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第 296 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成16年11月14日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
296-01 冬ざれて通学バスの声ひそか 早香 1 越冬こあら
296-02 一人静手折りて髪に挿す女
296-03 修道女ベンチに眠る小春かな 樽金 2 キチロウ・越冬こあら
296-04 初陣や猪突猛進せしラガー
296-05 落ち葉踏み詩人の一生辿るかな 早香 2 たんこ・越冬こあら
296-06 石蕗の花弱い日差しに輝やけり たんこ 2 キチロウ・樽金
296-07 黄落や県庁庁舎移転中 野浮 1 びーどろ
296-08 短日や仮面ライダーお風呂だよ 樽金 1 たんこ
296-09 甲板の片付いてゐる初冬かな 良犀 3 野浮・未貴・早香
296-10 銀杏散り四角の空の中に降る キチロウ 1 早香
296-11 ひさかたの逆光浄土枯尾花
296-12 前髪の乏しくなりて冬めける 樽金 1 たんこ
296-13 一族で来し温泉の窓に露 中ちゃん 1 キチロウ
296-14 冬ざれの水面餌撒く親子連れ 越冬こあら 2 中ちゃん・樽金
296-15 露天湯に向かふ廊下の寒さかな 中ちゃん 2 たんこ・樽金
296-16 小春日を映す鏡のビルディング 野浮 1 樽金
296-17 冬晴を走者の群れに占拠され 越冬こあら 2 キチロウ・良犀
296-18 初霜や朝日きらめく石畳
296-19 鰭酒や河豚の脹れて捌かれし びーどろ 1 たんこ
296-20 ややこしいゴミの分別ざくろ爆ぜ 未貴 2 中ちゃん・びーどろ
296-21 地下街を出で小春日につつまれし
296-22 冬夕焼道化師義足畳みをり びーどろ 2 越冬こあら・未貴
296-23 屋根続く温泉街の初しぐれ 中ちゃん 5 野浮・キチロウ・樽金・未貴・早香
296-24 投函をいちにち延ばす一葉忌 未貴 3 良犀・びーどろ・早香
296-25 霜月の精一杯の痩せ我慢 早香 3 野浮・越冬こあら・びーどろ
296-26 本開き紅葉の栞懐かしき たんこ 1 びーどろ
296-27 空也忌や本音吐かねば何を吐く 未貴 2 中ちゃん・良犀
296-28 目路いたるところのすべて枯はちす 良犀 1 未貴
296-29 黄身白身指で摘んで冬に入る 越冬こあら 5 中ちゃん・野浮・未貴・良犀・早香
296-30 茶の花や土管辿れば村出づる びーどろ 3 中ちゃん・野浮・良犀

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