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第 332 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成18年4月16日
兼 題:「汐まねき」、「種蒔」(たねまき)、「買ふ」 ※「買ふ」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
332-01 種蒔くや測り代わりの爪黒し 紫土 1 こひつじ
332-02 蜘蛛の子を散らすごとくに汐まねき こひつじ 1 勝坊
332-03 過ぎる人立ち止まる人汐まねき 早香 2 Yumi・紫土
332-04 購(あがな)いし墓まで続く花の道 千里 1 越冬こあら
332-05 一休み買い物帰りれんげ摘み 早香 1 勝坊
332-06 満ちてきし月の匂ひや汐まねき びーどろ 3 野浮・未貴・千里
332-07 汐まねき沖へ沖へと招きいる 勝坊 1 びーどろ
332-08 ひとつぶの未来永劫種を蒔く
332-09 たこ焼きを買うて門前町うらら 未貴 4 中ちゃん・甘納豆・蒼穹・千里
332-10 いぬわらび飲む打つ買うのスパイラル 越冬こあら 2 早香・蒼穹
332-11 切符買ふ列はみだして花の雨 紫土 7 中ちゃん・こひつじ・童子・長月・蒼穹・Yumi・翠玉
332-12 種蒔は緑の指でちょちょいのちょい
332-13 花見茶屋戯れに買ふおかめ面 勝坊 2 紫土・未貴
332-14 値切りたる虎杖の束買ふはめに 蒼穹 3 甘納豆・野浮・越冬こあら
332-15 落ち懸かる陽を引きゐるか汐まねき Yumi 1 勝坊
332-16 汐まねきアメリカはこの海の果て 越冬こあら 3 野浮・未貴・翠玉
332-17 育てよと願ひを込めて種を蒔く
332-18 淡々と種蒔く歴史語る老 長月 2 童子・千里
332-19 やはらかき朝の光に種蒔きぬ 蒼穹 1 千里
332-20 他に無し結局買ひぬ花菜漬 野浮 1 びーどろ
332-21 バルタンの星に居るかや汐まねき 童子 1 こひつじ
332-22 困難を買って出た筈腰くだけ 長月 1 早香
332-23 円墳の口の見えゐて種を蒔く びーどろ 3 甘納豆・蒼穹・Yumi
332-24 汐まねき浪を刻んでやらうかな 紫土 1 びーどろ
332-25 ウニを買ふ海女とおぼしき嫗より
332-26 種蒔の時を判じて山を見ぬ
332-27 江の島を赤く切りとり汐まねき 未貴 3 甘納豆・越冬こあら・びーどろ
332-28 陸地(くがち)食む氷河の地にて種を播く
332-29 大安の畏み農が種蒔く日 びーどろ 3 勝坊・童子・長月
332-30 ときどきは我れの褒美に薔薇買ひぬ こひつじ 3 中ちゃん・甘納豆・野浮
332-31 ひらひらと種蒔く人や三笠山 甘納豆 3 早香・千里・びーどろ
332-32 潮まねき満ち潮までの天下かな
332-33 利き腕を持てあましたる潮まねき 蒼穹 2 紫土・未貴
332-34 マニュアルに勝る経験種を蒔く 野浮 6 中ちゃん・早香・こひつじ・童子・長月・翠玉
332-35 女高生ラケット片手にアイス買ふ 童子 2 こひつじ・越冬こあら
332-36 種蒔や愚痴は溢さず掃除せず 越冬こあら 1 蒼穹
332-37 ジーンズに長靴はいて種を蒔く
332-38 ふと寄つてつい何か買ふ苗木市 翠玉 4 勝坊・長月・紫土・未貴
332-39 種蒔くや母なる大地ある限り こひつじ 2 野浮・Yumi
332-40 のの字描く浜砂白し汐まねき 千里 1 翠玉
332-41 朦朧と視界の隅に汐招き
332-42 汐引いて幾多走りし汐まねき 中ちゃん 1 Yumi
332-43 種蒔けば夕日に映える茜雲
332-44 子も孫も総出の仕事種を蒔く
332-45 汐まねき散歩の犬とにらめつこ
332-46 鳥雲に墓に供へる花を買ふ Yumi 2 早香・紫土
332-47 種蒔や嫁と乳飲み児里帰り 童子 2 長月・翠玉
332-48 買い物のメモに行書で蛍烏賊 甘納豆 3 中ちゃん・童子・越冬こあら

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