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第 256 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成15年4月27日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
256-01 春の朝一科学者として起床 越冬こあら 2 蒼穹・竹軒
256-02 葉桜が一本寺の車止め 中ちゃん 2 キチロウ・びーどろ
256-03 妻怒る酔って花見の酒債かな
256-04 元の樹は見えず山路の落花かな 樽金 1 クリトン
256-05 豆飯のみどり多めによそひたる 蒼穹 3 竹軒・亮哉・クリトン
256-06 田に水や町内会の集金来 中ちゃん 3 蒼穹・竹軒・亮哉
256-07 朧夜の粘着質の吾なりき
256-08 茶摘する手甲の指を染めにけり
256-09 夢一つ果しまた夢蜃気楼
256-10 桜蕊降りて馬糞の臭ひける 竹軒 1 野浮
256-11 無惨やな花見の後の芝生かな たんこ 1 キチロウ
256-12 首根つこつまみ上げらる笹粽 蒼穹 1 野浮
256-13 コンビーフ独りで食し暮遅し 越冬こあら 2 中ちゃん・びーどろ
256-14 半地下に眞夜の降りゐて復活祭
256-15 道端の花びらの主仰ぐかな 早香 1 クリトン
256-16 新緑をメールで送る旅の友
256-17 砲口の前に立ちたり招魂祭 竹軒 1 樽金
256-18 新車かな躑躅咲きそむ分離帯 中ちゃん 2 キチロウ・越冬こあら
256-19 疲れ押す友を庇いつ遍路かな クリトン 2 たんこ・中ちゃん
256-20 声去って後ろの正面雪柳 早香 2 野浮・樽金
256-21 草影に白く流れし葱坊主 キチロウ 1 早香
256-22 春光の貨物列車の楕円物 びーどろ 4 早香・中ちゃん・亮哉・クリトン
256-23 墓原に鳥影低き暮春かな 亮哉 1 早香
256-24 春宵の番組全て繰り下がり 越冬こあら 1 亮哉
256-25 竹秋や竹引く風のひもすがら
256-26 川光り岸辺に降りし春日傘 キチロウ 5 たんこ・樽金・早香・クリトン・越冬こあら
256-27 車内皆花疲れして眠りおり クリトン 1 竹軒
256-28 ゆるやかに形変へたる花筏 樽金 4 蒼穹・キチロウ・たんこ・竹軒
256-29 里山の芽吹きを待ちて入りにけり クリトン 4 キチロウ・野浮・樽金・中ちゃん
256-30 藤房や墨東雨と光降る 亮哉 2 樽金・びーどろ
256-31 噛合はせ悪きファスナー花の冷え 樽金 5 野浮・早香・びーどろ・亮哉・越冬こあら
256-32 当たらるる山椒の芽の熾きにけり
256-33 煩悩は身の内に在りチューリップ 早香 3 たんこ・びーどろ・越冬こあら
256-34 草木萌え季節の移り感じけり
256-35 大川を右顧左眄する花見舟 竹軒 1 蒼穹
256-36 川の名の最後はひとつ山桜 びーどろ 4 蒼穹・たんこ・中ちゃん・越冬こあら

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