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第 331 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成18年4月2日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
331-01 花烏賊の炙り出されしさくら色 蒼穹 2 勝坊・越冬こあら
331-02 軒うららショータ呼ぶ声犬の声
331-03 春愁や遠き日は夢物語り 長月 1 童子
331-04 息弾む力士が握るクロッカス
331-05 春風も描かれており鳥瞰図 越冬こあら 3 早香・甘納豆・紫土
331-06 リュックから爽健美茶や山笑ふ 蒼穹 3 野浮・未貴・びーどろ
331-07 手品師は居らねど鷹は鳩と化す
331-08 亡き数におさな友増す朧かな 1 勝坊
331-09 踏青や素足の下の息づかひ 勝坊 3 こひつじ・童子・長月
331-10 佳き日かなライスシャワーに花吹雪 翠玉 1 甘納豆
331-11 陽炎に踏み入る猫のしなやかさ 千里 2 未貴・越冬こあら
331-12 葬儀屋の噂こもごも彼岸寺
331-13 嬰児の夜泣きの止むや春彼岸 童子 1 千里
331-14 花疲れ思考回路の電池切れ Yumi 1 早香
331-15 今日も又桜通りに出かけましょう 早香 1 びーどろ
331-16 花の道抜けしところの忠魂碑 中ちゃん 1 千里
331-17 百千鳥道路工事の終わりたり
331-18 うば車置いて張られし花の宴 中ちゃん 4 千里・蒼穹・長月・屯
331-19 白魚の抗ひながら呑まれけり 紫土 1 中ちゃん
331-20 鎌倉や白梅多し源氏の地
331-21 膝を擦る馬酔木の花の柔らかき 甘納豆 4 蒼穹・未貴・長月・翠玉
331-22 春愁やブラックコーヒーはや冷めて 2 こひつじ・びーどろ
331-23 ミモザ夫人春は五連の真珠かな びーどろ 1 未貴
331-24 退職の挨拶静か花の雨 甘納豆 4 中ちゃん・蒼穹・屯・越冬こあら
331-25 容赦なくバケツ叩いて蝌蚪起こす こひつじ 2 中ちゃん・翠玉
331-26 二次会の駅舎に昇る朧月 童子 5 早香・甘納豆・野浮・屯・Yumi
331-27 花ふぶき人に酔ふ癖ありにけり こひつじ 4 千里・蒼穹・Yumi・紫土
331-28 花曇グラスの底にみづの粒
331-29 動かずと見へて動きし海胆の棘 Yumi 3 勝坊・翠玉・紫土
331-30 久方の出会いと別れ知る桜
331-31 看護婦の珈琲吹くや夜半の春 紫土 2 越冬こあら・びーどろ
331-32 百千鳥めざめる雄蘂雌蘂かな
331-33 晴天をわがものにする雲雀かな 野浮 2 勝坊・翠玉
331-34 雄弁は銀微笑みは桜色
331-35 遠足の時間通りに進まざる こひつじ 3 野浮・翠玉・びーどろ
331-36 春嵐町医の門を通る人 Yumi 1 早香
331-37 ためらへば語尾の湿りし黄沙天
331-38 じゃんけんに勝ってふらここ又乗る子 勝坊 4 中ちゃん・甘納豆・童子・長月
331-39 若草を褥に空の無限大
331-40 囀りや乾きし土の手に軽く 蒼穹 2 童子・未貴
331-41 何となく出かけてしまう芽吹き時
331-42 花見客みな人ごみが好きな人 中ちゃん 2 千里・Yumi
331-43 万愚節また同じ本買うて来る 翠玉 7 早香・こひつじ・蒼穹・野浮・屯・Yumi・紫土
331-44 春の雨落ちて波たつこともなく 紫土 1 長月
331-45 龍天に昇る河童に淵預け
331-46 岐路といふほどの道なし犬ふぐり 未貴 3 こひつじ・甘納豆・野浮
331-47 綱を引く犬も花見の段葛
331-48 合庁の螺旋階段名残雪 童子 1 越冬こあら
331-49 遠山の空をつきぬき雁帰る 長月 3 童子・勝坊・屯
331-50 信号を渡りそこねてたんぽぽ黄 未貴 4 中ちゃん・こひつじ・Yumi・紫土
331-51 来る人去る人交差花便り

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