開句日：平成１７年７月１０日 兼　題：「天道虫」、「雷」、「海」　※「海」は無季兼題

No.	俳　　　　　　　　　　句	作　　者	選	選　　　　　　　　　　者
313-01	黄道は星座のあはひ天道虫
313-02	雲海や飛行機滑走路へと傾ぐ
313-03	音速は三百四十メートル雷の音
313-04	遠花火海鳴りのする宿の酒	クリトン	4	中ちゃん・野浮・蒼穹・屯
313-05	雷鳴や胸に飛び込む子を抱き	クリトン	1	中ちゃん
313-06	海側に天道虫の発ちにけり
313-07	雷鳴に泡立つコーラ人恋し
313-08	浮き沈み苦楽とせずに大海月	蒼穹	5	未貴・こひつじ・早香・Ｙｕｍｉ・クリトン
313-09	雷や恋愛ドラマ見てゐたり	中ちゃん	1	こひつじ
313-10	飛び来たり羽収めれば天道虫
313-11	太郎冠者負けじとこゑを日雷	蒼穹	2	未貴・越冬こあら
313-12	ガウディのベンチに座るてんと虫	蒼穹	3	未貴・野浮・屯
313-13	海峡はさみしき水母しづむかな	びーどろ	1	越冬こあら
313-14	指先に登り思案の天道虫	クリトン	4	中ちゃん・流・こひつじ・早香
313-15	おねしょ干すシーツに憩う天道虫
313-16	海底といふ異次元や昆布刈り	野浮	2	越冬こあら・びーどろ
313-17	棚田から海へ山へと青田波	早香	3	野浮・Ｙｕｍｉ・びーどろ
313-18	雷鳴に腹上にして眠る猫	早香	1	流
313-19	着地して羽折りそこね天道虫
313-20	雨の日の天道虫の無聊かな	野浮	4	流・越冬こあら・蒼穹・クリトン
313-21	雷が鳴ったら君に抱きついちゃう	こひつじ	1	クリトン
313-22	押入れの奥の奥なる海水着	こひつじ	3	中ちゃん・屯・クリトン
313-23	指一本極め天道虫飛翔	越冬こあら	2	未貴・野浮
313-24	天道虫寄り道小道分れ道
313-25	海を指すカーナビゲーション朱夏きたる	未貴	2	屯・びーどろ
313-26	遠雷に話題の移りそれつ切り	未貴	3	越冬こあら・こひつじ・早香
313-27	雷や太古地球は混沌と	野浮	3	中ちゃん・屯・Ｙｕｍｉ
313-28	球形に暮れ行く海や玖瑰咲く	屯	5	流・未貴・こひつじ・蒼穹・Ｙｕｍｉ
313-29	雷の粋な計らい薄化粧
313-30	海渡る堀江謙一幾重にも
313-31	天と地を一糸で結ぶ夜の雷	屯	1	クリトン
313-32	島国の七月海に囲まれて	越冬こあら	3	蒼穹・早香・びーどろ
313-33	灯蛾舞ふ夜海の底より誘ふ声	Ｙｕｍｉ	1	流
313-34	群青の海の壁なす氷旗
313-35	星屑のひとつ天道虫だまし	未貴	1	びーどろ
313-36	天道虫角なく当たり障りなく	こひつじ	4	野浮・蒼穹・早香・Ｙｕｍｉ