶ人
227-39 花の種蒔いて咲く日を心待ち
227-40 鳥帰るかもしれぬとの噂かな
227-41 夕暮れの天を衝き分け鳥帰る 1 樽金
227-42 お使いに種物ひとつ付け加え
227-43 ほろ苦き噂の火元蓬摘む 子々 3 喜多造・睦月・柚子
227-44 鳥帰る陣形巨き鳥に模し 柚子 3 中ちゃん・たんこ・掃半
227-45 サービスの種物配る新聞屋 竹軒 1 子々
227-46 夕月を湖に残して鳥帰る 子々 2 竹軒・クリトン
227-47 海苔あぶりながら破産の噂かな 亮哉 2 佐保子・竹軒
227-48 餌台に残る爪の跡鳥帰る 早香 1 慧無
227-49 物種にDNAのひしめける
227-50 種物の潜めし力ほとびたり
227-51 きっかけは些細な事さ鳥帰る

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