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第 314 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成17年7月24日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
314-01 河童忌や日めくりという計測器 越冬こあら 3 早香・蒼穹・Yumi
314-02 蒲の穂は水の流れる音に揺れ
314-03 夜濯ぎの音反響し消えてゆく
314-04 氷菓舐め風の港の旅ごこち びーどろ 3 蒼穹・屯・越冬こあら
314-05 屋根裏へ夏炉の燻す古代色 未貴 2 こひつじ・クリトン
314-06 炎昼の足下地下鉄銀座線 越冬こあら 5 中ちゃん・流・甘納豆・Yumi・びーどろ
314-07 暑気払ひにと熱燗を所望せり
314-08 帰省待つ母健在でありにけり
314-09 すれ違い青蔦の先肩に触れ 甘納豆 1 早香
314-10 新豆腐夫の舌を掴みけり
314-11 おほかたは濁らすものをみづすまし 蒼穹 1 野浮
314-12 勝負手を指して西瓜にかぶりつく 野浮 6 中ちゃん・流・蒼穹・屯・Yumi・クリトン
314-13 流し台並んで立って西瓜食む 早香 2 流・未貴
314-14 山百合や峠の先は廃鉱山 野浮 4 流・未貴・屯・びーどろ
314-15 本尊は伏し目に青葉映しおり 2 甘納豆・Yumi
314-16 蝉しぐれ帽子の子らは兄妹 中ちゃん 3 流・野浮・びーどろ
314-17 てのひらにカンニングめく落し文 未貴 2 野浮・蒼穹
314-18 遠嶺の晴れて青田の力満つ
314-19 姑と母と揃いの扇子かな 甘納豆 1 クリトン
314-20 軍港の塊の灰いろ晩夏光 びーどろ 3 未貴・甘納豆・Yumi
314-21 勤勉で真面目な夏に晒されて 越冬こあら 2 早香・びーどろ
314-22 夾竹桃伸びきる先の花の色 甘納豆 1 越冬こあら
314-23 みぎ左分からぬ暑き町に来し 中ちゃん 2 こひつじ・越冬こあら
314-24 白南風や球場に舞うゴム風船 クリトン 1 越冬こあら
314-25 地下道の夜風の粘り大暑入る 4 未貴・甘納豆・屯・クリトン
314-26 夏の昼痩せ木の陰も頼りたき
314-27 雨蛙指で突っつくおちびちゃん クリトン 1 こひつじ
314-28 畳間に寝転びて見る谷の夏 1 中ちゃん
314-29 夏帽の少し草臥れ元教師 4 中ちゃん・野浮・未貴・蒼穹
314-30 麦酒ヌルム宴ノ議論ハ熱弁デ
314-31 梅雨明けや雲入道の形となり
314-32 均等に切り分けてみたきもの西瓜
314-33 物乞ひのやうに伸びくる凌霄花 未貴 1 こひつじ
314-34 仙人掌に花あり我に君がをり
314-35 向日葵やそっぽ向いたり萎れたり こひつじ 1 甘納豆
314-36 E=mc2乗夏休み 野浮 5 中ちゃん・早香・屯・こひつじ・越冬こあら
314-37 花茣蓙のすすけし藍の匂ひけり
314-38 スーパーの出口で戻る真夏かな 2 早香・野浮
314-39 九天についと涼みに往きたまふ 蒼穹 2 びーどろ・クリトン

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