[QLD句会録棚]
第 228 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成14年3月24日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
228-01 うしろにも声ありて街おぼろかな 睦月 4 亮哉・柚子・佐保子・越冬こあら
228-02 蛤の殻の椀より大きかり 蒼穹 1 佐保子
228-03 満開の桜並木で別れましょう 早香 3 中ちゃん・喜多造・野浮
228-04 子供達蝌蚪をすくって大はしゃぎ
228-05 鼻先をときをり花のかすめけり 亮哉 1 早香
228-06 果てしなき民の欲望汐干狩 越冬こあら 2 早香・クリトン
228-07 根分けして余りし苗を皆狙い
228-08 涅槃西風機体大きく揺れどほし 佐保子 1 たんこ
228-09 凧揚げて自在に風を手繰りをる 蒼穹 1 竹軒
228-10 卒業や星のニンジン皿に添へ 睦月 3 亮哉・越冬こあら・子々
228-11 彼岸西風桜を枝に引き戻し
228-12 廊下拭き終はりて東風に身をさらす 中ちゃん 2 早香・野浮
228-13 菜の花や男の夢は果てしなく 野浮 1 越冬こあら
228-14 鴬も法華経唱へ修行をし
228-15 囀りのひとつはソロを歌ひ出す
228-16 花菜漬け色と苦味を愛でにけり
228-17 かはたれの川に浮く灯や花の雨 亮哉 1 樽金
228-18 五年子のアーチをくぐり卒業す 竹軒 1 たんこ
228-19 三葉虫に複眼二つ春の闇 亮哉 4 蒼穹・樽金・睦月・柚子
228-20 黄水仙一輪差しある廊下
228-21 春うらら瀬戸内臨む山の墓地 佐保子 3 中ちゃん・睦月・竹軒
228-22 非常階段の「卒業おめでとう」 竹軒 2 中ちゃん・睦月
228-23 生垣に鶯羽を休めけり
228-24 春昼や猫全身で欠伸する 樽金 6 蒼穹・たんこ・喜多造・野浮・佐保子・クリトン
228-25 桃活けて夫の碁仇迎へけり 子々 5 中ちゃん・たんこ・睦月・柚子・佐保子
228-26 盛装の先生と撮る卒業日 竹軒 1 子々
228-27 春雷や新外相は赤を着て
228-28 虎杖や蓼食う虫も好きずきと
228-29 蜆汁飲むたび古びゆく御椀
228-30 はっきりとせぬ空からの花便り 早香 1 竹軒
228-31 春風の軽さにぶらり書店まで 中ちゃん 4 たんこ・早香・喜多造・柚子
228-32 花菜畑つぼみの色に虫生まれ 子々 3 蒼穹・早香・喜多造
228-33 満開の桜肥大化する歯茎
228-34 透きとほるのれそれといふ春ふふむ
228-35 ホリゾントに彩雲ありて夕長し 喜多造 1 佐保子
228-36 春燈鏡の中に別の顔 野浮 3 樽金・クリトン・子々
228-37 壁の絵のかすかな歪み春の雷 柚子 3 樽金・亮哉・越冬こあら
228-38 初蝶やリボン結べる程に髪 樽金 3 蒼穹・竹軒・クリトン
228-39 金ボタン川に流して卒業す
228-40 経木書き亀の井へ流す彼岸かな
228-41 早蕨の折れるところを折りて摘む 柚子 5 中ちゃん・亮哉・喜多造・野浮・クリトン
228-42 川縁の桜並木も工事中
228-43 わたつみに打つ春光の投網かな 睦月 2 蒼穹・子々
228-44 古本をきつく縛りて三月尽 佐保子 7 樽金・亮哉・睦月・柚子・野浮・越冬こあら・子々
228-45 花の下ボール投げる子飯食ふ子 中ちゃん 1 竹軒

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