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第 333 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成18年4月30日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
333-01 バルタンの星にも黄砂降りをるか
333-02 春の月呑めば無性に歩きたし こひつじ 4 甘納豆・未貴・越冬こあら・紫土
333-03 行く春や松本清張記念館 長月 1 越冬こあら
333-04 たこ焼きで済ます二人の花筵 勝坊 2 長月・こひつじ
333-05 花菜風女子校生の笑ふ声
333-06 恋情のやまずランチのプチトマト
333-07 スカートの丈短めに若葉風 こひつじ 1 翠玉
333-08 長閑さや口笛吹いて帰る道 翠玉 2 勝坊・紫土
333-09 春日傘猫に挨拶して過ぐる 翠玉 5 蒼穹・未貴・越冬こあら・Yumi・紫土
333-10 菜種梅雨猫を相手に一遊び
333-11 音たてて噛みしめる味三つ葉芹 長月 1 千里
333-12 蒼空を吸い込む真鯉を見上げをり
333-13 結局は我が家の庭のシクラメン 越冬こあら 2 勝坊・千里
333-14 訪れる人の数ほど山桜 早香 2 中ちゃん・童子
333-15 ふらここを漕ぐや地球をまはすほど 紫土 4 早香・甘納豆・こひつじ・Yumi
333-16 春スキーうねる樹海に翔ぶがごと 千里 1 野浮
333-17 触角のやうな蘂伸び赤つつじ
333-18 残りものすべて片付け暮の春 甘納豆 3 野浮・童子・越冬こあら
333-19 花塚に花散りしきる小倉城 長月 1 翠玉
333-20 親鳥の地を小走りに雲雀の巣 蒼穹 1 勝坊
333-21 竹の秋ビルも中身も老朽化
333-22 城の春みたらし団子買うてくる
333-23 雪形の兎と云へば兎かな 野浮 3 中ちゃん・勝坊・甘納豆
333-24 風船の一ついぢけてゐたりけり 野浮 5 翠玉・長月・千里・こひつじ・紫土
333-25 鯉のぼり畑(ハタ)にあちこち家の建ち
333-26 糸やなぎ運河あまたの灯を映し 未貴 4 野浮・翠玉・甘納豆・蒼穹
333-27 築山に団子のやうな躑躅かな
333-28 本屋にて忙中の閑春時雨 甘納豆 1 野浮
333-29 花冷えや吹けば波立つ茶のおもて 紫土 1 びーどろ
333-30 喜びに哀しみに麻痺芥子の花 未貴 1 越冬こあら
333-31 春の風赤子泣き止む乳房かな 童子 1 蒼穹
333-32 公園の春に数多のきまりごと 越冬こあら 1 早香
333-33 迷い無く伸ばす両の手若緑
333-34 春疾風帽子スカート押さへる娘
333-35 春時雨川面の見えるメトロなり 千里 1 びーどろ
333-36 畦道の水の匂へる初蛙 蒼穹 3 童子・長月・未貴
333-37 乳呑児の喃語も増えて山笑ふ
333-38 回廊に朱袴の佇つ若葉風 びーどろ 7 中ちゃん・早香・翠玉・勝坊・未貴・Yumi・紫土
333-39 橋脚をかはして早し岩燕 Yumi 7 中ちゃん・野浮・童子・千里・甘納豆・未貴・こひつじ
333-40 開拓の果ての空家や草朧 Yumi 3 長月・蒼穹・びーどろ
333-41 百千鳥花を咥へて去りにけり 紫土 2 早香・びーどろ
333-42 月朧宇宙に富士の浮かびたる
333-43 もう泣かぬ母と子であり春忌日 勝坊 1 長月
333-44 晩春の猫が尻尾で返事する 翠玉 3 千里・びーどろ・Yumi
333-45 春炬燵仕舞ひ五体の置き処 勝坊 5 中ちゃん・童子・蒼穹・こひつじ・Yumi
333-46 みどりの日ビルの隙間へ逃げにけり
333-47 春の風乳呑児の頬撫ぜにけり
333-48 転居通知手書きの柏餅ひとつ 蒼穹 1 早香

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