[QLD句会録棚]
第 316 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成17年8月21日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
316-01 秋の夜人差し指で回すもの 越冬こあら 1 びーどろ
316-02 朝顔の大輪しぼむ縁の午後
316-03 寝坊せる凡夫にひとつ蓮の花 甘納豆 3 蒼穹・未貴・クリトン
316-04 閉店の貼紙ひとつやぶがらし Yumi 3 流・屯・越冬こあら
316-05 秋蝉や起承し転じ結を待つ
316-06 夏負けをせぬ子の顔は色黒く
316-07 海すでに風のなじめり晩夏光 3 こひつじ・蒼穹・Yumi
316-08 夏山の全展帆となりにけり 甘納豆 1 びーどろ
316-09 朝採りの茄子を漬けて夜の餉に クリトン 1 蒼穹
316-10 これでもかこれでもかと舞ふ花火かな
316-11 物干しに浮き袋あり盆の明け 5 中ちゃん・蒼穹・屯・びーどろ・クリトン
316-12 置き忘れ記憶の底に蝉時雨 早香 2 流・越冬こあら
316-13 冷やかに厠のはしら四本かな びーどろ 5 中ちゃん・甘納豆・早香・未貴・Yumi
316-14 稲妻の走る三河の雲と海
316-15 片影の尽きて己が影生まる 6 流・中ちゃん・こひつじ・甘納豆・蒼穹・クリトン
316-16 吹く風はとうに秋です気がついて 早香 1 Yumi
316-17 夏蝉の声にかぶさる法師蝉
316-18 ハンドルの遊び少なし秋暑し 越冬こあら 2 こひつじ・甘納豆
316-19 蒼色のさいらの眼海を恋ふ Yumi 1 クリトン
316-20 空蝉の重みの取れて茎直る 蒼穹 4 流・甘納豆・早香・Yumi
316-21 流れ星軌跡は君の逃げ道か Yumi 1 越冬こあら
316-22 澄む風にごま塩散らすトンボかな
316-23 ががんぼのまたも玻璃戸にあたる音
316-24 こごまりて虫の高さの闇透かす 2 未貴・びーどろ
316-25 これ以上曝すものなし蝉の殻 未貴 3 こひつじ・甘納豆・屯
316-26 長電話窓に増へたる守宮の手 未貴 3 中ちゃん・早香・越冬こあら
316-27 噴水の周りはすべて二人席
316-28 炎昼の道の端にて休む鳩
316-29 おみくじに待ち人のこと蟻地獄 蒼穹 2 早香・びーどろ
316-30 惜しむらくは下戸の婿なり冷やし酒 甘納豆 3 流・こひつじ・Yumi
316-31 トランプの裏返りたる夜長かな びーどろ 1 未貴
316-32 バイトらは明日帰るてふ島の秋 2 中ちゃん・屯
316-33 玄海の月より掬ひ魚の喉 びーどろ 3 未貴・屯・越冬こあら
316-34 膨よかな乳房を抑へ浴衣帯 こひつじ 1 クリトン
316-35 晩夏光待つとき浪のうさぎ飛び 未貴 1 早香
316-36 終点と車掌に言はれ昼寝覚

[第315回]  [第317回]

[本サイトのテキスト・画像等の無断複製使用は禁止]